暫存

田川寿美 暫存歌詞
1.風岬

作詞:悠木圭子
作曲:鈴木淳

ひゅう ひゅう ひゅう ひゅる ひゅる 風が泣く
あなた恋しと 吹き荒れる
二人で歩いた 風の岬は
涙のむこうに かすみます

※行先もなく 道連れもなく
からだの芯まで 凍ります
もう一度あなた あの日のように
心 重ねたい
あなた… あなた…
哀しすぎます 日本海※

ひとりぼっちで 膝を抱き
海に降る雪 見ています
花いちもんめ どの子が欲しい
私を選んで くれた人

涙ににじむ 灯りも消えて
遠い昔が 浮かびます
今の私は あなたが欲しい
心 奪いたい
あなた… あなた…
哀しすぎます 日本海

(※くり返し)


2.一途(いちず)

作詞:吉田旺
作曲:弦哲也

海峡渡った あゝ蝶のように
わたしの思慕(おもい)は 真直ぐあなた
身の程しらずと 云われても
この恋だけしか もう見えません

※魂(こころ)もからだも 愛する男性(ひと)に
抱(いだ)かれゆだねて 煌めくために
わたしおんなに 生まれたのでしょう
あなた あなたその腕で 受けとめて…
……あなた※

紅椿(つばき)の花より あゝまだ赫(あか)く
あなたのためだけ 咲き続けたい
誰もが尚早(はや)いと 止めるけど
あなたの声しか もう聞こえない

夢(あした)も涙も 運命(さだめ)の糸で
結ばれ結んで 生きてくために
ふたりこうして 出逢えたのでしょう
あなた あなたわたしを 受けとめて…
……あなた

(※くり返し)


3.心づくし

作詞:坂口照幸
作曲:大谷明裕

惚れたときから 苦労ができる
洗いざらしの 生き方が好き
いつもあったか あなたのそばは
まわり道でも ひとの道
ついてついて ついてゆこうと どこまでも
私決めたの このひとに

露地に紅引く 赤ちょうちんで
酒は熱かん 人肌ごころ
ひとの値打ちは いつでも一つ
気道楽より がんばり屋
ついてついて ついてゆこうと どこまでも
私決めたの このひとに

生きているから 出来るのですね
ひとの一生 出直すことも
街の隅でも あなたとならば
心づくしの 夢づくし
ついてついて ついてゆこうと どこまでも
私決めたの このひとに


4.夢航路

作詞:たきのえいじ
作曲:徳久広司

カモメ鳴く度 心が時化る
風は襟足 巻きあげる
船よどうして 積み残す
おもいでばかり 桟橋に
※辛い 辛い 焦がれる程に
あきらめきれず 追えもせず
あなた忍んで 待ちわびながら
ひとり浮かべる 夢航路※

港伝いに 灯りが点る
出船間近と 急ぐ人
たとえこの海 渡れても
錨を降ろす 胸もない
あなた あなた どうしてますか
忘れるなんて 無理なこと
燃える思いを 鞄に詰めて
ついて行きたい 夢航路

(※くり返し)


5.越前道行

作詞:池田充男
作曲:市川昭介

行けば恋路は 荒磯づたい
戻れば別れの 東尋坊 東尋坊
あなた あなた 私はどうなるの
雪の越前 こゝまで来たら
行くも戻るも いのち懸けです

語り明かして 答えがだせず
若狭のカモメに せかされて せかされて
あなた あなた 待ってと背にすがる
雪に花咲く 水仙のように
つよくなりたい 熱い恋です

あれは二人の 夢つむ船か
潮路のうねりも 恐くない 恐くない
あなた あなた 乗りましょ迷わずに
雪の敦賀(つるが)の みなとを出たら
運命(さだめ)ひとつに ゆれるだけです


6.終電 何時?

田川寿美・山川豊
作詞:秋元康
作曲:後藤次利

そんなに強くないから
お酒ばかり 勧めないで
そろそろ 私
家に帰らなきゃ
無理には 引き止めないけど
野暮なことは 言いっこなしさ
今はただ なりゆきに
まかせればいい

1度目の乾杯で 十時
2度目の乾杯で 十一時
3度目の乾杯で 十二時
終電 何時?

あんまり 遅くなったら
タクシー 呼んで 送ってゆくよ
飲ませ過ぎた
俺のせいだから
グラスを重ねてゆくたびに
素直になってゆくみたい
最終のベルが鳴る
男と女

1度目の乾杯で 十時
2度目の乾杯で 十一時
3度目の乾杯で 十二時
終電 何時?

まだ 平気だろう
もう こんな時間よ
ごめん
いいの
ごめん
いいよ
どうするつもり?

1度目の乾杯で 十時
2度目の乾杯で 十一時
3度目の乾杯で 十二時
終電 何時?
1度目の乾杯で 十時
2度目の乾杯で 十一時
3度目の乾杯で 十二時
終電 過ぎた


7.北海岸

作詞:たきのえいじ
作曲:鈴木淳

遠く聞こえる 海鳴りが
闇を引き裂き 啼いてる
船も息を殺し 波を浴びてる 北海岸
笑いますか 私を
愚かですか 私が
思い切れない 今もなお
日毎夜毎に この身が細る
せめて抱いて寝かせて も一度

あなた断ち切る 旅なのに
涙ばかりが あふれる
どうかそばに来てよ 風も凍える 北海岸
報われない 恋でも
恨まないわ あなたを
急がせないで さよならを
寝ても覚めても 肌が淋しい
ましてこんな夜更けはなおさら

叱りますか 私を
重荷ですか 私が
答えて欲しい あなたから
おもいでばかり 浮かべています
今日もひとり 枕を相手に