歌謡紀行VII~輪島朝市~

水森かおり 歌謡紀行VII~輪島朝市~歌詞
1.輪島朝市

作詞:木下龍太郎
作曲:弦哲也

愛をなくした 心のように
空は重たい 鉛色
輪島朝市…
涙をひとり 捨てに来た
寒さこらえて 店出す人の
声がやさしい 能登訛り

知らず知らずに わがままばかり
無理を通して いたみたい
輪島朝市…
女の夢は 帰らない
詫びの手紙を あなたに当てて
書いてまた消す 旅の宿

まるで私を 見送るように
沖は潮鳴り 風が泣く
輪島朝市…
出直すための 足がかり
強く生きろの 言葉をあとに
明日へ踏み出す 能登めぐり


2.ひとり薩摩路

作詞:下地亜記子
作曲:弦哲也

春は桜の 薩摩路を
行けば涙が こぼれます
あなたを忘れる 旅なのに
いつまで未練に 泣くのでしょうか…
ここは 出水の 鶴の里
頬を濡らして 雨が降る

待つか奪うか 別れるか
雲の流れに 聞いてみる
心にしまった 恋ならば
誰にも邪魔など されないでしょう…
ひとり 指宿 枕崎
波が想い出 つれてくる

秋は紅葉の 薩摩路へ
ふたり旅する はずでした
うしろを見ないで 歩いたら
私の明日に 逢えるでしょうか…
日暮れ 鹿児島 桜島
あなた恋しと 風が泣く


3.鳥取砂丘

作詞:木下龍太郎
作曲:弦哲也

潮の匂いに 包まれながら
砂に埋れて 眠りたい
失くした後で しみじみ知った
あなたの愛の 大きさを
鳥取砂丘の 道は迷い道
ひとりで生きて 行けるでしょうか……。

指のすき間を こぼれて落ちた
砂と同じ しあわせは
愛されぐせが いつしか付いて
愛することを 忘れてた
鳥取砂丘の 風に尋ねたい
私に罪が あるのでしょうか……。

二度と昨日へ 戻れぬように
砂が足跡 消して行く
あなたと生きた 想い出捨てて
背伸びをすれば 涙越し
鳥取砂丘の 星が道しるべ
見えない明日が 見えるでしょうか……。


4.瀬戸の花嫁

瀬戸は日暮れて 夕波小波
あなたの島へ お嫁にゆくの
若いと誰もが 心配するけれど
愛があるから だいじょうぶなの
だんだん畑と さよならするのよ
幼い弟 行くなと泣いた
男だったら 泣いたりせずに
父さん母さん だいじにしてね

岬まわるの 小さな船が
生まれた島が 遠くになるわ
入江の向こうで 見送る人たちに
別れ告げたら 涙が出たわ
島から島へと 渡ってゆくのよ
あなたとこれから 生きてく私
瀬戸は夕焼け 明日も晴れる
二人の門出 祝っているわ


5.東京ブギウギ


6.岩手富士

作詞:木下龍太郎
作曲:弦哲也

帰らぬ恋など 追わないで
歩いて行きたい どこまでも
明日の道すじ 聞きたくて
見上げる空に 岩手富士
愛にはぐれた 女には
欲しい心の 拠り所

あなたに初めて 逢った頃
貰った絵手紙 旅便り
二人で来る日を 待ちわびた
白雪まとう 岩手富士
叶わなかった その夢を
ひとり果たした 北紀行

なみだと一緒に 想い出を
埋(うず)めた不来方(こずかた) 城の跡
みちづれ持たない 旅立ちは
心の支え 岩手富士
辛い時には ここに来て
山に向かって
背伸びする


7.熊野古道

作詞:木下龍太郎
作曲:弦哲也

離れるほどに 恋しさつのる
心はなんて あまのじゃく
列車を何度か 乗り継いで
熊野古道を ひとり旅
切れぬ未練に 振り向けば
足を取られる 木の根道

女は愛に 欲ばりだから
重荷になって いたみたい
ないものねだりの 悪いくせ
熊野古道は 石畳
消したつもりの 面影が
杉の木立に 見え隠れ

涙の川を 何度か渡り
女は強く なると言う
つまづきながらも また一歩
熊野古道を 峠越え
歩き通した その時が
きっと私の ひとり立ち


8.五能線

作詞:木下龍太郎
作曲:弦哲也

どこへ行ったら あなたから
旅立つことが 出来るでしょうか
残りの夢を 詰め込んだ
鞄を膝に 列車旅
女 みちのく 五能線
窓いっぱいに 日本海

愛が終わった あの部屋に
あなたはいまも ひとりでしょうか
私の匂い するものは
どこかへ捨てて 邪魔ならば
過去を 置き去り 五能線
出直すための 衣替え

ひとり歩きに 馴れるには
時間が幾ら かかるでしょうか
終着駅の そこからが
本当は長い こころ旅
涙 みちのく 五能線
夕陽が落ちる 日本海


9.女ひとり


10.ブルー・ライト・ヨコハマ


11.神在月


12.小泊風港

作詞:小野塚 清一作
作曲:杜 奏太朗

別れの手紙を 握りしめ
啼いて駆け出す 雪の中
津軽 小泊 風港
沖のうねりに ただ立ち尽くす
あなた・・・ あなた あなた
海に呼べど 帰らない・・・ 帰らない

遠くに霞んだ 防波堤灯台の
揺れる灯りは 命火か
雲が渦巻く 日本海
愛の歳月が 波間に消える
あなた・・・ あなた あなた
私ひとりじゃ 生きられぬ・・・ 生きられぬ

心が痛むわ 船泊り
吹雪く桟橋 身も凍る
津軽 小泊 風港
吠える荒怒濤 涙も枯れて
あなた・・・ あなた あなた
せめて も一度 抱きしめて・・・ 抱きしめて


13.若狭の海


14.釧路湿原

作詞:木下龍太郎
作曲:弦哲也

愛の暮らしも 月日が経てば
どこかでボタンの 掛け違い
釧路湿原……
荒野をめぐる 迷い川
別れたはずの あなたの胸に
いつか心は 後もどり

二人掛りの 幸せ積み木
一人じゃ出来ない 崩れたら
釧路湿原……
夕陽にしぼむ エゾキスゲ
女の夢と 一日花は
なんでそんなに 散り急ぐ

二度とあの日に 戻れぬ旅は
地図なし当てなし ひとり旅
釧路湿原……
明日が見えぬ 迷い川
あなたの居ない 心の闇を
どうぞ照らして 星明かり