1.天使も夢みる

作詞:阿久悠
作曲:中村泰士

私の胸に 恋のめばえを感じる季節
白い風が 耳にやさしくささやいて行く
しあわせ少しわけてあげると 誰かがくれた
だから恋ってすばらしい

もう泣かないわ さびしくないわ
天使も夢みる 春だから

私の胸に 一つこぼした恋する花が
今は こんな広い花園みたいになった
しあわせ過ぎて 何かあげたい気持になるの
だから恋ってすばらしい

もう泣かないわ さびしくないわ
天使も夢みる 春だから

もう泣かないわ さびしくないわ
天使も夢みる 春だから


2.天使の初恋

作詞:阿久悠
作曲:中村泰士

私がそよ風ならば
あなたは 大きな花ね
真夏の 日ざしの中で
くるくる からんでいたわ
私の初恋
いつでも さわやか
緑の野原で
恋して 恋しているわ

そよ風みたいに 駈けて
あなたのところへ 行くの
ささやく 言葉を持って
近くへ近くへ 行くわ
私の初恋
いつでも さわやか
青空 見あげて
恋して 恋しているわ

いつでも さわやか
青空 見あげて
恋して 恋しているわ


3.わたしの青い鳥

作詞:阿久悠
作曲:中村泰士

ようこそここへ クック クック
わたしの青い鳥
恋をした心にとまります
そよ風吹いて クック クック
便りがとどけられ
誰よりもしあわせ感じます
どうぞ行かないで このままずっと
わたしのこの胸で
しあわせ歌っていてね
クック クック クック クック
青い鳥

ようこそここへ クック クック
わたしの青い鳥
夢のような心に誘います
くちづけされた クック クック
木ノ実のなる下は
天国の花園の香りです
どうぞとばないで この手のひらで
しあわせ抱きしめて
わたしを見つめていてね
クック クック クック クック
青い鳥

どうぞ行かないで このままずっと
わたしのこの胸で
しあわせ歌っていてね
クッククック クック クック
青い鳥


4.花物語

作詞:阿久悠
作曲:中村泰士

この花は私です
やっと綺麗に咲いたのです
誰よりも先に
あなたに見せたかったのです
窓辺に置きます
知らない間に
そっと置いて帰って来ます
気がついてくれるでしょうか
手にとって
あゝ綺麗だといってくれるでしょうか
それとも…………

おぼえています あの日のこと
小雨の中のすれ違いを
胸が熱くふるえたときめきに
これが恋と知らされたあの日を
あれからずっとあれからずっと
あなたを想って泣いてた

この花は私です
やっと綺麗に咲いたのです
初恋なのです
どうしても
あなたの胸にとどけたいのです
明日の朝
窓の外に立ってみます
もしも私の花が枯れていたら
あきらめます
そのかわり
私のことが好きなら…………

私の気持わかるのなら
可愛い花といってほしい
それをそれを信じて待っている
涙もろい近ごろの私よ
窓辺の花は窓辺の花は
あなたを想って咲いてる


5.三色すみれ

作詞:阿久悠
作曲:中村泰士

手を出せば散りそうな
そんな花びらを
大切に胸に抱く
愛の三色すみれ

忘れませんあの日のこと
はじめての口づけに
めまいがした私
そして聞いたあのささやき

“この花のおもいでは
二人だけの秘密
この花がとどいたら
すぐに駈けておいで”と

何日か過ぎたのに
とどけられないの
待ちこがれ泣いている
愛の三色すみれ

忘れたのね私のこと
いじらしい片想い
誰にいえばいいの
信じてるあの約束

“この花は君のため
咲いている”といった
“この花を見かけたら
思いだす”といった

忘れませんあの日のこと
はじめての口づけに
めまいがした私
そして聞いたあのささやき

“この花のおもいでは
二人だけの秘密
この花がとどいたら
すぐに駈けておいで”と


6.黄色いリボン

作詞:阿久悠
作曲:森田公一

風になびく 黄色いリボン
丘を駆ける 麦わら帽子
きっとあなた 窓辺にもたれ
こんな私 見ていてくれる
急いで行きたいの
あなたの胸に とびこみたいのよ
このリボン 見えるでしょう
ラブサインなの 待っててね

