1.北のとまり木
作詞:仁井谷俊也
作曲:徳久広司
とまり木づたいに 女は来たという
ボストンバッグに 過去(むかし)を詰めこんで
冬の終わりの 港町
薄いコートじゃ 寒かろに
どこか寂しい 横顔みせて
あおる火の酒 北のとまり木
おんなじ匂いの 似た者同士だと
慣れない手つきで チロリの酒を酌(つ)ぐ
泣いているよな すきま風
不幸つづきの 細い肩
そっと隠した 指環のあとが
やけにせつない 北のとまり木
凍てつくガラスの 窓には暗い海
轟(とどろ)く海鳴り 夢さえ遠ざかる
桜舞い散る 季節まで
ここにいたいと 微笑(わら)う女(ひと)
俺のこころに ランプのように
揺れる恋灯(ともしび) 北のとまり木
2.愛を消さないで
作詞:仁井谷俊也
作曲:徳久広司
夢をひととき 見させたあとで
背中冷たく 向けるひと
もしも私に いけない性格(ところ)
あるなら直すわ ひとつずつ
行かないで 行かないで
あなた… あなた… 行かないで
涙でお別れ するよりも
愛する苦しみ 知りたいの
他人(ひと)に言えない むかしの傷を
みんな許して くれたひと
おんなひとりの こころの窓に
ようやく点(とも)した 恋あかり
消さないで 消さないで
あなた… あなた… 消さないで
このままこの愛 失くしたら
生きてはゆけない 私なの
捨てないで 捨てないで
あなた… あなた… 捨てないで
頼れる人さえ ない町で
あなたが最後の 男(ひと)だから
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