1.千年の舞
作詞:たなかゆきを
作曲:すずき英明
春は曙 花紅(くれない)に
富士を彩る 艶すがた
揺るぎなき世に 吹く松風は
宴寿(ことほ)ぐ 琴の音か
あゝ… 粛々(しゅくしゅく)と 千年の舞
雄蝶雌蝶(おちょうめちょう)の 盃受けて
晴れて羽ばたく 夫婦鶴(めおとづる)
今日の佳(よ)き日に 七度尺度(ななたびやたび)
お家繁昌の 祝歌(いわいうた)
あゝ… 永久(とこしえ)に 千年の舞
村は豊かに 稲穂がそよぐ
浜は遍(あまね)く 海の幸
神の恵みに 柏手(かしわで)添えて
かざす扇に 朝日かげ
あゝ… 絢爛(けんらん)と 千年の舞
2.ひとり鎌倉
作詞:秋篠さと
作曲:すずき英明
肩に一ひら 散る花さえも
なぜか愛しい 段葛(だんかずら)
夕陽尾を引く 古都(みやこ)の路を
行けばあなたの 面影ばかり
ひとり 鎌倉 春さかり
小町通りの 人目を避けて
しのび逢う夜の 海の宿
波に漂う 小舟のような
たよりない身が なおさら辛く
涙浮かべる 由比ヶ浜
想い残した 静御前(しずか)の舞が
わかる女に なりました
噂だけでも 聞かせて欲しい
両手合わせる 未練な胸に
沁みる鐘の音 化粧板(けわいざか)
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