水にうつる 黄色いリボン
ふたりボ-ト 湖の上
向かいあって 顔見合わせて
恋の夢に ゆられているの
このまま 行きたいの
知らない島へ 流されたいのよ
このリボン 素敵でしょう
ラブサインなの 感じてね

大きな 木の下で
あなたにふいに 口づけされたの
このリボン 忘れないで
ラブサインなの 信じてね


7.花占い

作詞:阿久悠
作曲:中村泰士

逢える 逢えない 逢える 逢えない
愛してる 愛してない
愛してる 愛してない
愛してる
十六のある日 ポツンとひとり
しあわせと悲しみが
追いかけっこする午後
花びらむしりながら
恋をうらなう
私はまだ少女なのかな

十六はなぜか 心がゆれて
くちびるも白く見え
おびえている窓
あなたとガラス越しに
くちづけしたい
私はまだ少女なのかな
私はまだ少女なのかな
あきらめる あきらめない
あきらめる あきらめない


8.はじめての出来事

作詞:阿久悠
作曲:森田公一

くちづけのその後で おしゃべりはしないで
泣き出してしまうかも
それほど心はゆれている
あゝあなたには何気ない 事件でも私は
世の中が変るほど
大きな出来事だったのよ
大人びたふりをして ここまでついて来たが
はりさけるときめきで めまいがしそうよ
好きよ 好きだから怒れない あなたのことを

声かけて呼ぶまでは この場所に来ないで
このふるえなおるまで
私をひとりにしておいて
あゝ悲しくはないけれど あまりにも突然
くちづけされたから
どうしていいのかわからない
大人びたふりをして ここまでついて来たが
耳たぶも熱くなる はげしいはじらい
好きよ 好きだから帰れない あなたをのこし

大人びたふりをして ここまでついて来たが
耳たぶも熱くなる はげしいはじらい
好きよ 好きだから帰れない あなたをのこし


9.ひとり歩き

作詞:阿久悠
作曲:筒美京平

涙という字を書いて
ちぎって窓から捨てます
もうしばらく君と
逢いたくないのです

恋は今うしろ姿で
私の前から消えて行きます
恋するよろこびのあと
別れの悲しみ知らされ
もう私は大人
大人のつもりです

私という字を書いて
ブルーのインクで消します
顔を見るのもいやな
きらいな私です
好きならばいえばいいのに
気のない顔して悔やんだりして
しあわせの重さ計る
秤(はかり)があるならほしいの
今私はどんなしあわせなのかしら

恋は今うしろ姿で
私の前から消えて行きます
恋するよろこびのあと
別れの悲しみ知らされ
もう私は大人
大人のつもりです


10.白い風よ

作詞:石森史郎
作曲:桑原研郎

わたしは今 みつめているの
流れゆく 雲のゆくえを
あの嶺をこえて吹く
ふるさとの白い風よ
あなたはどこへ どこへ行くの
わたしをひとり ここに残して

わたしは今 きいているの
旅立ちの 夢のしらべを
あの野辺をこえて吹く
ふるさとの白い風よ
あなたはどこへ どこへ行くの
わたしもいつか 旅にでるの

あの野辺をこえて吹く
ふるさとの白い風よ
あなたはどこへ どこへ行くの
わたしもいつか 旅にでるの


11.十七の夏

作詞:阿久悠
作曲:森田公一

特別に愛してよ 十七の夏だから
私を変えていいのよ 泣いたりしない
まぶしさが好きなのよ 正直になれるから
心のうちのすべてを 打ち明けられる

こっちへおいでと あなたがいうから
裸足で駈けてとんで行く
広げた腕のその中へ
好きよ好きよ好きよ こんなにも
誰もみな見ないふり してくれる恋人に
こうして二人なれたわ
十七の夏

特別に愛してよ 十七の夏だから
いじめるくらいはげしく 求めてみてよ
今はみな大胆に なっていい季節なの
裸の胸にイニシャル 落書きしてよ
遠くへ行こうとあなたがいうから
疑わないでついて行く
大きな背中見つめつつ
いいわいいわいいわ どこへでも
誰もみな見ないふり してくれる恋人に
こうして二人なれたわ
十七の夏

こっちへおいでと あなたがいうから
裸足で駈けてとんで行く
広げた腕のその中へ
好きよ好きよ好きよ こんなにも
誰もみな見ないふり してくれる恋人に
こうして二人なれたわ
十七の夏


