1.女の時計
作詞:たかたかし
作曲:弦哲也
氷雨が窓に 降る夜は
女の時計が 昔にかえる
あれほどうらんで 泣いたのに
あなた飲んでた お湯割り酒を
ひとくち ホロリ
ふたくち ホロリ…
想い出あいてに 飲んでます
おぼえているのよ この胸が
あなたの匂いと かなしい嘘を
ひとりがせつない 雨の夜は
指でおくれ毛 掻きあげながら
ひとくち ホロリ
ふたくち ホロリ…
溜息ついては 酔ってます
ひとりの暮らしが きらくだと
つよがり言うのも 未練でしょうね
一度はあなたと しあわせの
時を刻んだ あの日の恋に
ひとくち ホロリ
ふたくち ホロリ…
淋しさこらえて 飲んでます
2.お別れ終列車
作詞:たかたかし
作曲:伊藤雪彦
好きになるんじゃ なかったと
泣いて手を振る プラットホーム
さよならね さよならね
ふたたび逢えない 人なのね
汽車がゆく 汽車がゆく…
赤いランプに 涙が走る
つらい気持ちは おなじだと
あなた抱きしめ 叱ってくれた
遠ざかる 遠ざかる
ひとりじゃやっぱり 淋しいの
泣きじゃくる 泣きじゃくる…
赤いランプに 涙が走る
好きで別れて 行く人を
胸に残して 夜汽車が消える
さよならね さよならね
粉雪舞い散る 夜の駅
明日(あす)がある 明日がある…
赤いランプに 涙が走る
3.雨おんな
作詞:たかたかし
作曲:伊藤雪彦
あなたに注がれて 飲んだ日の
お酒が恋しい 雨降り酒場
雨おんな 雨おんな
涙はきらいじゃ ないけれど
触れたあなたの ぬくもりを
胸のほくろが あゝおぼえてる
ふたりでしあわせ なろうねと
あんなにやさしく 抱きしめたのに
雨おんな 雨おんな
聞き分けない子と 叱るけど
どこでどうして いるかしら
想いださせる あゝひとり酒
時計をむかしに もどせたら
あなたと一から やり直したい
雨おんな 雨おんな
ひとりで持つ傘 おもすぎる
誰が待ってる わけじゃない
帰りたくない あゝあの部屋へ
4.あじさい挽歌
作詞:たかたかし
作曲:弦哲也
あなたを愛した 夏がゆき
北の街では もう雪景色
別れても別れても 今もやさしく
ひとり涙に 濡れながら
冬に咲きます あじさい挽歌
あなたのほほ笑み 横顔を
思いだすたび ため息つくの
逢いたくて逢いたくて 心せつなく
好きなあなたの その胸に
咲くに咲けない あじさい挽歌
あなたに抱かれた ぬくもりを
肌の寒さが 欲しいとせがむ
淋しさに淋しさに 夜に紅ひく
北の女は 春を待ち
冬に咲いてる あじさい挽歌
5.夢ごよみ
作詞:たかたかし
作曲:岡千秋
あなたの胸に 抱かれると
春の匂いが してきます
眠れぬままに 涙をながした
つらい夜も あったけど
逢えてよかった……
めぐるしあわせ 女の夢ごよみ
あなたの愛の 陽だまりに
咲いてうれしい 遅桜
悲しい過去は 誰にもあるよと
やせた指に 手を添える
離さないでね…
めぐるしあわせ 女の夢ごよみ
好きよといって 腕をくめば
あなたよせよと 照れ笑い
うれしいあなた おしどりみたいに
肩を寄せて いつまでも
ついてゆきます……
めぐるしあわせ 女の夢ごよみ
6.かわいいあなたに惚れたのよ
7.大阪すずめ
作詞:たかたかし
作曲:弦哲也
おしゃべり夜風に誘われながら
淀屋橋から北新地
好きやねん好きやねん
あなたが 好きや
肩をよせあうふたりづれ
今夜はどこまでとべるやら
あなたとわたしは 大阪すずめ
あなたが唄えば わたしも唄う
川にゆらめく店灯り
好きやねん好きやねん
あなたが 好きや
影がかさなる御堂筋(みどうすじ)
うわさが花咲く夢通り
あなたとわたしは 大阪すずめ
七色ネオンに 恋人たちが
愛をささやく戎(えびす)橋
好きやねん好きやねん
あなたが 好きや
