放熱への証

尾崎豊 放熱への証歌詞
1.汚れた絆

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

俺たちは街の流れに すれ違う人混みの中で
まるで運命に選ばれるように出会った

時が幾ら流れても 信じて見つめるものは
いつでも同じだと誓い合う様に語り明かした
心の中を探り合えば 傷みと悲しさを覚え合う Oh
俺はまだ震えてる 二人を止めるものもなく
分け合う寂しさに 怯えた二人の絆が
凍えた風に吹かれてる

俺たちは気付かぬ振りをした 別々の人生の意味が
いつか二人を引き裂いてしまうことを
嘘だけは決して付かないと約束したときから
裏切りがやがて訪れた
ふと気付けば互いは互いを演じ
見つめ合うことすら出来ぬ Oh
俺はきっと忘れない 二人はこれで良かったのさ
今は汚れた絆も なにも変わらず信じている
俺たちの輝き奪われぬように

なぁ覚えているかい 俺たちの笑顔
今日またその意味が静かに流れて行く
失うことばかりが やけに多過ぎると
心かばうやつらにすがるように泣くのか
誰もが皆 一人じゃいられず
二人で分け合うことすら出来ない Oh
いつかまた出会えるさ 俺たちを止めるものは何もない
汚れた絆のその意味を 俺たちは決して忘れない
求め続けた輝きを


2.自由への扉

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

今夜素敵な夢を描いて 自由への扉を開いてみるのさ
きっとそこに信じていた全ての姿があるはず

公園通りの恋人達は片寄せながら愛を彷徨い
独りぼっちで人混みの中立ち止まれば見失いそうさ
だけど何ひとつ不自然なものはない
全てが奏でるハーモニーに心委ねてみてもいいのさ

だって全ては触れ合いながらひとつひとつの心を生み出すよ
きっとそこに信じていた 自分らしさがあるのだから

笑顔さえも見つからなくて 時は流れて寂しくなる
誰かに手をさしのべても悲しみだけが心彩る
分け合うことに心が届かぬままで
見つめるものがすれ違っても いつか分かりあえる大丈夫

君も僕もこの街で夢を追い求める輝きなのさ
きっとそこに信じていた 僕らの姿があるはず

闇夜の国に浮かぶ月明かりに照らされて
星が揺らめきながら明日を信じてる
永遠に思える様な僅かな悲しみと暮らしは続く

裏切られても 信じることから 奪われても 与えることから
寂しくても 分け合うことから 悲しくても 微笑むことから
君なしじゃ僕のままでいられやしない
誰もが皆自由に生きてゆくことを許し合えばいいのさ


3.Get it down

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

洒落たブルーのジーンズにサングラス
ワイルドなウェスタンブーツ
仕事を終えて夜にくりだす俺は寂しがり屋のキング
シャイな振りした彼女のハートにそっと火を点けて
弧独な心を持ち合って瞳の奥探り合う
ネオンが吠えてる 誰もがため息ついている
夜の街ビール片手に今日の傷み抱きしめて
Come on baby 踊ろうよ
I wanna make true
all night long
Come on baby 今夜は
Dream comes true いつまでも

俺の車はダークなブルー さあ急いで乗り込めよ
アクセル吹かせばハイに心震わすギストノイズ
君の心をシフトアップアンドダウン
アワトインアウトでコーナ抜けて
R.P.M.を上げて俺の心をヒールアンドトゥー
二人で愛のクルージング 涙の海を見つめながら
悲しい気持ちをパッシングして追い抜くぜ
Come on baby 走ろうぜ
Drive you crazy all night long
Come on baby 今夜は
Dream comes true いつまでも

ベッドの上 ふっと見つめる星の様なイルミネイション
君も俺もこの街に埋もれた寂しがり屋のセレナーデ
だけどいつもいつまでもこの世界のどこかで
小さくても美しく輝くきらめきなのさ
なくしたりしても きっといつか辿り着く
そぅさだって俺たちはずっとずっと同じ心の中
Come on baby 君のために
I wanna make you true all night long
Come on baby 今夜は
Drive me crazy all night long
Come on baby 抱きしめて
I wanna make you true all night long
Come on baby 一緒にいよう
Dream comes true
それが全て