12.天使のくちびる

作詞:阿久悠
作曲:森田公一

ふれないで 私のくちびるに
かわいい天使のままでいさせて
抱きしめたその手をゆるめてよ
どこかへ逃げたりしないと誓う
胸はどきどきよ 悪いひとね
突然そんなことを いうなんて
いいというまで 待っててほしいの
あなたにきめている あなたにきめている

ふれないで 私のくちびるに
二人の間が変ってしまう
もう少しこどもでいたいのよ
恋して悩んで泣きたくないの
とても危険だわ 罪なことよ
私をこんなにも苦しめて
いいというまで 待っててほしいの
あなたにきめている あなたにきめている

胸はどきどきよ 悪いひとね
突然そんなことを いうなんて
いいというまで 待っててほしいの
あなたにきめている あなたにきめている


13.ゆれてる私

作詞:阿久悠
作曲:森田公一

こんなに私をせつなくさせて
あなたはどうするつもりなの
涙ではらしたまぶたの色を
気づかぬふりして目をそらす
嫌い嫌い あなたは意地悪で
何ひとつ感じてくれないの
木枯らし吹く日の枯れ葉のように
私の心はゆれている

いじめてばかりで悲しくさせて
あなたは本当に罪な人
愛していますと告白させて
返事もくれない背を向けて
嫌い嫌い あなたは意地悪で
何ひとつ感じてくれないの
ポロポロつまびくギターのように
私の心はゆれている

嫌い嫌い あなたは意地悪で
何ひとつ感じてくれないの
木枯らし吹く日の枯れ葉のように
私の心はゆれている


14.泣かないわ

作詞:阿久悠
作曲:森田公一

頬ぬらす涙 そのままにして
少しよろめく足で ひとり私は歩く
悲しみのあとで 生まれ変れる
そんな言葉を 胸に言いきかせるのよ
私平気 きっと明日は元気になるわ
だけど今はだめよ 泣けるだけ泣くわ
赤いコートにポツン 大粒の雨
いいわ ぬれたって ぬれたって

びしょ濡れの髪を 伝って落ちる
雨のしずくが光る
まるで涙のように 真白に見える唇の色
声にならない程に 振えているのよ
私平気 きっと明日は 元気になるわ
だけど今はだめよ 泣けるだけ泣くわ
みんな流れて行くわ つらい思いも
これで 泣かないわ 泣かないわ

私平気 きっと明日は 元気になるわ
だけど今はだめよ 泣けるだけ泣くわ
みんな流れて行くわ つらい思いも
これで 泣かないわ 泣かないわ


15.夏にご用心

作詞:阿久悠
作曲:森田公一

夏は心の鍵を甘くするわ ご用心
恋がドレスの裾をくすぐるのよ ご用心
それでもがまんなど 出来なくなる
なやましげな なやましげな そよ風吹けば
誰かと不意に くちづけするかも
あぶない あぶない
夏はほんとに ご用心
白い水着のあとが
まぶしく見える 夏の午後

夏はいけない夢を見たくなるわ ご用心
恋がくちびる寄せてささやくのよ ご用心
それでもがまんなど 出来なくなる
キラキラした キラキラした 太陽の下
すてきなひとに誘惑されるかも
あぶない あぶない
夏はほんとに ご用心
焼けたからだの砂が
こぼれて落ちる 夏の午後

焼けたからだの砂が
こぼれて落ちる 夏の午後


16.ねえ!気がついてよ

作詞:阿久悠
作曲:大野克夫

ねぇ!気がついてよ早く
よそ見などしないで
ねぇ!気がついてよ早く
私の今の気持

小指に香水つけ耳たぶおさえて
鏡にウインクする 私は十八
まぶたがバラ色にそまって見えるわ
誘惑されてしまおうかな
何だか今日はよさそう
ねぇ!気がついてよ早く
よそ見などしないで
ねぇ!気がついてよ早く
私の今の気持

男のワイシャツ着てクルリとまわって
髪の毛かきあげてる 私は十八
すぼめた唇が光って見えるわ
悪魔のふりでせまろうかな
何だかうまく行きそう
ねぇ!呼び出してよ早く
たそがれの中から
ねぇ!呼び出してよ早く
私を今のうちに
私を今のうちに


