1.恋不思議
作詞:武田鉄矢
作曲:山木康世
街で流行りの 恋唄たちは
愛してしますと くり返すけど
私の恋は とても静かで
あなたが心を 夕暮に染めた
季節の中を さがし続けて
ようやく あなたに たどりついたのに
うまく笑えず 何も話せず
うつむくだけの 私になった
人が人に 恋することが
とても不思議に 思えてくる
心が心をさがして歩く
恋することは 何て不思議なことだろう
街で流行りの 恋唄たちは
別れがくるさと 笑ってるけど
私の恋は たとえ夢でも
幸福そうに 息をしている
季節の花が 陽差しをさがし
そっと花びら ひろげるように
恋が肩をたたいた日から
迷わずあなたをみつめる私
人が人と 生きてゆくことが
とても不思議に 思えてくる
心が心と肩よせ歩く
愛することは 何て不思議なことだろう
心が心をさがして歩く
恋することは 何て不思議なことだろう
2.人として
作詞:武田鉄矢
作曲:中牟田俊男
遠くまで見える道で 君の手を握りしめた
手渡す言葉も 何もないけど
思いのままに生きられず 心に石の礫なげて
自分を苦しめた 愚かさに気付く
私は悲しみ繰り返す そうだ人なんだ
人として人と出会い 人として人に迷い
人として人に傷つき 人として人と別れて
それでも人しか 愛せない
夢を語り合えばいつも 言葉はすぐに途切れてしまう
ひざを抱えて うつむくことばかり
鳥のように生きたいと 夕空見上げて佇むけれど
翼は愚かな あこがれと気付く
私は大地に影おとし 歩く人なんだ
人として人と出会い 人として人に迷い
人として人に傷つき 人として人と別れて
それでも人しか 愛せない
それでも人しか 愛せない
3.JODAN JODAN
作詞:武田鉄矢
作曲:木村昇
J・O・D・AN J・O・D・AN
ウェディングマーチの流れる中で
みんなにあわせて笑っているが
とられてくやしい花嫁姿
マイク握って 祝いの言葉
出て来やしないで おもわず叫ぶ
こいつにあきたら 電話をおくれ
JODAN JODAN JODAN 静まりかえった結婚式場
JODAN JODAN JODAN お二人のために万歳しましょう
煙草の火でさえ自分じゃつけず
にらんでアゴをつき出すアイツ
仕事と思ってマッチをともす
ドアのむこうへあいつが消えた
灰皿なげつけ おまえが憎い
ドアがひらいて アイツが見てた
JODAN JODAN JODAN 聞こえましたか今のはほんの
JODAN JODAN JODAN 冗談なんかで冗談いうか
男はいつも本当のことを
さけんだあとは こういうもんさ
J・O・D・AN J・O・D・AN
J・O・D・AN J・O・D・AN
俺たちゃ昭和のサムライなのさ
男じゃないかと仲間を誘い
飲んでさわいで夜更けまで
そろそろ時計が気になりだして
今夜はおごるとうっかり言えば
JODAN JODAN JODAN 酔ったいきおい今のはほんの
JODAN JODAN JODAN 働く仲間だ正しくワリカンネ!
J・O・D・AN J・O・D・AN
J・O・D・AN J・O・D・AN
4.俺の人生真ん中あたり
5.俺が信長
6.こらえちゃっときない
7.心のかたち
作詞:武田鉄矢
作曲:千葉和臣
眩しい日射しに 手のひら翳せば
お前の胸には 光る汗の粒
見渡す限りの夏
西から吹く風が 日盛りを吹き抜ける
流れる季節にも かたちはあるのに
※今 心のかたちが 言葉にできない
心のかたちが 言葉にできない
お前をみつめて ほほ笑みが止まる※
海へ真っ直ぐに 続く道には
人の声もなく 動くのは雲の影
見渡す限りの夏
静か過ぎるから 怖いかと聞けば
お前の横顔が 女に戻る
(※くり返し)
どんな男が おまえを変えたのか
話しておくれ 海へ入る前に
(※くり返し)
8.漂流船
作詞:三浦徳子
作曲:千葉和臣
月は東に流れ 夜明けを知らせる風に
ゆきずりの女の影が ひっそり揺れている
泣いているのか その女は
ただ うつ向いたまま
※フォー エヴァー グリーン
涙を拭けよ
明日は嵐も止むだろう
フォー エヴァー グリーン
