1.metaphor
作詞:少女病
作曲:ピクセルビー
揺らいだ非対称の軌道 序曲に翳した虹彩
光の終止線は 歪んだまま
可視化された幻想を騙る
幽暗な虚構の深淵に
いつか囚われた セカイを撃ち抜け!
Ah...Break up the fake! Stand in the truth!
and you will die in your sins.
十字を切れ 不在の神に
覚醒の詩を奏でし声は 冒涜の剣か?
Chain up the pain! Stand up to the sin!
Let no one lead you astray.
遮断された キミとの聖譚曲【oratorio】
哀切を月が照らして
碧く輝く明日への前夜【eve】
嘘と理想の狭間に 揺蕩う渇きは致死量
光の終止線を 薙ぎ払って
互いに背を預けあうキミの手を取る
矛盾と虚栄で飾られた
欺瞞に塗れし セカイを斬り裂け!
Ah...Break up the pale! Stand in the Cross!
and you will live in your sins.
さぁ跪け 架空の神に
革命の時を刻みし秒針は 罪色に穢れて
Shake up the fate! Stand up to the tale!
Don't be afraid, only believe.
ここで終わるならそれも人生
無傷のまま立ち尽くすだけで
与えられる未来などないから……
せめてもの餞を 最果てへと謡って
新たな複縦線記した――――
空を穿て―――― 今こそ、この手で
十字を切れ 不在の神に
覚醒の詩を奏でし声は 冒涜の剣か?
Chain up the pain! Stand up to the sin!
and read the God's metaphor.
遮断された キミとの聖譚曲【oratorio】
哀切を月が照らして
碧く輝く明日への前夜【eve】
2.灰色のトランジェント
作詞:少女病
作曲:RD-Sounds
「国が管理する孤児院で生活する少女。
年上の孤児たちは一人、また一人と順番に貰われていく。
笑顔で新しい家族に迎え入れられる彼らに、羨望の眼差しを向けて……」
「きっと、生まれ変わるみたいに何もかもが変わるんだ」
「次は、彼女の番――――」
誕生日には 枢機卿【Cardinal】様の
娘として引き取られることになった
でも喜べない 彼の舐るような視線に不安が募る
悩みを月に吐露した
その夜に意図せず立ち聞きしてしまう
「あの方々の趣味も困ったものだわ……」
「記憶も瞳も 手足でさえも
全て別の子供のものを組み合わせることで、理想の娘を造る。
養子でも、まだ幼い恋人でもある愛玩人形。
人を人として見ない、偽りの博愛主義者……!」
「猊下は、あの子の美しい瞳が欲しいそうなの」
「その瞳からは、綺麗な粒の涙が静かに流れて――――」
この瞳だけ欲しいというなら
いっそ自分で潰してしまいたい
けれどそんな怒りも どこか空虚なまま諦観に沈んでゆく
先に引き取られていった
この孤児院の義姉達は生きているの?
幸せになっていると思ってたのに――――
長い夢をみた 蒼白の夢
永遠と紛うような深くて優しい夢を
揺すられて目を覚ましたら
孤児院の教師達は残らず死体になっていた
「あのね、魔女がみんな壊していっちゃった……。
こわかったよぅ……」
「枢機卿【Cardinal】も殺されたらしい、と義妹が泣く」
「どうして……?まさか、私達のため……?」
用は済んだ、と この孤児院から立ち去ろうとしている魔女を追って跪く
「何かしら。あなたも死にたい?」
その問いに無言のまま ただ首を強く振った
楽しげに興味深げに
微笑んだ 蒼白の魔女は試すように囁く
「そう。なら、ついてきなさい。戻らぬ覚悟があるなら……」
「少女は過去を想い返しながら、返り血に濡れた髪をみる」
「確かに、あの日一度生まれ変わったのかもしれない」
「感傷を捨てて、魔女の傍らに跪く。
それだけが小女の――――シルエラの、存在理由だと言うように」
|