1.わたしがあなたぐらいだった頃
2.夢人生
作詞:里村龍一
作曲:岡千秋
色々あったね おまえさん
本当にここまで よくきたわ
遊びぐせ耐え切れず 風呂敷抱いて
夜道で泣いた 日もあった
飲んで下さい 情けの酒を
今ではみんな 今ではみんな 遠い夢
頑張りましたね おまえさん
一緒にいるのが 不思議です
陰口やうしろ指 世間の風に
泣いたわ今に みていろと
飲んで下さい こころの酒を
過ぎれば遠く 過ぎれば遠く なつかしい
これからなんです おまえさん
人生仕上げの 楽しみは
後ろなど振り向かず 新たな海へ
も一度船を 出しましょか
飲んで下さい きずなの酒を
酔えば嬉しい 酔えば嬉しい 夢づくり
3.おとうさん
作詞:歌川二三子
作曲:くにひろし
あなた愛して 生きるときめた
そんな ふたりを 引き離す
お腹に ややこが いるのです
運命(さだめ)を うらんでも うらんでも
生まれて 来る子に 罪はない
「この子は きっと いい子に育てて見せます」
かわい我が子の 寝顔を見れば
父の ない子に 出来ないと
幸福願って 生きました
やさしく 母さんは ほほえんで
子供は 命の きずなです
「育ての 父が この世を去り その後 実の父も他界
その時 初めて 母から 聞かされました
父親に 縁のない子だね」
離ればなれで 我が子と抱けず
そっと見守る 実の親
今では 空から 見ています
一度で いいんです 父さんと
呼びたい 逢いたい 抱きしめて
「おとうさん」
4.越後雪の竹
5.男意地~田原坂~
作詞:歌川二三子
作曲:くにひろし
雨は降る降る じんばはぬれる
越すに越されぬ 田原坂
明日の日本を 創るため
丸に十(じゅ)の字の 藩旗をかかげ
薩摩隼人が 打って出る
同胞(はらから)たちを まきこんで
だれが戦を したかろう
あ〜 若者よ 許してくれと
西郷隆盛 男泣き
小野小町の ふるさとよ
小野の泉水 湧き出る処
お湯と縁が 国じまん
田原の坂の 激戦は
勝つも負けるも 時の運
あ〜 雨空を 見上げるギョロ目
西郷隆盛 何想う
男同志の 夢かけて
続く戦い 十七昼夜
泥にまみれた 薩摩軍
多勢に無勢 弾丸(たま)も無し
今は これまで いさぎよく
あ〜 雨の中 田原よさらば
西郷隆盛 男意地
「晋どん もうこの辺で よかばい」
6.おとこの出船(掛声入り)
7.北冬挽歌
作詞:里村龍一
作曲:岡千秋
風の竜飛に 夕日が落ちて
あんた恋しと ゴメが哭く
墨絵ぼかしの 津軽の海は
やがて漁り火 船がゆく
ハァ〜 沖が時化たらョー
ハァ〜 火照った 躰が せつないよ
あんたと唄った あいや節
寝床に響いて ひとり泣く ひとり泣く
せめてあんたの 飲む酒だけは
肌で温めて やりたいさ
のぼり列車の 呼ぶ声聞けば
飛んで行きたい 雪の中
ハァ〜 おんな盛りにゃョー
ハァ〜 ひと冬 我慢が 侘しいよ
あんたが出かせぎ 行ったあと
私のこころは 冬の海 冬の海
ハァ〜 離ればなれはョー
ハァ〜 今年で終りに しておくれ
雪解け季節を 夢にみて
あんたの枕と 添い寝する 添い寝する
8.華があっての人生さ
作詞:里村龍一
作曲:岡千秋
指をまるめて 世間を見れば
猫にこび売る 子ねずみばかり
見栄が七分で 生きてくよりも
誠三分を 抱いてゆけ
風に散ろうと 名を残す
華があっての
男の 男の 男の 男の人生さ
胸にかくした 男の夢を
咲かす散らすも 女の器量
銭の無いのは 心の裏に
秘めて笑顔で 惚れ通す
愛の一輪 かんざしに
華があっての
女の 女の 女の 女の人生さ
高い山ほど 谷間は深い
ころげ落ちたら またはいあがれ
渡る憂き世は 切り紙細工
涙こぼせば しみになる
泣いて笑って 夜が明けて
華があっての
二人の 二人の 二人の 二人の人生さ
おもて通りの ひと筋裏は
のぼる朝日も 遅れて当たる
楽を選ぶか 苦労をとるか
とった苦労に 甲斐がある
我慢二文字 腹にさし
華があっての
目出たい目出たい 目出たい 目出たい人生さ