17.もう一度だけふり向いて

作詞:阿久悠
作曲:穂口雄右

この私の目に何が見えますか
ちぎれた心の いたいたしさね
そう私が今いってほしいのは
あやまちではない その言葉なの
あなたは髪を切ってしまい
違う人のように見えるけど
さよならだけの季節
もう一度だけふり向いて
もう一度だけ

この私の手をとってくれますか
こごえた心をあたためるよう
学生時代の甘い想い出を
こわれたおもちゃにさせないように
あなたが話す明日の夢は
遠いことのように思うけど
さよならだけの季節
もう一度だけふり向いて
もう一度だけ

こわさずに こわさずに
せめて せめて せめて
想い出だけでも こわさないで


18.あなたのすべて

作詞:阿久悠
作曲:和泉常寛

もうどこへも行かないで お願いです
とてもひとりでは 明日から
歩けないのです
あなたの手 あなたの目 あなたの胸
いいえそのすべて近くに
感じたい私です
そっと重ねたあなたのくちづけを
愛と思ってもいいのでしょうか
むらさきの夜に白い花が咲いて
そして季節が春になって行ったのです

手を出せば指先が ふれる場所に
いつもいてくれる あなたで
あればいいのです
わがままを 責めないで お願いです
だけどそれ以外何にも
望まない私です
強く握ったあなたの手のひらに
明日を信じてもいいのでしょうか
あたたかい風に長い髪がゆれて
そして季節が春になって行ったのです

むらさきの夜に白い花が咲いて
そして季節が春になって行ったのです


19.気まぐれヴィーナス

作詞:阿久悠
作曲:森田公一

去年のトマトは 青くて固かったわ
だけど如何 もう今年は赤いでしょう
味もきっと くちびるとろかす筈よ
こんな言葉 突然いわれたら
あなたはどうしますか プピルピププピルア
私きっといいます 指をはじきながら
気まぐれヴィーナスが 素肌を熱くして
この夏はおまかせなの

去年のくちづけ 酸っぱい葡萄だった
だけど如何 もう今年は甘いでしょう
ふれただけで 心がふるえる筈よ
こんな私 目の前にしてたら
あなたはどうしますか プピルピププピルア
私好きといいます もっと刺激的に
気まぐれヴィーナスが 渚に寝そべって
この夏はおまかせなの

私好きといいます もっと刺激的に
気まぐれヴィーナスが 渚に寝そべって
この夏はおまかせなの


20.もう戻れない

作詞:阿久悠
作曲:筒美京平

そんなにいけないことしているのかしら
世間に背(そむ)いて来たわけでもないのに
もう私は一人で考えたい
愛を求める心を裏切りたくないの
たばこの匂い流れてる
あのひとがいる
人目逃(のが)れて二人になって
嘘でもいいわ 大丈夫と話しかけて
私は戻って行けないのよ

このまま何(なん)にもなく二十才(はたち)になるより
危険な曲り角を曲ってみたいと
もう私は誰にもしばられずに
愛に夢中になりたい素直に生きたいの
背中にもたれ眠れそう
あのひとがいる
他に何にも信じられない
嘘でもいいわ 愛してると話しかけて
私は戻って行けないのよ

たばこの匂い流れてる
あのひとがいる
人目逃(のが)れて二人になって
嘘でもいいわ 大丈夫と話しかけて
私は戻って行けないのよ


21.しあわせ芝居

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

泣きながら電話をかければ
ばかな奴だとなだめてくれる
眠りたくない気分の夜は
ものがたりを聞かせてくれる
とてもわがままな私に
とてもあの人はやさしい
たぶんまわりの誰よりも
とてもあの人はやさしい
恋人がいます 恋人がいます
心の頁に綴りたい
恋人がいます 恋人がいます
けれどつづれない訳がある
私みんな気づいてしまった
しあわせ芝居の舞台裏
電話してるのは私だけ
あの人から来る事はない

浜辺を見たいのと誘えば
鼻歌まじりに連れて行く
踊りたいとすねてみせれば
おどけながらあわせてくれる
部屋を尋ねてもいいかしらと
一度きいてみるつもりです
きっとあの人はだめだとは
言わないだろうと思います
恋人がいます 恋人がいます
心の頁に綴りたい
恋人がいます 恋人がいます
けれどどうしても綴りれない
私みんな気づいてしまった
しあわせ芝居の舞台裏
逢いたがるのは私ひとり
あの人から来る事はない

