1.吉田松陰
作詞:星野哲郎
作曲:浜口庫之助
時と命の 全てを賭けた
吉田松陰 憂国の
夢草莽に 果つるとも
松の雫は 久坂に宿り
花は桂の 枝に咲く
口で言うより 行うことが
志士の志士たる 誇りなら
かくごの罪の 踏海忌(とうかいき)
下田港の 弁天島の
波も讃える 男意気
何も持たない 若者たちの
無欲無限の 赤心が
日本の明日を 創るのだ
松下村塾(しょうかそんじゅく) 長州魂
いまも生きてる 萩の町
2.いやんなっちゃうなア
作詞:中山大三郎
作曲:中山大三郎
すねているんじゃ ないけれど
ひとり今夜も はしご酒
今もこんなに 好きなのに
なぜかあの娘と 別れたよ
あゝ…いやんなっちゃうなァ
あゝ…いやんなっちゃうなァ
恋はいつでも 女が主役
悲しい役だけ おれがやらされる
同じ場所から 歩いても
なぜかおれだけ おくれがち
街で出会った 友でさえ
どこかまぶしい 顔してた
あゝ…いやんなっちゃうなァ
あゝ…いやんなっちゃうなァ
これがさだめか 男の舞台
花咲く春は どこにあるんだよ
もしも しあわせ 買えるなら
なってみせるさ 金持ちに
それじゃあんまり 淋しいぜ
人は人なり おれはおれ
あゝ…いやんなっちゃうなァ
あゝ…いやんなっちゃうなァ
だれが決めたか 人生芝居
涙が似合うね おれの当たり役
3.大連の街から
作詞:中山大三郎
作曲:中山大三郎
ここが大連の街 とてもきれいだね
駅前広場さえ こころときめく
アカシアの道を歩けば
なぜかしら 時がとまるよ
君のこと 思うたび
この胸が ただ痛むよ
ひとり旅 別れ旅 あきらめの旅なのに
君が恋しい
有軌電車に乗って 街をひとまわり
若者たちはみな とてもおしゃれさ
星海(シンハイ)の 白い渚よ
老虎灘(ラオフータン) 海の青さよ
君は今 どこにいて
何をしてすごすのだろう
港まで行くバスがたそがれに消えて行く
星も泣いてる
この海のはるかかなたに
君がいる 君が待ってる
たまらなく会いたいよ
もう一度 だきしめたい
さよならはあやまちさ何もかも投げすてて
とんで行きたい
4.筑後川
作詞:吉田旺
作曲:弦哲也
まぶたとじれば 葦雀の
童歌も懐かし 筑後川
幼馴染みよ わがふるさとよ
清き流れは あの日のままか
……あの日のままか
夕焼けこやけで 追いかけた
笹舟沈んで 日が暮れた
春はせせらぎ 花筏(はないかだ)
夏は夜祭り 夢ほたる
幼ごころを つつんでしみた
川風のにおいも あの日のままか
……あの日のままか
久留米絣の 機を織る
母にかさなる 筑後川
今もこの胸 やさしく洗う
清き流れよ いついつまでも
……いついつまでも
5.時代ZIDAI
作詞:吉田旺
作曲:叶弦大
憂き世嵐の 夜が明けりゃ
うらみつらみも 過去にして
明日へひとすじ流れ行く 時代…時代川
ああその夢に 死ぬまでついてくと
聞き分けのない 幼女(こども)のように 眸(め)を濡らす女(やつ)よ
今年の冬は寒い ことさら寒いとか 躰(からだ)に気をつけろ
人間(ひと)の涙の 愛おしさ
人間(ひと)のこころの たよりなさ
今日も浮かべて流れ行く 時代…時代川
ああ燃え滾(たぎ)る 血潮で画(えが)く志(ゆめ)
いつかは誰か わかってくれる わかってくれるだろう
涕(な)くなよ いいよ涕くな 加茂川川千鳥 男の生きざまを
ああその夢に 死ぬまでついてくと
聞き分けのない 幼女のように 眸を濡らす女よ
今年の冬は寒い ことさら寒いとか 躰に気をつけろ
6.塩原旅情
作詞:春日ゆき
作曲:安藤実親
名所たどれば 限りなく
誇り高きは 塩原町よ
春には山が 微笑みかける
夏の山から 滴る夢と
歴史を語る 箒川
ああ人の運命を さながらに
六連星十一 湯の香り
鳥のさえずり 石の花
誇り高きは 塩原町よ
ひずめの音に 季節が過ぎる
秋が化粧を はじめた山を
みかえる滝の 艶やかさ
ああ人の運命を さながらに
尽きぬ思いに 更けるやら
もみじ吊り橋 その数も
誇り高きは 塩原町よ
七色八色 染めても足らず
葉音ささやく 名残の秋を
忍んで眠る 冬の山
ああ人の運命を さながらに
流れ幾筋 あるとても
|