涙を拭けよ
おれも おまえも 漂よう船さ※
花は雲間に咲いて 年月を越えてく夢か
帰る入江を持たない 心にも夏が来る
めぐりめぐれば この海も
ただ ひとつの水さ
(※くり返し)
9.故郷未だ忘れ難く
作詞:武田鉄矢
作曲:中牟田俊男
東へ走る夜汽車の音に ついついさそわれ家を出て
気付いて見たら一人ぼっちで 見知らぬ街に居た
夢のように流れる月日に 追われ追われて半年過ぎ
街の風にも何とか慣れた 一人すましていたが
心の中まで吹きこむ風が
思い出の風鈴ゆらします
故郷未だ忘れ難く 酒さえ飲まなきゃやさしい親父
故郷未だ忘れ難く なぐられた痛みも忘れました
他人の街の祭りにうかれ うかれうかれて酒を飲み
有明月の照らす道を ひとりぼっちの子守唄
部屋に帰って灯りをつけると 貴方からの手紙がある
忘れかけた人だからと なつかしさだけで読み出すと
二年たったら帰って来てね
インクの文字がにじんでます
故郷未だ忘れ難く 俺のことなど忘れておくれ
故郷未だ忘れ難く 手紙を抱きしめ泣きました
10.二流の人
作詞:武田鉄也
作曲:中牟田俊男
そんなに欲しい天下なら
家康お前にくれてやろう
まぐれで勝った関が原
さぞやよろいも 軽かろう
せめて百日関が原 続いておればこの天下
オレのものにしていたものを
信長・秀吉・家康と 仕えて戦さに明け暮れた
水の如くと 流れてきたが
今は天下に未練なし
黒田官兵衛苦笑い
一生ツキがなかったと
黒田官兵衛苦笑い
弓もひかずに ただ待つだけで
天下取ったか 家康よ
十万の兵士ひきいて敗れた
石田三成 おろかもの
せめてひと月関が原 続いておれば博多から
大阪・京まで攻めこんだ
天下を取れば船を出し バテレンの国や絹の道
ただの一人で かけめぐる
それも今は 夢の夢
黒田官兵衛苦笑い
一生ツキがなかったと
黒田官兵衛苦笑い
流れる水に 文字を書く そんなムダな一生さ
人よ笑え二流の人と 今はおのれがあわれなり
黒田官兵衛苦笑い
一生ツキがなかったと
黒田官兵衛苦笑い
11.贈る言葉
作詞:武田鉄矢
作曲:千葉和臣
暮れなずむ町の 光と影の中
去りゆくあなたへ 贈る言葉
悲しみこらえて 微笑むよりも
涙かれるまで 泣くほうがいい
人は悲しみが 多いほど
人には優しく できるのだから
さよならだけでは さびしすぎるから
愛するあなたへ 贈る言葉
夕暮れの風に 途切れたけれど
終わりまで聞いて 贈る言葉
信じられぬと 嘆くよりも
人を信じて 傷つくほうがいい
求めないで 優しさなんか
臆病者の 言いわけだから
はじめて愛した あなたのために
飾りもつけずに 贈る言葉
これから始まる 暮らしの中で
だれかがあなたを 愛するでしょう
だけど 私ほど あなたの事を
深く愛した ヤツはいない
遠ざかる影が 人混みに消えた
もうとどかない 贈る言葉
もうとどかない 贈る言葉
12.思えば遠くへ来たもんだ
作詞:武田鉄矢
作曲:山木康世
踏切りの側に咲く コスモスの花ゆらして
貨物列車が走り過ぎる そして夕陽に消えてゆく
十四の頃の僕はいつも 冷たいレールに耳をあて
レールの響き聞きながら 遥かな旅路を夢見てた
思えば遠くへ来たもんだ 故郷離れて六年目
思えば遠くへ来たもんだ この先どこまでゆくのやら
筑後の流れに 小魚釣りする人の影
川面にひとつ浮かんでた 風が吹くたび揺れていた
20歳になったばかりの僕は 別れた女を責めながら
いっそ 死のうと泣いていた 恋は一度と信じてた
思えば遠くへ来たもんだ 今では女房 子供持ち
思えば遠くへ来たもんだ あの頃 恋しく思い出す
眠れぬ夜に酒を飲み 夜汽車の汽笛 聞くたびに
僕の耳に遠く近く レールの響きが過ぎてゆく
思えば遠くへ来たもんだ 振り向くたびに故郷は
思えば遠くへ来たもんだ 遠くなる様な気がします
思えば遠くへ来たもんだ ここまで一人で来たけれど
思えば遠くへ来たもんだ この先どこまでゆくのやら
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