松前ひろ子全曲集~国東半島~

松前ひろ子 松前ひろ子全曲集~国東半島~歌詞
1.望郷千里


2.はなむけ祝い唄

作詞:千葉幸雄
作曲:山口ひろし

夕陽の小みちで 手と手をつなぎ
並んだ親子の 影法師
花嫁姿に 心はしぐれ
幼い月日が 目に浮かぶ
娘の門出に はなむけ祝い唄

金襴緞子の 帯しめながら
花嫁御寮は なぜ泣くのだろ

夫婦の契りは 親子の契り
両家に家族が 増えました
三月桃の日 五月の節句
可愛いい初孫 抱ける日を
めでたさ重ねて はなむけ祝い唄

涙と汗とを いっしょに流し
歩いて行くのよ 長い旅
雨風雪の日 道づれだから
人の字みたいに 支え合う
二人の明日へ はなむけ祝い唄


3.豊後巡礼

作詞:木下龍太郎
作曲:山口ひろし

襟におくれ毛 湯上りの
肌にほんのり 薄化粧
豊後巡礼 いで湯町
別府(べっぷ) 湯布院(ゆふいん) 九重(ここのえ)の湯
おんな磨きの 旅ならば
人が見返る 宿浴衣(やどゆかた)

一夜(ひとよ)泊りが また一夜(ひとよ)
旅の手引きの 味めぐり
豊後水道 港町
佐伯(さえき) 臼杵(うすき)に 佐賀関(さがのせき)
旬の関あじ 関さばに
呑めぬお酒が つい過ぎる

急ぐばかりの 世の中に
たまに息抜き 骨休め
豊後巡礼 城下町
竹田(たけた) 中津(なかつ)に 杵築城(きつきじょう)
下に下にと 行列の
声がしそうな 大通り


4.流転川


5.酒場情話

作詞:かず翼
作曲:山口ひろし

「ごめんなさいね お客さん
奥はいつでも 予約席」
待っているんじゃ ないけれど
私にゃ見えるの あのひとが
ひとり無口に 飲む姿
酒場女の 身の上なんて
なぜか淋しい 過去ばかり

「外は雨です お客さん
少し話を 聞いてって」
思い出します 寒い夜
ふたりで最後の 差し向かい
遠い汽笛に 泣けたっけ
酒場女の 身の上なんて
みんな似たよな 傷がある

「北の生まれね お客さん
どこか似てるわ あのひとに」
暖簾くぐって 風のように
ふらりと戻って 来る日まで
恋の灯りは 消さないわ
酒場女の 身の上なんて
つかみきれない 夢ばかり


6.母に唄った子守唄


7.祝いしぐれ

作詞:千葉幸雄
作曲:山口ひろし

鯛の刺身の わさびの辛さ
怒るあなたの 目に涙
夫婦ですもの わかります
娘を嫁に 出す心
せめて今夜 せめて今夜 水入らず
明日の祝いの門出酒

嫁ぐ娘が 畳に座り
両手ついての あいさつを
わざと聞こえぬふりをして
天井向いて いるあなた
扇ひらいて 扇ひらいて かくしても
祝いしぐれが ひざに降る

親という字を よく見てご覧
立って木を見る それが親
苦労しながら 育てた木
今日咲く花が 実になって
孫という名の 孫という名の 芽を出せと
祈る幸せ 祝い唄


8.いたわり坂

作詞:池田充男
作曲:山口ひろし

嵐のあとが 雨になり
晴れると思えば 風が吹き
笑ったつもりが 泣いていた
ねえあなた-
ずいぶん歩いて 来ましたね
息を とゝのえ ふり返る
石ころだらけの いたわり坂よ

痛かろ 指に 血がにじむ
わたしは平気よ それよりも
あなたが倒れちゃ 嫌ですよ
ねえあなた-
縁とは不思議な ものですね
頑固男と 意地っ張り
おんなが寄り添う いたわり坂よ

千尋下の 深い谷
万丈 はるかな
岩の山
ふたつを織り成す 白い雲
ねえあなた-
人生 墨絵の ようですね
登りつめましょ 百までも
これが夫婦の いたわり坂よ


9.函館夜景


10.母ざくら

作詞:池田充男
作曲:山口ひろし

母が居たから 私がいるの
いつも面影 胸のなか
あれは笑顔の 母ざくら
春がくるたび いろ鮮やかに
匂うがごとく 咲くのです

おしゃれしなさい 綺麗になさい
女らしさを みせなさい
それがくちぐせ 母ざくら
年も苦労も 重ねたけれど
やさしく強い ひとでした

しあわせでしたか 私を生んで
花にひと言 聞いてみる
いのち限りの 母ざくら
遠いふるさと 夜空を見あげ
ごめんね ごめんね お母さん


11.初孫

作詞:千葉幸雄
作曲:山口ひろし

梅の小枝で うぐいすが
初音聞かせる 声よりも
待っていました 初孫の
めでためでたの 産声を
祝う我が家に 春が来た

笑顔 やさしい おひな様
強く元気な 鯉のぼり
どちらでも良い 初孫が
無事で生まれて くるように
願いましたよ 氏神さまへ

早く這うよに 立つように
立てば歩めと 祈ります
見たいものです 初孫の
いつか世に出る ひとり立ち
夢が心の 杖になる


12.ふるさと挽歌


13.あなたのみなと~いい夫婦~


14.おしどり花道


15.愛につつまれて -アルバムバージョン-


16.国東半島

作詞:木下龍太郎
作曲:山口ひろし

裾を乱して 急いでみても
未練がまたも 袖を引く
おんな豊後路 両子寺(ふたごじ)へ
地図を頼りに 国東半島
早くあなたを 忘れるように
すがる想いで 手を合わす

二人旅する この日のために
見立てたつもり 恋袖
名前やさしい 姫島(ひめしま)よ
背伸びして見る 国東半島
側にみちづれ ない旅ならば
つらさ身に沁む 周防灘(すおうなだ)

ひとつ枕で 帯解(と)く宿は
根付(ねつ)けの鈴を 抱いて寝る
おんな豊後路 城下町
旅を重ねる 国東半島
明日は笑顔で 出直すために
ひとり今夜は 泣き納め