私みんな気づいてしまった
しあわせ芝居の舞台裏
逢いたがるのは私ひとり
あの人から来る事はない


22.追いかけてヨコハマ

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

追いかけてヨコハマ あのひとが逃げる
残したすてゼリフに誰か見覚えはありませんか
追いかけてヨコハマ あのひとがいつも
この街をほめたことだけが
うらぎりのてがかりです
旅の支度をしたひとばかり
どうしてこんなに通るのでしょう
ヨコハマ ヨコハマ この船は
街ごとはこんで旅ですか
追いかけてヨコハマ あのひとが逃げる
残したすてゼリフに誰か見覚えはありませんか

追いかけてヨコハマ こころあたりには
ひとつのこらず寄ったけれど返事はなぐさめばかり
この街を最後に あのひとのことで
わたしにわかっていることは
なにひとつなくなります
旅の終りはヨコハマあたり
ため息街だといいました
ヨコハマ ヨコハマ 似た街は
どこかにそんなにありますか

追いかけてヨコハマ あのひとが逃げる
残したすてゼリフに誰か見覚えはありませんか
残したすてゼリフに誰か見覚えはありませんか


23.リップスティック

作詞:松本隆
作曲:筒美京平

ルル……… 白い雨に口紅だけ紅く

ストライプの雨が描(えが)く街影は
山手線の窓に煙るイリュージョン
遠いマンションの灯(ひ)があなたの部屋
素顔が好きだと 釘をさされても
私 言いつけ破る Ah
リップスティック 口紅はひと文字のレッド
リップスティック さよならの灯をともすように
最後に見せる私だから 綺麗になります

おせっかいな噂聞いた三日前
「つきあってる女(ひと)が他にいるよ」って
昨日電話した時さえぎる声
あなたはいないと 冷たい返事に
私 青ざめました Ah
リップスティック くちびるの優しさかくして
リップスティック 影のある大人に見せたい
はっとするほど 今夜 私 憂いがあります

夢はとぎれたのです Ah
リップスティック 折れそうな横文字のグッドバイ
リップスティック ドアに描き映画を真似るわ
紅く 紅く 紅く

※リップスティック 口紅はひと文字のメモリー
リップスティック くちづけの灯をともすように
紅く 紅く 紅く※

(※くり返し)……


24.20才(はたち)になれば

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

まって下さい 20才になるまで
まだ言わないで さよならだけは
まって下さい あなたの心
はなれたことは わかってるけど
困らせてるわ わがまま言うわ
19のうちに 19のうちに
20才になれば ひとりで歩く
あなたなしでも 夕暮れ歩く
20才になれば ひとりで笑う
あなた忘れて ひとりで笑う

まって下さい 20才になるまで
私の手紙 焼き捨てないで
わかっています あなたのひとが
ドアのおもてで まってることも
困らせてるわ わがまま言うわ
19のうちに 19のうちに
20才になれば ひとりで歩く
あなたなしでも 夕暮れ歩く
20才になれば ひとりで探す
心の枕 ひとりで探す

19のうちに 19のうちに
20才になれば ひとりで歩く
あなたなしでも 夕暮れ歩く
20才になれば ひとりで探す
心の枕 ひとりで探す
ラララ………


25.冬色の街

作詞:橋本淳
作曲:中村泰士

ガラス窓をたたく冬の嵐
かけがえのないひとに 包まれていたのに
心がわり それは私なのよ
あやまちをつぐなえる すべもないわ
貴方の声を 忘れた理由じゃない
めぐり逢いが そうさせたの
きれいな恋なのよ…… だから
だからしあわせこなくても それでいいの

冬の色に街は溶けて眠る
この街のつめたさを 貴方に伝えたい
せめてドアの 前に紅いバラの
一枝があればいい 旅の終り
愛されたくて 愛した理由じゃない
めぐり逢いが そうさせたの
きれいな恋なのよ…… だから
だからどんなにつらくても たえているの

だから
だからしあわせこなくても しかたないわ


26.サンタモニカの風

作詞:阿久悠
作曲:萩田光雄

来て 来て 来て 来て
サンタモニカ
来て 来て 来て 来て
サンタモニカ

夜のホテルの窓に
もたれかかってぼんやり
風に吹かれていたら
不意に電話が鳴った
きっとあなたと思い
白い受話器を握れば
只の友だちからの
妙にはしゃいだ電話
あなたが来たらハネムーン
あなたなしではメランコリー
来て 来て 来て 来て
サンタモニカ
来て 来て 来て 来て
サンタモニカ
サンタモニカから愛をこめて
風の言葉を送ります

