全曲集

村田英雄 全曲集歌詞
1.人生峠

作詞:宮原哲夫
作曲:小松原てるを

ひとつ越えれば またひとつ
つづく浮世の なみだ坂
負けて泣いてりゃ 突き落される
無情谷間の 無情谷間の
人生峠

おまえいりゃこそ この俺も
耐えてしのんだ いばら道
目から血を出す 口惜さつらさ
他人は知るまい 他人は知るまい
人生峠

風よ吹雪よ 吹き荒れろ
冬は必ず春となる
それを信じて 二人で生きる
愛の花咲け 愛の花咲け
人生峠


2.人生二万七千五百日


3.なみだ坂

作詞:松本礼児
作曲:むらさき幸

人の世の悲しみに 負けて生きるより
力合わせて二人で 歩いて行かないか
細いうなじの ほつれ毛さえも
胸をしめつける
辛い過去なら 誰でもあるさ
泣くがいい 泣くがいい
涙が涸れるまで

お前さえよかったら こんな俺だけど
ついておいでよ この手をしっかり握りしめ
言葉少なに うつむく頬に
浮かぶ泣きボクロ
生きてりゃこそ 明日もあるさ
泣くがいい 泣くがいい
涙が涸れるまで

一人では果てしない 遠い道のりも
心重ねてたどれば 幸せ見えてくる
やせてやつれた お前の肩を
濡らす涙雨
生命かけても 守ってやるさ
泣くがいい 泣くがいい
涙が涸れるまで


4.山頭火

作詞:二階堂伸
作曲:加藤智

(セリフ )山あれば 山を観る
雨の日は 雨を聴く
春 夏 秋 冬
あしたもよろし
ゆうべもよろし

風に淋しく ゆれる影
雪に負けない 足跡に
強く生きろと 父の声
聞けばなおさら 身をせめる
負けぬ 負けぬ
人呼ぶ声も 山頭火

草のしとねが 母の胸
夢をみつめりゃ 問いかける
すべて忘れて 呑む酒に
今は涙も枯れ果てた
母よ母よ
人呼ぶ声も 山頭火

旅に恋せし姿あり
つきぬ縁の あの人に
狂えるほどに身をやいて
ひとりつぶやく この俺は
今は今は
人呼ぶ声も 山頭火


5.空手一代


6.花と竜

作詞:村田英雄
作曲:村田英雄

波も荒けりゃ 心も荒い
度胸ひとつの 玄海男
恋も未練も 波間に捨てる
それが男さ それが男さ
花と竜

ごんぞ稼業で 生きぬく俺は
どんな苦労も 承知の上だ
胸を叩いて 青空にらむ
それが男さ それが男さ
花と竜

竜の彫りもの 伊達ではないぞ
命すて身の 若松みなと
俺の死に場所 ここだと決めた
それが男さ それが男さ
花と竜


7.男の祈り

作詞:松本礼児
作曲:山田太郎

昔気質の 気難し屋も
ひとり芝居じゃ 意地さえはれぬ
苦労ばかりの 生涯を閉じた
おまえがいとしい 懐しい
今日も手酌の 迷い酒
涙もろとも 流し込む

愚痴のひとつも こぼしもせずに
俺を支えて 四十と余年
涙ばかりの 一生を終えた
女の舞台の 役まわり
せめて会いたや 夢まくら
夜の長さが 身にしみる

川のながれを せき止めたとて
人の運命は この手に負えぬ
辿りつきたい おまえのもとに
魂を重ねて 眠るため
俺はしばらく 此処に居る
風に吹かれて 此処にいる


8.人生劇場

作詞:佐藤惣之助
作曲:古賀政男

やると思えば どこまでやるさ
それが男の 魂じゃないか
義理がすたれば この世は闇だ
なまじとめるな 夜の雨

あんな女に 未練はないが
なぜか涙が 流れてならぬ
男ごころは 男でなけりゃ
解るものかと あきらめた

時世時節(ときよじせつ)は 変ろとままよ
吉良の仁吉は 男じゃないか
おれも生きたや 仁吉のように
義理と人情の この世界


9.夫婦春秋

作詞:関沢新一
作曲:市川昭介

ついて来いとは 言わぬのに
だまってあとから ついて来た
俺が二十で お前が十九
さげた手鍋の その中にゃ
明日のめしさえ
なかったなァ お前

ぐちも涙も こぼさずに
貧乏おはこと 笑ってた
そんな強気の お前がいちど
やっと俺らに 陽がさした
あの日なみだを
こぼしたなァ お前

九尺二間が 振り出しで
胸つき八丁の 道ばかり
それが夫婦と 軽くは言うが
俺とお前で 苦労した
花は大事に
咲かそうなァ お前


10.父子船

作詞:中村正義
作曲:中村正義

波に預けた この命
俺の体に花咲くしぶき
倅よく聞け筋金入りの
腕が自慢だ
時化が育てた 父子船

死んだお前の おふくろは
俺の大事な 片腕だった
倅たのむぜ 大漁旗を
今日もあげたい
昔ばなしの 父子酒

啼くな吠えるな白馬よ
走る荒海 乗り切る二人
明日は大漁だ 男の海で
綱を引く手に
俺と倅の父子船


11.倅(せがれ)


12.死ぬまで一緒だよ


13.母の道


14.嫁ぐ日よ

作詞:二階堂伸
作曲:市川昭介

夢がありゃこそ 祝いの唄は
声にならない 淋しさよ
女房よろこべ 泣くんじゃないぞ
俺とお前の 苦労を抱いた
嫁ぐ娘の晴れ姿

ねがおみつめりゃ 幼い頃の
ひざのぬくみを 思い出す
明日はこの家 出てゆく娘
行かせたくない 親父の胸に
酒の苦さが 身にしみる

喧嘩するなら やってもいいが
別ればなしは するじゃない
里の帰りに 初まご抱いて
見せておくれよ 可愛い笑顔
俺と女房の宝物


15.女房どの


16.夫婦酒

作詞:はぞのなな
作曲:岡千秋

苦労をかけたな お前には
泣かされましたよ あんたには
浮世波風 くぐりぬけ
やっとつかんだ しあわせを
しみじみ味わう 夫婦酒
夫婦酒

目と目で話ができるには
五年はかかると いうけれど
着のみ着のまま 身を寄せて
夢をたよりの 幾月日
おもい出涙の 夫婦酒
夫婦酒

よろしく頼むよ これからも
なんです今更 水くさい
何はなくとも 思いやり
胸でやさしく あたためて
今夜は飲もうよ 夫婦酒
夫婦酒