LAGOON

日食なつこ LAGOON歌詞
1.開拓者

作詞:日食なつこ
作曲:日食なつこ

一般的に普通1分で歩く距離を
3分4分かけて歩いてく人がいる
1歩踏み出すたびにその意味を考える
ちゃんと確認してからじゃなきゃ
進めなくて遅くなる

何も考えない日々は
いくら積もろうが星の瞬きほど
哲学を探るんじゃない
置き去りの真理から何か見出せ

いずれあたしも死んでいく
死に方はきっと選べない
ならば生き方を選びましょう
前例がないような奇抜なのを

誰も真似できない
これが最強の生き方だ

専門的にのめり込めばのめり込むほど
一般的な普遍性に気付けなくなってゆく

全て考えすぎるから
いくら進もうが景色は変わらない
大事なものとそうじゃないもの
今はごちゃ混ぜで区別はしないの

口出す前にまず動いた
理由はあとから考えた
既存の運命があるのなら
それを打ち壊して道を拓け

隙間という隙間に可能性を建てる開拓者

いずれあたしも死んでいく
それが明日かも分からない
だから生き方を選ぶのだ
前例がないような奇抜なのを

人は怒って泣いて笑って
いろんな色して生きていく
所々汚れた黒は
涙で滲ませた苦い記憶

いつか重ねて青空で塗り潰すのさ


2.スペクタクル

作詞:日食なつこ
作曲:日食なつこ

On that morning, I got up early.
when the world was still covered with night blue.
I've never seen such a beautiful sunrise.
nor ever heard the sound of cloud's going up.

On my way home, chasing the time's tale,
I saw wind merging gold into sky.
Maybe we can't merge that color again.
So great it was that I was made to stop chasing.

何も感じない振りをして 共鳴したがる心を押さえて
鳥も水も空も花も称えなくなるのか 君よ

明日すぐに出発しようか 当然一緒に来てもらおう
世界は既に色褪せたんだって
君に是非探させたいものがある

スペクタクルは今どこに

Something beautiful that are artificial,
in fact, hinder us from realizing.
They paralyze our sensation.
Don't depend on.
There are what's more marvelous.

奮い立つような息を呑むような
大仕掛けのショーに飢えてるんだって
ならばそこを離れよう ブラウン管にはもう何も映らない

最大限の推測で予想、想像、してたより
世界は更に色鮮やかで 君の輪郭もにじませるほど

明日何も見つからなくてそろそろ泣き出す君の頭上
世界は空を光らすだろう 気づくだろうがそれが答えだ

明日すぐに出発しようか あとはひとりで帰れるだろ
世界が繰り広げる大ステージ 探すまでもなかったろ

スペクタクルは今ここに
スペクタクルは君とともに


3.深夜潜水

作詞:日食なつこ
作曲:日食なつこ

夜になっても眠らない僕と街の灯りは
ひっそり冷えた深海底をゆらりゆらす深海魚
遠く頭上にさぽっかり、そうしてひんやり浮かぶ満月は
ひっそり冷えた深海底 その水面の目標点です

繁雑と享楽と遊泳する耳鳴りと
光を背負った残像と
思い出しては息ができない

夜闇の潜水艦
今夜僕はどこまで泣かずに記憶を追えるだろう

夜でもなきゃ気づけない
視力だけでは生きれない
今夜あんたが立てた低周波
大人しくあたしは呑まれてみよう

一瞬も永遠でまっさら平坦も抑揚で
突っ立ってるだけで世界の方が駆け巡っていく
全部聴いて具象化しただけ
あんたの歌を

ここまできたならエンジンを止めて
どこまで行けるか 後は任せよう

夜闇の潜水艦
今夜僕はどこまで泣かずに記憶を追えるだろう

夜闇の潜水艦
サーチライトじゃ照らし出しきれない世界がそこにある


4.あるエゴイストの冒険記

作詞:日食なつこ
作曲:日食なつこ

遥か遠く地平線の向こう
世界の全てがあるらしい
名誉か金かは分からない
何せ誰も見たことがない

ある国では皆に推され
ひとりの男が立ち上がった
世界の全ては必ず
私がここに持ち帰る と

故郷の期待に見送られ旅立つ彼は呟いた
“そう誰もが自己主義者彼らのため俺は行くのさ”

粋狂な名声
つまりは世界の全てを求めて
呆れるほど人は競い
そして当たり前に争い出す

研かれた刀身は敵の希望を切り裂いた
彼は押し負けもせず向かい来る敵方に飛込んだ

居るべき場所があるから
守るべき人がいるからこそ
人は人を押し退けた
進め Mr.エゴイズム

彼の理論じゃ強さは
背負ったもののでかさで決まるから
一国の期待を背負った彼は
強さを自負して勝ち抜ける

1人また1人としとめては呟いた
きっとこいつも自己主義者
貧欲ゆえ俺にゃ及ばないさ

戻るべき場所があるから
守るべき人がいるからこそ
風も空も差し置いて
進め Mr.エゴイズム

最後の相手を打ち負かし
彼はただ1人生きていた
死ぬ間際の戦士は誰もが空を見上げて
“ごめんな”って言った

最後の相手を打ち負かし
彼の脳裏を疑問がよぎる
“自分のためだけの戦いで
こんなに綺麗に死ねるのか?”

焦燥に空見上げれば太陽が目を刺した
「お前こそ知るべきだ
優越にまみれたエゴイストよ」

さぁ浮かぶは戦士らが
最愛の人に誓った過去
“君のため必ず世界の全てを持ち帰る”と

太陽は閉口し彼は途方にくれた
“俺こそが自己主義者
みんな誰かのため戦ったんだっていうのに…”

戻るべき場所があるから
守るべき人がいるからこそ
人は強くなれること
今さら気付くなよ

彼は世界の全てを
確かに 確かに手に入れた
物語はこれからだ
進め Mr.エゴイズム

泣くな Mr.エゴイズム


5.跳躍

作詞:日食なつこ
作曲:日食なつこ

誰も傷付けたくないと 変な正義感を掲げてからは
相手を気にしすぎてか何かで 身動き1つ取れなくなったよ

便利なはずの千里眼で 余計なものまでが見え始めた
あんたの笑顔さえも今は ただ恐ろしくて仕方がないのさ

一体全体何してんだ そんな場所で何を待ってるんだ
相手は人間なんだから 口に出さなきゃ分かりあえない
一進踏み出す勇気だったら そんなのは後からつれてくんだ
今こそ人混みの中へ飛込め 尻込みさえ引き連れて

まっすぐすぎるあんたの夢 勇敢すぎるあんたの軌跡は
すっかり歪んでひん曲がった この身にあまりに神々しくてさ

今更きっと遅いんだよ 肥大化しきった理論を悔んでも
裸で打ち当たれよって 分かってんだよ できないんだよ

果てしなかった大空と大地が
今やこんなに形式ばってさ
まるで誰かを笑ってるみたい
誰なんだ
あたしのことか

一体全体何してんだ そんな場所で何を待ってるんだ
相手は人間なんだから 口に出さなきゃ分かりあえない
一進一退いつもいつでも こんな場所で風を待ってるんだ
今こそ人混みの中へ飛込もう さああんたよ見ていて