1.死神の勤怠管理
杉山紀彰(イギリス)
作詞:菊地はな
作曲:田中秀和(MONACA)
月曜日は 魂を 刈り
火曜日は 管理課の 會議
水曜日は 派遣する 死神 呼ぶ
木曜日は 純白の シャツ
金曜日は ネクタイを 選び
土曜日は シネマティック レコ一ド 觀る
完璧な 規律を守る 日々 靜かに
瞬く間 髮ほどの 狂いも 許さない
愚かしい 死神 律し
全ての 死の記錄 護る
塵一つ無い 音のしない 圖書館が 凍る
嚴格な 仕事 成し遂げ
孤獨を 紐解く 時間に
強く 黑く 苦く 纏い付く記憶が 低く 遠く
月曜日は 憂鬱な 雨
火曜日は 違反者を 叱り
水曜日は グレル サトクリフを 蹴る
木曜日は 殘業を して
金曜日は 魂の 回收
土曜日は 目障りな 惡魔を 狩る
迷惑で 不完全な 申請 卻下し
山積の 問題で 不快極まりない
限りなく 無馱な作業と
下らない 他人の ミスが
調和の取れた 硝子張りの美學を 破壞し
許されぬ 逸脫 規則
怠惰が 招いた 非調和
崩れ 破れ 壞れ
污された予定表 今日も 殘業
困難な 仕事 片付け
鋼の 秩序を 戾す
冷徹過ぎる 理性を 霧の影に 抱き締め
煉獄の 壁が あろうと
必ず 崩して 見せる
腕が 聲が 爪が 失われようとも
靜けさの 中で 奏でる
精緻な 時計の 針が
この心の 全てを司りし 神なら
躊躇わず 命 殺ぎ取る
全ての 調和と 希望
葉え 紡げ 歌え 言葉すら凍てつく
暗き 世界 切なく
2.戒律の奴隸
杉山紀彰(イギリス)
作詞:菊地はな
作曲:Hyte
光 失う 死の 燈火
記憶が 終わる その 理
舞った 黑風 血を 斬り摘む
その 瞳の 緋を 墮とす
死神の 刃
剛鐵の 規則
完全な 記錄
搖らがない 運命
許されぬ 非調和
惡魔共 害獸
不愉快な 乾涉
その污物 潰し 闇に 屠る
己を 殺して
全て が 凍て付く
それは 死の 希望
格の違いを 今 見せつけ
今日 魔の品性 地に 這わせて
狂氣 死神 今 舞い降り
その 塵屑 斬り刻む
完璧な 仕事
巫山戲 過ぎた 聲
規則 無視の 歌
嚴格の 鎌で 處分 回收
目障りな 惡魔の
翼 を 斬り捨て
全て 滅ぼして
漆黑 圖書館 死の 記錄が
傲岸不遜 死の 力で
レクイエムの 血で 編まれる
そう それらが 死神の
矜持の だから
嗚呼 月と 星の 秩序奪えるなら
「どんな複雜な掟でも」
「どんな不快な強敵でも」
「どんな苦痛な快樂でも」
嗚呼 どうか この戒律故 の 音が 鳴り響く
「憐悧冷徹(れいりれいてつ) 意志は透徹」
「慇懃無禮(いんぎんぶれい) 影の儀禮」
「尊大不遜(そんだいふそん) 肉の久損」
「無禮傲慢(ぶれいぼうまん) 知性の欺瞞」
「倣岸不屈(ごうがんふくつ) 記憶の魔窟」
「哀矜懲創(あいきょうちょうそう) 規律の幻想」
「形單影隻(けいたんえいせき) 闇の軌跡」
「高慢無禮(こうまんぶれい) 死の刃(ブレイド)
罪を 誘い 統制が 崩れゆき 倒れて尚
孤獨を 傍に抱き
その 秩序の 鎌 振り上げ
最後の一步で 影 ひきずる
嗚呼 呼吸さえ する 間も無く
ただ 戒め だけ 護る
死神の 規律
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