1.千羽鶴
作詞:鮫島琉星
作曲:清水靖晃
「季節の変わり目 気を付けて」「こっちのことは大丈夫」
「今度は大きな病院に連れて行くね」と知らされた
妹夫婦に任せきり 詫びる気持ちの千羽鶴
夜中の携帯(でんわ)が耳をつく 悪い予感は当たるもの
都合付いたら帰ってと 受話器の向こうは震え声
片道切符を握りしめ 汗は流れてうろたえて…
あなたが倒れた台所 壊れた湯呑みも あの日のまま
病(やま)い上手(じょうず)の治(なお)り下手(べた) ゴメンねゴメンと繰り返す
あなたが一番辛いのに 痩(や)せて小さくなってゆく
お願い!連れていかないで 息を吹きかけ擦(さす)る手に
あなたが笑った気がします 眠っているよな気がします
もうすぐ家(うち)に帰れるよ 畳の上で休めるよ
頑張り抜いた証しには 風に揺(ゆ)らめく千羽鶴
風に揺らめく千羽鶴
2.男なら~平成節~
作詞:鮫島琉星
作曲:草笛圭三
男なら 男なら
福沢諭吉の教えにそむき 人の上には人垣だらけ
格差社会をぶちこわせ 男ならやってみな!
男なら 男なら
メールじゃ言えない本当の気持ち デジタル社会に毒されてるが
男女関係はアナログだ 男ならやってみな!
男なら 男なら
税金上がるが稼ぎは下がる 金で買われたこの身だけれど
心売らない ど根性 男ならやってみな!
男なら 男なら
家(うち)じゃ カミさんのご機嫌とって 料理、洗濯、お風呂の掃除
家族団欒(だんらん)丸くいく 男ならやってみな!
男なら 男なら
お上にゃわからぬ地方の痛み 田舎(くに)に残した大事な家族
会う日 夢みて酒を飲む 男ならやってみな!
男なら 男なら
長いものにはグルグル巻きで 強きを助ける浮世(うきよ)の不思議
大和魂取り戻せ 男ならやってみな!
人として 人として
生まれたからには長生きしよう 平成時代も甘くはないが
いつか花咲く時も来る 人としてやってみな
男ならやってみな!
男ならやってみな!
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