岩出和也全曲集

岩出和也 岩出和也全曲集歌詞
1.五月のバラ

作詞:なかにし礼
作曲:川口真

五月 この僕が帰るまばゆい五月
赤いバラは 想い出のバラは
君の庭に 咲くだろうか
水を花びらにあげて 涙の水を
恋のバラに 悲しみのバラに
君の白い ほほよせて

※忘れないで 忘れないで
時は流れすぎても
むせび泣いて むせび泣いて
別れる君と 僕のために※

五月 花ひらきめぐる二人の五月
赤いバラを 美しいバラを
僕のもとに とどけておくれ
花にくちびるをよせて 二人の花に
恋の夢を 消え去らぬ夢を
追い求める 一人泣いて

(※くり返し)

忘れないで 忘れないで
時は流れすぎても
むせび泣いて むせび泣いて
別れる君と 僕のために
別れる君と 僕のために


2.北フェリー

作詞:石原信一
作曲:徳久広司

白い波間に 指輪を投げて
過去(むかし)をすてたと ふるえる人よ
傷ついた 都会の暮らし
俺が忘れさせてやる
北行きフェリー おまえを抱けば
ああ 海峡越しに 陽が沈む

なぶる潮風 コートでかばい
生きてく望みの くちづけ交わす
振り向けば 今日までふたり
長いまわり道だった
北行きフェリー 涙の霧か
ああ 海猫鳴いて 恋が行く

たどり着く町 夢見て眠れ
静かな港が 迎えてくれる
今度こそ 幸せ探す
明日がきっとあるだろう
北行きフェリー 悲しみ越えて
ああ 海峡の果て 陽が昇る


3.赤いハマナス

作詞:建石一
作曲:徳久広司

ひと冬遅れの 噂を聞いて
指のこよりの 重さを知った
いまもこの俺を 待つと言う
北の港は 夜霧にぬれる
赤いハマナス あゝたずね花

探せばゆく道 まだありながら
おまえ一人を 行かせたあの日
つくり笑顔の 片えくぼ
遠い灯りに ゆがんでゆれる
赤いハマナス あゝ影ばかり

夜更けのホームで 見かけた女
うすい背中に かさなるおまえ
めぐり逢えたなら 今度こそ
抱いてやりたい 想いのかぎり
赤いハマナス あゝどこに咲く


4.君恋酒

作詞:水木れいじ
作曲:水森英夫

君恋酒を 飲む夜は
胸がせつない心が…心が痛い
好きで別れた 女ゆえに
遠くなるほど 逢いたくて…
愛し…愛し…愛し君の名
今宵また呼ぶ

君恋酒に ほろほろと
酔って爪弾くみれんの…みれんのギター
恋のさだめか はかなきは
花のいのちか 短きは…
夢の…夢の…夢の無情が
そぞろ身にしむ

君恋酒よ 火の酒よ
夢で逢うのもこの世の…この世の罪か
紅きくちびる 忘られず
男泣きする 影法師
ひとり…ひとり…ひとり明日は
旅に出ようか


5.白いセレナーデ


6.横浜暮色

作詞:石原信一
作曲:徳久広司

港灯りが 映しだす
恋にはぐれた この街を
指輪をながめた 帰り道
あの日おまえを 抱きしめた
帰っておいでよ 今もひとりなら
夢を揺らした 愛の横浜に

海を見下ろす ベンチには
風が枯葉を 運ぶだけ
悔やんでいるのさ わがままを
痩せたおまえを 泣かせたね
帰っておいでよ 涙そのままに
ふたり暮らした 愛の横浜に

古い十字架 白い影
胸に面影 こみあげる
時間が昔に 戻るなら
二度とおまえを 離さない
帰っておいでよ 潮が満ちる頃
めぐり逢う街 愛の横浜に


7.錆びた合鍵

作詞:石原信一
作曲:徳久広司

左に時計 まわしても
昨日に人は 帰れない
西日の小部屋 鉢植えの花
おまえの手料理 ひとつのベッド
なにげない 幸せを
若さで逆らい 傷つけた
あれから あれから あれから…
錆びた合鍵 捨てられなくて
見上げる三日月 胸を刺す

まぶたの奥に 憶えてる
ふたりの名前 書いたドア
誕生日には ワインを買った
おまえは紅く その頬そめた
なにげない 幸せを
若さで逆らい 手放した
あれから あれから あれから…
錆びた合鍵 心でわびて
想い出訪ねる 夢の中

なにげない 幸せを
若さで逆らい 傷つけた
あれから あれから あれから…
錆びた合鍵 おまえは誰と
暮らしているのか 幸せか


8.トウキョウみなと

作詞:高畠じゅん子
作曲:岡千秋

愛に別れた 男がひとり
愛をほしがる 女がひとり
ネオンの波間に うみほたる
もぅいいかい まだだよ トウキョウみなと
恋は寝たふり 褪めたふり
さみしがりやの トウキョウみなと

過去を捨てたい 男がひとり
過去に生きてる 女がひとり
似たものどうしは 貝になる
もぅいいかい まだだよ トウキョウみなと
とべぬカモメが 寄り添えば
仮りの温もり トウキョウみなと

夢に疲れた 男がひとり
夢を夢みる 女がひとり
グラスに夜明けの 海がある
もぅいいかい まだだよ トウキョウみなと
青いまつ毛の 岸辺から
涙ひとすじ トウキョウみなと


9.北ターミナル

作詞:石原信一
作曲:徳久広司

夜間飛行に 決めたのは
闇が涙を 隠すから
翼行き交う 滑走路
どこへ哀しみ 運ぶのか
この愛ひとすじ つらぬけば
あなたをきっと 苦しめる
さよなら さよなら 恋人よ
夢がちぎれる 雪にちぎれる
北のターミナル

女ひとりの 旅立ちは
軽い荷物が せつなくて
胸のすきまを 吹きぬける
風の痛みに 耐えるだけ
別れの言葉が 言えなくて
あなたをだまし 行くけれど
さよなら さよなら 恋人よ
春が逃げてく 明日(あす)が逃げてく
北のターミナル

夜空を越えても この愛は
あなたの影を 追うけれど
さよなら さよなら 恋人よ
灯り遠のく 白く遠のく
北のターミナル


10.風の街

作詞:麻こよみ
作曲:吉幾三

沈む夕陽の 真紅に
心の真ん中 熱くなる
帰れない 帰れない
何があっても 帰れない
夢の破片を もう一度
つなぎ合わせる ビルの影
風の街 風の街
夢を落とした 風の街

待っててくれる あの女の
面影浮かべて 詫びる夜
帰らない 帰らない
夢も半端じゃ 帰らない
ひとり飲み干す 缶ビール
胸にしみ込む ほろにがさ
風の街 風の街
今は逢えない 風の街

からだ気づかう おふくろの
留守電 何度も 聞き返す
帰れない 帰れない
泣いてこのまま 帰れない
ひとり 夜空を 見上げれば
雲の切れ間に 星ひとつ
風の街 風の街
明日を夢見る 風の街


11.夢芝居


12.すきま風


13.まわり道


14.恋唄


15.あなたのすべてを


16.そっとおやすみ