人の情けがいきる街
東京なんてめじゃないわ
あなたとわたしは 大阪すずめ
8.大阪慕情
作詞:たかたかし
作曲:弦哲也
水に七色 ネオンの街は
お伽ばなしの しあわせばかり
雨が降るのに 傘もない
すがるあなたの 胸もない
夜の… 夜の大阪 片恋しぐれ
いつか一緒と こころに決めた
夢はうたかた 淀川あたり
二度と逢えない 人だから
酔えばみれんに 泣けてくる
夜の… 夜の大阪 片恋しぐれ
三十路まぢかの 女の肩を
雨よ叩くな 涙がしみる
どこで生きても つらいから
夢をみさせて もう一度
夜の… 夜の大阪 片恋しぐれ
9.十九の港
作詞:たかたかし
作曲:弦哲也
岬はるかに船がゆく
背伸びをしても遠い人
好きなのに 好きなのに
結びきれない 恋の赤い糸
春なのに 春なのに
涙ひと粒 十九の港
海で育った人なのに
あなたは海を捨ててゆく
アキちゃんも ター坊も
みんなこの町 戻ってきたけれど
春なのに 春なのに
ひとりぽっちの 十九の港
つらくなったら帰ってね
わたしの胸の 桟橋に
カモメ唏く 波が散る
夢よ かれるな あなたといつまでも
春なのに 春なのに
唏いて駆けだす 十九の港
10.うず潮
11.雨の酒場
作詞:たかたかし
作曲:伊藤雪彦
窓に汽笛が しぐれる夜は
口紅(べに)がぬれます こころもぬれる
酒のグラスを 置いた手で
痩せた肩だと 抱いたひと
夜の港は 今日も雨…
箸の袋で たたんだ鶴を
うしろ姿の あなたは飛ばす
君にしあわせ あげるよと
嘘をわたしに くれたひと
泣いたあの日も 雨でした
不幸なじみの 女の胸に
夢はいつ咲く 止まり木ぐらし
黒いコートの 襟を立て
雨の夜更けに 消えたひと
夜の港は 今日も雨…
12.女のお酒
作詞:かず翼
作曲:水森英夫
あなた追いかけ 降り立つ駅は
しぐれも泣いてる 北の町
「おじさん お酒は熱くして…」
身体(からだ)じゃないの 心が寒い
逢ってどうなる ものではないが
せめて聞きたい 雨の夜
いつかふたりで 来ようと言った
あなたの故郷 遠かった
「おじさん おかわりお願いね…」
思い出よりも 明日が寒い
夢に背を向け 私を捨てて
何も言わずに 消えたから
何故かあなたの 気持ちが少し
解った気がする 情け町
「おじさん やさしさありがとう…」
都会に馴れた 女が寒い
宿泊(やど)の心配 うれしいけれど
いいの逢わずに 帰るのよ
13.愛に恋
作詞:たかたかし
作曲:弦哲也
別れはすませた ひとだから
想いは残さぬ はずでした
おれの命は 君のもの
そんな言葉を わすれずに
いますぐに
いますぐに 愛に恋
あなたに優しさ あるのなら…
甘えていたから わがままを
言ってはあなたを 困らせた
一度別れた 男(ひと)だけど
他人なんかにゃ なれないの
いますぐに
いますぐに 愛に恋
わかってほしいの この気持ち
このまま別れて しまったら
一生後悔 するでしょう
時が二人を 変えたけど
許しあえたら いたわって
いますぐに
いますぐに 愛に恋
明日を生きて ゆけるなら…
14.触れもせず
15.泣かされて
16.志摩の夕波
作詞:かず翼
作曲:水森英夫
誰を探して 啼く浜千鳥
啼けばなおさら 孤独(ひとり)がしみる
きっと戻ると 約束の
温(ぬく)みが残る この小指…
志摩の夕波 届けておくれ
待てばなお増す 恋ごころ
浦(うみ)に寄り添う 夫婦の岩に
今日も重ねる ふたりの姿
胸にともった 漁り火が
許した夜を 恋しがる…
志摩の夕波 届けておくれ
語り明かした 夢つづり
咲いて哀しい 女の春を
潮風(かぜ)よ散らすな また逢う日まで
遠く沖ゆく かよい船
あのひと乗せて 帰ってよ
志摩の夕波 届けておくれ
未練つなぎの 涙つぶ
|