4.優しい陽射し

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

過ぎ行く日々の中で 寂しくなる君は
うつろう心の理由に 一人唇 噛み締めている
誰かと恋に落ちて 名前は覚えるのに
ふっと笑顔の影に 滲む涙が零れ落ちるから
明日を星で占うテーブルの上で
愛を探す夜に ぼんやり時を見つめているだけ
何も悲しまないと 暮らしを彩れば
きっといつか 答えは育むものだと気付く

大切にしてるけど 壊れてしまうから
夢は夢のままだと 諦めてみて 戸惑うばかりで
意味のない物ばかり 集め積み重ねて
形の無いものが またきっと崩れてしまうから
思い出が静かに 心を包むから
夜に身を委ねて 心偽らず安らかに
何も悲しまないと 暮らしを彩れば
きっといつか 答えは育むものだと気付く

憧れが何故か 心を傷めるから
瞳を閉じてみる 全てはきっと優しいはずだと
何も悲しまないと 暮らしを彩れば
きっといつか 答えは育むものだと気付く
育むものだと気付く……


5.贖罪

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

静かに佇む色褪せた街並み
すこしづつ言葉を無くして行く僕がいる
日常僅かな仕事でつなざ止め
無表情な人波に紛れ込み凍えてる
何を待ち続け何を求めるの
名もない日々が 訳もなく微笑む

時の流れすら見失いそうになる
凍えた日差しに怯えてるそれだけさ
孤独なのか安らぎと呼べるのか
この暮らしに名を付けるというのならば
何処へ行くのだろう 何処へ辿り着く
名もない日々が訳もかく微笑む

僕は知っていた これが僕の暮らしだと
偽りを知る度 真実に戸惑う
風は柔らかに時を運んでゆく
寂しい心を優しくそっと包むから
何を待ち続け 何を求めるの
名もない日々が 訳もなく微笑む


6.ふたつの心

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

見つめ合うだけの暮らし心の鼓動が
寂しさ塗りつぶし今日を温め合うよ
ふたつの心ふたつの生き方を重ね合うから
君は時々涙を僕はため息を零すけど
二人求め合い暮らしてゆけるさ
夜明けまでずっと抱き締め合いながら

そっと扉閉じて僕が旅に行く時
君はいつまでも笑顔を浮かべていた
夜の明かりの向こうで君は僕の帰りを待つの
見知らぬ街の片隅で僕は君の面影抱き締めている
離れて過ごしても君の心が聞こえるよ
君に届くだろう僕のこの思いが

分け合うものなど初めからないけど
心さえあればいつでも二人はあるがまま
そっと強く受け止め合いながら夜が明けるまでずっと
抱き締め合っているよ
二人あるがまま……


7.原色の孤独

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

名もない都会の空 虚しい光の色
嘘だらけの言葉に 張り裂けそうな俺の心
また同じように 風が激しく叫んでる
誰もが皆 力に押され変わってゆく
得意げに嘘やデマを口にする奴がいる だけど
真実など知る奴がいるはずもないだろう
舞台裏のルーレットはいつまでも回っている
破れた夢買い占めるようにコインが ほら 積まれてく

白昼夢の中で 弄ぶ慰安のうた
まるで生と死彷徨い 踊る原色の彼女
むき出しのみじめな 欲望にルールは無い
街は今夜も誰かを ほら燃え上がらせている
彼女の肩や首筋に くちづけるだけで
何故人々が くるい出すのか 分かる気がする
心が壊れてく 俺にも分からない
鏡の中の俺は 今日も惨めに ほら吠えている

約束とは常識を 隠すためのメッセージ
破られた常識に ボロをだす人間の弱さ
恍惚と罪を犯すそれが 全てなんだぜ
本当のことを俺が ほら言っているんだぜ
孤独さ ありきたりの矛盾に 身を任せなよ
そいつを卑しむことなど ないんだぜ
サイコロは振られたぜ 命まるごと賭けろよ
生きている奴らは みなイカサマな賭博師さ
サイコロは振られたぜ 命まるごと賭けろよ
生きている奴らは みなイカサマな賭博師さ


