1.くちなし慕情
作詞:ちあき哲也
作曲:水森英夫
織部(おりべ)の花瓶に 梔子(くちなし)を挿せば
いつか夕陽に 染まる路地...
練馬、北町 三丁目
こんな名もない お店でも
帰るあなたの まぼろし待って
今日も掛けます 麻(あさ)のれん
ちょっとがひと月 半年も過ぎて
けりをつけなと 言うお客...
いいえ無邪気な 男(ひと)なのよ
誰か道草 させるだけ
すぐに脹(ふく)れる おとな気(げ)なさも
今となっては 懐かしい
お悪戯(いた)をしたがる 駄々っ子の後(あと)を
追ってみたって 仕方ない...
練馬、北町 三丁目
おさな馴染みの あなたなら
私、姉にも 母にもなれる
明日(あす)も掛けます 麻のれん
2.親友
作詞:ちあき哲也
作曲:水森英夫
蛇口をひねって 水を斜めに飲み干して
ついでに涙も こすった夜更け…
死にたいなんて 呼び出しながら
つまりは酔って いつもの惚気(のろけ)…
ちょっとは気づけよ 私もあいつに夢中なくらい
仕方ないね 道化だね 狡(ずる)いあの女(こ)は
親友だもの
ともかく綺麗で 裏と表は昔から
男の目を惹(ひ)く 仕種(しぐさ)が巧(うま)い…
思えば何か ことある毎に
私を楯に し続けたっけ…
そろそろ転びな いちどはあの女を嘲笑(わら)ってみたい
えげつないね 醜いね 誰が決めたの
親友なんて
三日も措(お)かずに 舌っ足らずで掛けて来る
あの女の電話は 心に悪い…
嫌なら嫌で 逢わなきゃすむが
逢わなきゃ聞けぬ あいつのことを…
どっちもどっちか いないとおたがい困ってしまう
締まらないね 緩(ゆる)いよね どうせ明日も
親友同士
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