9.父娘鷹 (台詞入り)
作詞:里村龍一
作曲:岡千秋
(セリフ)この世で一番悲しいことは
親との別れではないでしょうか
返れないけれど もう一度昔に戻りたいと
思う時があります
どんなに貧しくても昔の方が
あったかさがありました
凩の哭き笛 身に沁む夜は
雪のふる里 越後が恋し
土産話しは いつの日できる
飛んで帰って 詫びたいけれど
父親は故郷の
父親は故郷の 墓の中
父の手をひき 山道越えて
何度通った 村から村へ
泣いて一節 笑って三節
遠い涙の 幼い日々が
今はなつかし
今はなつかし あかね空
(セリフ)見えない目の中で
父はどんな夢を見ていたのでしょうか
甘い黒豆湯を倖せそうに呑んでいました
あの頃は日本中が貧しい時代でした
瞼とじれば 越後の海が
根性なしだと 私を叱る
演歌は浪曲 荒海仕込
ふたり揃って 舞台へ立った
夢が命の
夢が命の 父親鷹(おやこだか)
10.人生坂
作詞:歌川二三子
作曲:三浦丈明
足で踏まれて 育つ麦
いつか芽が出る 花も咲く
二人で荷物 背負いながら
辛抱してくれ 夫婦道
夢に…夢に
夢に向かって 歩きたい
のぼり下りの 人生坂
苦労苦の字を 越えてゆく
人は一人じゃ 生きられぬ
お前と俺の 助け合い
海原山坂 乗り越えて
夢に…夢に
夢に向かって 歩きたい
のぼり下りの 人生坂
七つ転んで 八つで起き
三歩進めば 二歩下がれ
泣きたい時は 泣けばいい
涙があるから 笑いもあるさ
夢に…夢に
夢に向かって 歩きたい
のぼり下りの 人生坂
11.母灯台
作詞:鈴木宗敏
作曲:遠藤実
世間の海へ 明日(あした)から
一人で船出を するおまえ
人生荒波 暗い海
なんの負けずに 乗り越えろ
無事を祈って ゝ 照らしつづける
母灯台よ
心配かけた 我が子ほど
愛しいものです 母ごころ
幼い頃から 今日までを
想い出すたび 辛いけど
涙かくして ゝ 照らしつづける
母灯台よ
わたしの背丈 追いぬいて
今では立派な 若者よ
ふたたび故郷に 帰るまで
どうか達者で いておくれ
無事を祈って ゝ 照らしつづける
母灯台よ
12.母子川
13.花影の母
作詞:水木かおる
作曲:遠藤実
妻という名を 捨てても恋に
生きてゆきたい 人だった
こんな母さん 許しておくれ
棘(とげ)をさすよな 世間の目より
純なこの子の 純なこの子の 目が怖い
誰れの力も 借りずにこの子
育てますわと 云ったけど
可愛いそうなは 片親育ち
ただの一度も 父(とう)さんの手に
抱いてもらえず 抱いてもらえず 寂しかろ
沈む夕陽を 追いかけるよな
恋にひとすじ 燃え尽きた
これでいいのか 間違いなのか
きっとこの子も わかってくれる
女ごころと 女ごころと 母ごころ
14.母三味線
15.大祭~馬追い祭り~
作詞:歌川二三子
作曲:くにひろし
(お囃子)ドウカイドウカイ
(口上)九州 火の国 熊本に これぞ 馬追い 若い衆 イヤサ
神幸行列 随兵と
歴史 受けつぐ 馬追で
これから 始まる 秋まつり
朝から 晩まで
ドウカイ イヤサ イヤサッサ
街ねり歩く 馬が跳ねれば 日本晴れ
(お囃子)ドウカイドウカイ
(口上)熊本 お城の お殿様 知恵で 築いた 武者返し イヤサ
ここは 火の国 肥後の国
街に 秋風 そよぐ頃
揃いの はっぴに 身をつつみ
馬追い 奉納
ドウカイ イヤサ イヤサッサ
声 高らかに 祭りばやしで 躍り出す
(お囃子)ドウカイドウカイ
(口上)熊本 生まれの 勢子達の 燃える 血潮は 親ゆずり イヤサ
年に一度の 飾り馬
鳴らす ラッパと おはやしで
男も 女も にぎやかに
こどもも おとなも
ドウカイ イヤサ イヤサッサ
ああ うかれだす 皆んな集まれ 藤崎宮
(お囃子)ドウカイドウカイ
(口上)九州 火の国 熊本に これぞ 馬追い 若い衆 イヤサ
16.想ひ出
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