浅い眠りの果てに
ひとり夜明けの珈琲
シュガー落してのめば
朝の光がさした
時の流れの早さ
昇る朝日に思えば
愛の残り時間
後はわずかになった
二人でいればハネムーン
一人きりならメランコリー

来て 来て 来て 来て
サンタモニカ
来て 来て 来て 来て
サンタモニカ
サンタモニカから愛をこめて
風の言葉を送ります


27.MISS KISS(ミス・キッス)

作詞:阿久悠
作曲:佐藤準

誰のための赤い唇
MISS KISS MISS KISS
あまりに悩まし過ぎる
夏の夜は恋の泥棒
眠りに落ちれば
誰かが窓から入る

闇夜に盗まれたら困る
月の夜に愛をそえ あげる
深い海の眠りの美女には
小指をふれても
重たくきびしい罪になる

ぬれた肌にからむビキニは
男の火薬に
真赤な炎をつける
君のために誰も彼もが
ゼンマイ仕掛けの
野獣に変ってしまう

砂の上のサボテンの花よ
可憐に見えても
チクリとつき刺すとげがある

君がもしも浮気者なら
誰もが突然
しあわせ気分になれる
赤く熟れた甘い罠
M・I・S・S K・I・S・S
MISS KISS
見つけながら深いためいき
M・I・S・S K・I・S・S
MISS KISS

誰のための赤い唇


28.パーティー・イズ・オーバー

作詞:伊藤薫
作曲:伊藤薫

黒いイブニングドレスに
ガラスのくつをはいてみた
黄昏からのPartyは
今終わろうとしてます
最後まで二人きりには
とうとうなれなかったけど
肩先に残るぬくもり
たしかにあなたのもの

一人残されたフロアで
シャンペンのアキビンかたづけて
ため息さえ なりひびきそうな
広い部屋に一人
Party is Over Party is Over
着飾った私 私じゃない
Party is Over Party is Over
一人ずつ 一人ずつ 消えてゆく

終りのないPartyなんて
あるはずないと思うけど
楽しければ楽しいほどに
あとの淋しさますばかり

あなたと踊ってるつもりで
一人ダンス 踊りましょう
残り少ないキャンドルの中に
広い部屋に一人
Party is Over Party is Over
着飾った私 私じゃない
Party is Over Party is Over
少しずつ 少しずつ 冷えてゆく

キャンドルは私に似てる
燃えるために生まれて来て
誰にも見とられないまま
人知れず 消えてゆく


29.LADY(レイディ)

作詞:尾崎亜美
作曲:尾崎亜美

Lady ためらいはしない
小さな舟出ね ひき返せない
冬の海風みたいな
彼の腕の中 埋もれたいから
moonlight どうかお願い
私 きれいに
moonlight 照らしてほしい
淡い光で
カチカチと鳴る 耳で答えるイヤリング
何故かときめく 約束の時間なの

Lady 足音聞こえる
知らないふりして 待っているのよ
急に肩を抱かれたい
星の数ほどに 胸はときめく
夢を重ねたいの
あなたの背中に
寒い心なんて
溶かして 今すぐ
声にならない 愛していると言えない
だけどわかって ふたりだけの夜明けよ

moonlight どうかお願い
私 きれいに
moonlight 照らしてほしい
淡い光で
昨日と違う どこか少し違うはず
素直なままの この私見守って


30.美しい夏

作詞:康珍化
作曲:馬飼野康二

みんな何処へ行ってしまう
あざやかに別れの手を振って
しあわせを ひとりはかみしめて
淋しさに ひとりは泣きながら
みんないつでも駆け足で
青春のとびらをしめてゆく
想い出をたずさえ いつの日か出会いましょう

同じ青春 歩きつづけて
ふと気がつけば わかれ道
故郷へ帰った友達の
手紙もいつか 途切れたわ
あの頃悩み 打ち明けあった
涼しい目をしたあの人は
結婚しますと だけ告げて
遠くへ離れてく

みんな何処へ行ってしまう
あざやかに別れの手を振って
それぞれの涙にくれながら
抱き合った あの日
会えなくなって 何年ですか
私の名前を覚えてますか

ひとりひとりの心にひとつ
今も美しい夏がある
寄せては返す潮騒が
笑いはしゃいだ声のよう
きらめく若さ 引きかえにして
人が手にするものは何
涙の形の貝殻が 心に残るだけ

