1.般若(おに)の恋
作詞:荒木とよひさ
作曲:弦哲也
あなたを喰べて しまいたい
恋しさあまれば 憎さがつのる
ちがう女と 夢ん中
手に手を取って 逃げるなら
※心が般若に 涙が滝に
身体の中が 火柱に
それでも わたしを 捨てるなら
いっそ殺して あげようか※
あなたの背中に 釘をうつ
ひとりでどこかへ 行かないように
白い蝶々を 追いかけて
桜の下で 眠るなら
地獄の底へ 三途の川へ
爪の先まで 道づれに
それでも 帰って こないなら
いっそ殺して あげようか
(※くり返し)
2.酔っぱらって子守唄
作詞:もず唱平
作曲:冨田梓仁
今日は宵の口からついてないんだ
子供を預けた先から人が来て 金寄こせってさ
風を引いたって 医者の掛りが大変だって
別に欲しくて 生んだ児じゃないけど
児は児なんだから 仕方がないさ
ねエあんた 一緒に飲んでよ
まだまだこれから先があるよね 私にも
子守唄で酔っぱらっちまって ざまぁないけど
あの児のことを思うのさ 思うと眠れないのさ
港町の夜にも幕が降りてさ
船乗り相手の酒場のランタンも酔たっているよ
出船入船のドラも霧笛も聴こえちゃ来ない
みんなお仕舞い 誰も舞台にゃいない
無事に一日が終わったみたい
ねエあんた 一緒に飲んでよ
コチトラ何にもケリもケジメも つかなくて
子守唄で酔っぱらっちまって ざまぁないけど
あの児のことを思うのさ 思うと眠れないのさ
いくら時間かけても若くなれない
どんなに着飾り香水降りかけてみたって駄目って
そんな残酷な季節がいやでもそのうち来るわ
時の移ろい誰れも止められないし
愛も頼りにはなりッこないし
ねエあんた いっしょに飲んでよ
掌(て)の中からっぽ頼る男もいないしさ
子守唄で酔っぱらっちまって ざまぁないけど
あの児のことを思うのさ 思うと眠れないのさ
3.一夜に一夜
作詞:もず唱平
作曲:冨田梓仁
優しさに甘えるわけには 行かないと
春さえ待てずに 去ったひと
見送る駅の夕まぐれ
あ…素顔に涙 舞い散る小雪
行き先も教えず ポツリとそっぽ向き
便りをするわと いったひと
悲しい嘘で幕をひき
あ…汽笛が責める 大馬鹿もんと
お土産をきれいに 包んで下さいと
こけしを一本買ったひと
どなたが待って いるのやら
あ…宿命はとけず 悩みは消えず
ゆきずりの恋ゆえ 時折り不安気に
いけないことねと いったひと
別れが来ると知りながら
あ…一夜に一夜 重ねた二人
あ…一夜に一夜 重ねた二人
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