1.埋(うず)み火
作詞:塚口けんじ
作曲:櫻田誠一
犀川の… 秋は逝き
ひとりに寒い 雪が舞う
加賀を捨てて 友禅を捨てて
恋にはしれぱ 母が泣く
埋み火が あゝ 雪に舞う
おもかげを… 追いながら
お酒にしずむ 川伝い
愛のぬくみ あなたのぬくみ
知らず恨んだ 日もあった
悲しみが あゝ 叫びます
兼六の… 冬は逝き
あかねの空に 花が舞う
加賀に生きて 友禅に生きて
義理を立てれば 恋は死ぬ
埋み火が あゝ 花に舞う
2.紅の酒
作詞:田久保真見
作曲:徳久広司
今夜で最後と 言うのなら
どうか酔わせて くださいな
惚れた男と のむ酒は
あつい吐息が あつい吐息が
はらはらはらと 舞い落ちて
夢を染めます 紅の酒
傷痕ひとつも 残せない
そんな優しさ 欲しくない
惚れたあなたの 腕の中
夢のかけらを 夢のかけらを
くらくらくらと 飲み干して
涙 酔わせる 紅の酒
きりりと真っ赤に 引いた紅
どうぞ落として くださいな
惚れて女は 花になる
どうせ散るなら どうせ散るなら
はらはらはらと 泣き濡れて
夢に 散りたい 紅の酒
3.千年の恋歌
作詞:田久保真見
作曲:徳久広司
千年前から 好きでした
いのちを繋げて 逢いに来た
それが嘘だと 言うのなら
真実なんて 何処にもないの
京都伏見の 千本鳥居
時空(とき)の狭間に 迷い込みますか
二つに分かれた 参道も
最後はひとつに たどり着く
そこに願いの 石がある
あなたは右で わたしは左
朱塗(あか)く果てない 千本鳥居
ふたり愛まで たどり着けますか
千年後まで 抱いていて
いのちが尽きても 離れない
何も望まぬ おんなほど
ほんとは欲が 深いのでしょう
京都伏見の千本鳥居
小指からめて 契り合いますか
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