みんな何処へ行ってしまう
あざやかに別れの手を振って
それぞれの涙にくれながら
抱き合った あの日
会えなくなって 何年ですか
私の名前を覚えてますか


31.夕暮れはラブ・ソング

作詞:岡本おさみ
作曲:深町純

なんだかとても人恋しくて
旅をさがしにでてきたわ
夕暮れににぎわう人ごみのなかに
生きてる人のなかに
話かけてみたい ふれあってみたい
街の旅人たち
愛する人を抱きしめたときの
激しい素顔みせてよ
泣くのはおよし オー・ロンリー ロンリー・ガール
きっとすぐに らくになるわ
泣くのはおよし オー・ロンリー ロンリー・ガール
街のさすらい人

いつか私が愛する人に
だまったまま うなずいたら
幾千もの想い出たちが
ラブ・ソング 歌うだろう
悲しみを抱いて闇の中へ
沈む夕陽よ
あしたもどうか暖めておくれ
うつろいやすい心を
愛しておゆき オー・ロンリー ロンリー・ガール
いつかこの街 好きになるわ
愛しておゆき オー・ロンリー ロンリー・ガール
街のさすらい人

愛しておゆき オー・ロンリー ロンリー・ガール
いつかこの街 好きになるわ
愛しておゆき オー・ロンリー ロンリー・ガール
街のさすらい人


32.神戸で逢えたら

作詞:三浦徳子
作曲:鈴木邦彦

あの人のことは もう何も言わないでね
責められていいのは この私
呼びとめたあの腕 只ふりほどいた夕暮れ
意地だけ張ってたの 私は私と
そうよ ばかだわ 小さな行き違い
愛の赤い糸 思わず離したの
神戸で逢えたら 神戸で逢えたら
もう一度同じ舟 揺れて どこまでも

雨降る街角 あゝふり向いた私を
あの人は知らずに 歩いてた
低い空の下 ただ肩を落とすセーター
瞳を閉じれば まるで昨日なの
今は陽気な 女に見えるでしょう
だけど心には あの日の風が吹く
神戸で逢えたら 神戸で逢えたら
もう一度同じ愛 揺れて どこへでも

神戸で逢えたら 神戸で逢えたら
もう一度同じ舟 揺れて どこまでも


33.化粧

作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき

化粧なんて どうでもいいと思ってきたけれど
せめて今夜だけでも きれいになりたい
今夜あたしは あんたに逢いにゆくから
最後の最後に 逢いにゆくから

あたしが出した 手紙の束を返してよ
誰かと二人で 読むのはやめてよ
放り出された昔を 胸に抱えたら
見慣れた夜道を 走って帰る

流れるな涙 心でとまれ
流れるな涙 バスが出るまで

バカだね バカだね バカだねあたし
愛してほしいと 思ってたなんて
バカだね バカだね バカのくせに Ah
愛してもらえるつもりでいたなんて

化粧なんて どうでもいいと思ってきたけれど
今夜死んでもいいから きれいになりたい
こんなことならあいつを捨てなきゃよかったと
最後の最後に あんたに思われたい

流れるな涙 心でとまれ
流れるな涙 バスが出るまで

流れるな涙 心でとまれ
流れるな涙 バスが出るまで

バカだね バカだね バカだねあたし
愛してほしいと 思ってたなんて
バカだね バカだね バカのくせに Ah
愛してもらえるつもりでいたなんて


34.玉ねぎむいたら…

作詞:山上路夫
作曲:平尾昌晃

玉ねぎむいてるだけなの 泣いてないわ
涙がこぼれて困るの 止まらないの
だけど涙がほほをぬらしていると
変ね私は センチになって来た
幼い日 夕焼け もう遠い人など
玉ねぎむいてるだけなの 泣いてないわ

玉ねぎコトコトきざんで 日暮れ時よ
涙が一粒こぼれて 床に落ちた
今は泣きたいことは何もないのに
変ねなぜだか 泣きたくなって来た
友だちや先生 あの人の言葉よ
玉ねぎむいてるだけなの 泣いてないわ

