松前ひろ子全曲集~ゆきわり草~

松前ひろ子 松前ひろ子全曲集~ゆきわり草~歌詞
1.人生女坂

作詞:松井由利夫
作曲:山口ひろし

水に油を ひと粒落としゃ
夢がはじける この浮世
そんな浮世を 片意地張って
越える 茨の 女坂
せめて濡らすな 袖しぐれ

袖をしぼって 素足になって
脱いだ駒下駄 ふところに
後ろ向くから 未練が残る
情(なさけ) 道連れ 女坂
貸した借りたは 五分と五分

五分と五分でも 出来ないことは
人の心の 計り売り
雨があがれば 雲間も切れる
月が 手を引く 女坂
いつか出逢える 花すすき


2.露草情歌


3.恋月情話

作詞:池田充男
作曲:山口ひろし

影でいゝのよ あなたの影で
重ねりゃ一とつに なる二人
おんなにうまれて 笑顔でつくす
そっと背中に 寄り添えば
川面にゆれてる 恋の月

深くなっては いけないひとゝ
馴染んでいつしか 深い仲
大事なあなたを 命にかえて
野暮な苦労は させません
くらしはわたしが さゝえます

もしもわたしが 死ぬよなときは
あなたの名前を 呼ぶでしょう
握ってください この指 この手
闇の浮世は せつなくて
一羽じゃとべない 都鳥


4.あんたの艶歌


5.あなたのみなと~いい夫婦~


6.出船酒場


7.おしどり花道


8.世間川


9.花街一代 <アルバムバージョン>


10.豊後巡礼

作詞:木下龍太郎
作曲:山口ひろし

襟におくれ毛 湯上りの
肌にほんのり 薄化粧
豊後巡礼 いで湯町
別府(べっぷ) 湯布院(ゆふいん) 九重(ここのえ)の湯
おんな磨きの 旅ならば
人が見返る 宿浴衣(やどゆかた)

一夜(ひとよ)泊りが また一夜(ひとよ)
旅の手引きの 味めぐり
豊後水道 港町
佐伯(さえき) 臼杵(うすき)に 佐賀関(さがのせき)
旬の関あじ 関さばに
呑めぬお酒が つい過ぎる

急ぐばかりの 世の中に
たまに息抜き 骨休め
豊後巡礼 城下町
竹田(たけた) 中津(なかつ)に 杵築城(きつきじょう)
下に下にと 行列の
声がしそうな 大通り


11.海峡ひとり旅

作詞:結城忍
作曲:山口ひろし

津軽海峡 吹く風が
みれん涙を 吹き散らす
身を切るような 別れに泣いて
流れ流れて 風みさき
来てはみたもの お前の声が
ああ ここまで 追いかける

北のさいはて 凍りつく
夢ものぞみも とおせんぼ
心を鬼に つれない言葉
投げて泣かせた あの夜の
純なお前に にている花が
ああ ふるえて 俺を呼ぶ

竜飛岬は 風と波
ゆれてあの船 何処へ行く
許してくれと 言えない俺が
いのち削って すてた恋
あてもないまま 面影つれて
ああ 海峡 ひとり旅


12.夫婦草

作詞:石本美由起
作曲:山口ひろし

あなたと一緒に 死んでもいいわ
二人の明日(あす)が ないのなら
幸せ探し 夢探し
たとえ苦労の 川だって
耐えて生きたい 水鏡
あなた、好きよ、どこまでも
夫婦草

冷めたい世間の 人眼を逃れ
涙をぬぐう 場末町
幸せひとつ 夢ひとつ
寒い夜更けの 燗酒に
情けしみじみ 寄せる頬
生きる、笑顔、浮かべたい
夫婦草

名もない小川の 流れに浮かぶ
浮草ふたつ 誰れと誰
幸せいずこ 夢いずこ
泣ける運命を かばい合う
愛がいのちの 二人づれ
固い、きずな、想いやり
夫婦草


13.望郷千里


14.国東半島

作詞:木下龍太郎
作曲:山口ひろし

裾を乱して 急いでみても
未練がまたも 袖を引く
おんな豊後路 両子寺(ふたごじ)へ
地図を頼りに 国東半島
早くあなたを 忘れるように
すがる想いで 手を合わす

二人旅する この日のために
見立てたつもり 恋袖
名前やさしい 姫島(ひめしま)よ
背伸びして見る 国東半島
側にみちづれ ない旅ならば
つらさ身に沁む 周防灘(すおうなだ)

ひとつ枕で 帯解(と)く宿は
根付(ねつ)けの鈴を 抱いて寝る
おんな豊後路 城下町
旅を重ねる 国東半島
明日は笑顔で 出直すために
ひとり今夜は 泣き納め


15.ゆきわり草

作詞:松井由利夫
作曲:山口ひろし

ひとりでは
生きては行けない 世の中だから
幸福(しあわせ)半分 涙を半分
分けあいながら
育てて行(ゆ)きます あなたと夢を
ふたりの絆を 結ぶ花
……雪割り草は こころ花

胸の灯(ひ)を
点(とも)して吹き消す そのくり返し
水割り半分 グラスに半分
つぎ足しながら
明日があるわと うなずきあうの
ふたりの絆を 結ぶ花
……雪割り草は 夫婦花

わたしには
あなたが故郷(ふるさと) 生きてく支え
ほほえみ半分 ため息半分
夢呼びながら
歩いて行(ゆ)きます 死ぬまで一緒
ふたりの絆を 結ぶ花
……雪割り草は いのち花


16.愛につつまれて <アルバムバージョン>