8.太陽の瞳

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

太陽が沈もうとしている夜が 唸りをあげて暴れている
心が釘打たれるような 傷みを感じている
何も失わぬようにと だからこんなに疲れている
僕はたった一人だ 僕は誰も知らない
誰も知らない僕がいる

こんな仕事は 早く終わらせてしまいたい
まるでぼくを殺すために 働くようだ
それでなければ 自由を求める
籠の中に閉じ込められてる 夢も現実も消えてしまえばいい
僕はたった一人だ 見知らぬ人々が
僕の知らない僕を見てる

一人になって 罪を消そうとしても
自分の戒律の罪は消せない
人は誰も罪人だから 覚えてきたものに捕まえられている
一人になりたくない 争い合いたくない
僕はたった一人だ
僕は僕と戦うんだ
誰も知らない 僕がいる


9.Monday morning

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

Mondny Moming 傷んだ心 窓に映る一人ぽっちの影
ドアを開け踏み出す 積木の様な街の中 Blueな人波に流されてゆく時
仕事を抱えてジグソーパズルのひと駒の様に並べ替えられる
Rambling Tambling 孤独な瞳の奥に浮かんでる
Rambling Tambling このまま俺は明日を夢見る

Jungle City 踏み外したら ポップコーンの様にはじけてしまう
砂漠の中のエリートコース 騙されるようにあてがわれる
このまま生き延びることだけのHappy Ending
だけどこの戦いはいつまでも迫いかけて来る 逃げ場所はない
Rambling Tambling 戦友は勝利の名に引き裂かれ
RamblinB Tambling 笑顔だけ歪んだ今日の真実

Rambling Tambling 狐狐な瞳の奥に浮かんでる
Rambling Tambling このまま俺は明日を夢見る


10.闇の告白

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

何ひとつ語れずに うずくまる人々の
命が今日またひとつ 街に奪われた
憎しみの中の愛に 育まれながら
目覚めると やがて人は大人と呼ばれる
微笑みも 戸惑いも意味を失くしてゆく
心の中の言葉など 光さえ奪われる
ただ一人 握りしめた引き金を引く
明日へと 全てを撃ち抜く
ただ一人 答えを撃ち抜く

何ひとつ理由もしらず 悲しむ心への
その哀れみは たやすく消し去られてゆく
暖かな温もりに 手を伸ばしてみても
誰一人 心の中知る者などない
ごらんこの涙が滴るのを その意味と訳を
人が一人で 生きられぬための悲しみなのに
疲れの中弾丸をこめ 引きがねを弾く
誰に向け 今日を撃ち抜く
ただ一人 答えを撃ち抜く

血にまみれて 汚れてしまう心
償う術もなく生きる
この世に生をうけた時から 人は誰もが
罪を背負い何時しか やがて銃の引きがねを弾く
いつの日か 自分を撃ち抜く
ただ一人 答えを撃ち抜く
明日へと 全てを撃ち抜く
ただ一人 答えを撃ち抜く


11.Mama, say good-bye

作詞:YUTAKA OZAKI
作曲:YUTAKA OZAKI

夜明けまであとすこし 俺はハイウェイを走る
疲れた心が 今過ぎ去る時を抱えてる
夜空に揺らめく 静かな星屑たちは生き急いでいる
その答え知るようだ
たった一人 こうして見つめてる
闇の中 明日が続くならば
溢れて零れる たった一粒の涙
星になった貴方の温もり 今でも覚えてる

貴方を覚えてきた 振り返ることもなく
夜のながさの片隅にだけ 暮らしを見つめながら
愛を育んで 費やした日々
休むことも知らず 生きる答えは何故
ねえ教えて ささやかな人生の願いは 一つでも叶ったの
誰にも見せぬように 一人零していた
貴方の涙を 今でも覚えてる

きっと人は やがて深い闇の中で
一人自由な 夢叶えて眠るのだろう
だからお眠りよ もう何も悲しまなくていい
貴方の残した人生は さよならの言葉さえ、聞けなかった
本当のさよなら ずっと夢みて その安らかな笑顔で