これは玉ねぎむいて出た涙なの
変ね心も 涙に誘われる
あの時の青空 過ぎ去った季節よ
玉ねぎむいてるだけなの 泣いてないわ


35.ミスティー

作詞:小林和子
作曲:小田裕一郎

たとえあなたと私が
プラスティックの愛でも
熱い炎でハートを
溶かせてみせて Feel so good
いつだって 逢・愛・哀 I love you
You know I love you そばにいて

そうね二年の月日は
恋を空気に変えたわ
いつか私のハートが
眠れるように Changing mind
いつまでも 逢・愛・哀 I love you
You know I love you 囁いて

夜更けのヴェールが降りるわ
やさしく 降りてくる
Wo…… Misty love
Wo…… I need you
Yes, I love you

たとえあなたと私が
二度と逢えなくなっても
マッチひとつでハートを
真っ赤に染めて Falling love
いつまでも 逢・愛・哀 I love you
You know I love you 囁いて

二人にヴェールが降りるわ
せつなく 降りてくる
Wo…… Misty love
Wo…… I need you
Yes, I love you

Wo…… Misty love
Wo…… I need you
Yes, I love you……


36.This is a'Boogie'

作詞:実川俊
作曲:小田裕一郎

今宵あなたと踊る Beautiful Tonight
今宵あなたと揺れる Beautiful Tonight

素敵な夜ね あなたとならば
私やっぱり酔ってるかしら
耳をよぎる あなたの声が
眩しいわ
カカトが浮くわ 心がまわる
コンチネンタル あなたの為よ
そうよ 今宵二人で見るは
恋の夢
In the night 息がちょっともたれていたい
In the mood 急に笑い出しちゃうなんて
ダメ ダメ ダメ ダメ ダメヨ

ちがう誰かと 踊ってみても
私やっぱり あなたがいいわ
グラス片手 テラスに出れば
Moonlight Shower
やさしく抱いて ジョークのあとも
言葉だけじゃ せつない気持
そうよ 今宵二人で見るは
長い夢
In the night 胸がちょっとはり裂けそう
In the mood 急に酔ったふりするなんて
ダメ ダメ ダメ ダメ ダメヨ

In the night, In the night 星もこぼれる夜ね
In the mood 急に愛しちゃったよなんて
ダメ ダメ ダメ ダメ ダメヨ
ダメ ダメ ダメ ダメ ダメヨ
今宵あなたと踊る Beautiful Tonight


37.窓

作詞:犬丸秀
作曲:犬丸秀

あなたとあの人の 幸せの裏庭で
懸命に咲いていた 花があったの
ゆっくりと流れる 夢のようなロマンスを
目をこらし目立たずに 見守っていたの

あたためた恋心 庭のすずめ達が
聞きつけて悲しんで 風に知らせた
風達も涙ぐみ あの窓たたいた

窓…

あなたのあの窓の 向こう側から聞こえる
喜びのあの歌は とても大きくなっていた
気がつくと二人は 庭を通り過ぎて
あの人は無意識に 私を踏んでいった

蹴散らされて くしゃくしゃになった私の愛は
咲く事が出来ずに 窓を見上げた
あの窓は変わらずに 曇りさえしなかった

窓…

吹きぬける時間は 私を見放して
虫達を引き寄せた 色は枯れてた
横たえたこの身に 話かける草もなく
ひからびた花びらは もうすぐ落ちる

蹴散らされて くしゃくしゃになった私の愛は
咲く事が出来ずに 窓を見上げた
あの窓は変わらずに 曇りさえしなかった

窓…


38.眉月夜

作詞:茅野遊
作曲:小椋佳

真夜中は悩まないで
悪いことだけ見えるから
心は愛を探して
夜空を Fly Fly

ため息ついて 左に寝返りうてば
枕をたたく 不安なハートのリズム

あなたの声が聞きたくて 電話したのに
彼女の声にあわてて 受話器を置いたの

ねむりたい ねむれたい
あなたがわからない
ガラス窓見あげれば
眉月 眉をしかめているわ

真夜中は悩まないで
悪いことだけ見えるから
心は愛を探して
夜空を Fly Fly

あなたの過去を聞いたって
きっとすべては 知りつくせない
それでも言葉がほしいの

愛したい でもこわい
あなたがわからない
さかさまに見あげれば
眉月だって笑顔になるわ

真夜中は悩まないで
悪いことだけ見えるから
心は愛を探して
夜空を Fly Fly