6本の弦の隙間から

木村竜蔵 6本の弦の隙間から歌詞
1.風の祈り

作詞:木村竜蔵
作曲:木村竜蔵

風に身を寄せて紡いだのはあなたへ贈る言の葉
悲しみに冷えたあなたの心を温める詩

一人で抱えるにはこの荷物は少し重すぎるよ
それでも笑ってみせる顔が余計に悲しいから

風の祈りよ大地に届け
吹き荒れる山背に身を乗せて
いつかあなたが流した涙
悲しみの火群鎮めるまで
舞い上がれ春の空

時の流れさえ憎むほどに長い夜の帳が
幾重に重なり月明かりも街灯りも消す

夜明けを誘うのは心の底から笑える時
その時は隣で僕も一緒に笑ってもいいかな

風の祈りよ遥かに響く
緑の風もまた人の声
いつかあなたと見た影法師
今はまだ涙滲ませても
舞い上がれ春の空

風の祈りよ大地に届け
吹き荒れる山背に身を乗せて
いつかあなたが流した涙
悲しみの火群鎮めるまで

風の祈りよ遥かに響く
緑の風もまた人の声
いつかあなたと見た影法師
今はまだ涙滲ませても
舞い上がれ春の空


2.四季

作詞:木村竜蔵
作曲:木村竜蔵・細海魚

雪は溶けて待ちわびた彩りの季節に
髪を撫でる風も柔らかくなってきて
かと思えばもう太陽は待ってはくれないよ
でもそのスカートは短すぎやしないかい

駆け足で過ぎる日々の一秒も
君となら僕となら

巡り巡るいつの時でも
きっと永遠に変えてみせるから 麗ら日和も
巡り巡るいつの時でも
そっと輝き放っていれるように 涼風吹いて

夜が長くなった頃長い髪を切って
俯いた君の頬は夕焼け色
吐く息は白く残り静寂の街歩く
僕のポケットには君の手の温もり

やりきれない悲しみに包まれても
君となら僕となら

巡り巡るいつの時でも
きっと永遠に変えてみせるから 夕月夜に
巡り巡るいつの時でも
そっと輝き放っていれるように 風花舞って


3.雨薫ル

作詞:木村竜蔵
作曲:木村竜蔵

足早に過ぎ去ってゆくよ 君がいない日々もう慣れたかな
いくつもの季節が過ぎて 記憶は少し薄れたりして

ゆらりカーテンが踊る午後に 灰色雲からの湿った空気
忘れかけてたアトモスフィアの残り香

触っても痛くないように 胸の奥へと仕舞い込んでた
嘘だって自己暗示だって その方がずっと楽に思えた

人やガソリンやコンクリートが 混ざって独特な都会の匂い
慣れてしまって今は何も感じないけど

5月緑の雨ふと薫れば君の事を思い出してしまう
8月の眩い頃には忘れられるから、忘れられるから
この雨が止むまでの間だけなら君の事想っていいかな?

5月緑の雨ふと薫れば君の事を思い出してしまう
溢れないようにと塞き止めてたこの想いが静かに溢れた
雨上がり青空に虹が見えたら今すぐ君に逢いに行くよ


4.入道雲

作詞:木村竜蔵
作曲:木村竜蔵

遠い空にそびえ立つ雲は
どれだけ走っても追い越せないでいる
過ぎてだけ走ってゆく季節の向こうに
僕らが目指してる未来があるなら

乱反射 砕けたガラスに
写り込んだのは残酷なモノで
太陽に薄れる意識は
心の中まで焦がしてしまうのか

夏の日差しに目を閉じれば
白昼夢のような暗闇 墮ちる空

陽炎に揺らめく坂道
つまずいたとしても血を流したとしても
どんな痛みも忘れられる程
手にしたいモノがそこにはあるから

夏の風胸一杯吸い込んで
苦しい程にその手を伸ばしても

掴めなくてそれでも掴みたくて
力強く握りしめてみても
何もなくて何も残らなくて
分かってる分かってるけど
僕らの前に立ちはだかる
あの雲の 向こうへ 行こうよ


5.セレナーデ

作詞:木村竜蔵
作曲:木村竜蔵

正解不正解はすぐに見つけられるんだって
「これが答えです」と胸を張る事が難解で

少年期過ぎても悪い癖改善出来なくて
それを治してまで君に伝えなきゃと思った

月の反射 照らされて 透き通った君の中へ

「ずっとそばにいて」「君が好きなんだ」
目も合わせられない
やっと言えたのに 君の瞳から
一筋流れ星 見逃したけど

「ずっとそばにいて」「君が好きなんだ」
目も合わせられない
やっと言えたのに 君の瞳から
一筋流れ星 見逃したけど