特選ベスト/女の劫火

宮史郎 特選ベスト/女の劫火歌詞
1.女の却火

作詞:品川隆二
作曲:橋本充哲

俺を選ぶか 世の中とるか
にくい台詞で 泣かすひと
そんなにわたしを 苦しめないで
道理に背いた 恋ゆえの
こんな女の 哀しさを
あなたは判って 呉れますか

お前ひとりが 女じゃないと
わざと離れて 往ったひと
お酒を下さい 心を酔わす
愛に筋書 ありゃいない
こんな女の 強がりを
あなた許して 呉れますか

今度逢う時ゃ 命を賭けて
一緒に苦労を したいひと
生まれ育ちは 違って居ても
明日の二人を 信じたい
こんな女の 切なさを
あなた判って 呉れますか


2.酒場さすらい

作詞:池田充男
作曲:西條キロク

男も女も 肩よせる
浮世通りの 吹き溜まり
いいじゃないのよ 明日があれば
歌にしましょか お客さん
小樽 ぬくもり
小樽ぬくもり 雪虫酒場

命を鞄に つめこんで
旅のお方と 逃げたのは
ばかな二十才よ むかしのことよ
わたし幾つに なったのか
根室 さいはて
根室さいはて 海猫酒場

港の灯りが 波にゆれ
夢という名の 酒を注ぐ
こんなわたしの 笑顔でよけりゃ
すててください 溜息を
釧路 夜霧の
釧路夜霧の 幣舞酒場


3.今日かぎり

作詞:麻こよみ
作曲:宮下健治

この世には 惚れちゃならない 人がいる
見てはいけない夢がある
しょせんあなたと この私
添えぬ運命の二人です…
つらくても つらくても つらくても
お別れします ああ 今日かぎり

女には つかなきゃならない 嘘がある
捨てちゃいけない 意地がある
愛想づかしの ふりをして
わざと冷たく 背を向ける…
幸せを 幸せを 幸せを
祈っています ああ 遠くから

この世には 追っちゃいけない 人がいる
無理に断ち切る 夢がある
ふたりこのまま 続いたら
きっとあなたが 困るから…
つらくても つらくても つらくても
お別れします ああ 今日かぎり


4.酒春秋

作詞:仁井谷俊也
作曲:宮下健治

男がひとりで 呑む時は
古びた暖簾の 店がいい
夢をお猪口に 注ぐも良し
想い出肴に 酔うも良し

こころに風吹く そんな日は
誰かに電話を すればいい
友と語らう 酒もあり
あの娘と酔いたい 酒もある

ふる里想って 呑む夜は
地酒と干物が あればいい
さかな焼いてる 煙にも
故郷の匂いが しのばれる

春にはぬる燗 夏は冷や
秋には人肌 冬は熱燗
美酒に酔いしれ それぞれに
人生楽しみゃ それでいい


5.女将(おかみ)さん

作詞:仁井谷俊也
作曲:四方章人

やけに… 今夜は冷えるわね
熱燗一本 つけますか
ここらじゃ見掛けぬ 顔だけど
かなしいその眸が 気になるの
いろいろあるわよ 生きてれば
一杯つがせて… ねぇお兄さん

郷里にゃ… 両親いるんでしょ
あんまり心配 かけないで
そういう私も 人様にゃ
言えない過去の 傷がある
いい事あるわよ そのうちに
元気をだしてよ… ねぇお兄さん

いいわ… 朝まで付き合うわ
私も酔いたい 気分なの
無口に微笑った 横顔が
別れた男に 似てるのよ
出直したいわね 初めから
一杯つがせて… ねぇお兄さん


6.酔町情話

作詞:仁井谷俊也
作曲:徳久広司

素面じゃなんにも 言えなくて
酔ったふりして 口説くひと
照れ屋なあなたの その真心
わかっています 痛いほど
いいのねあなた… いいのねあなた
私のような おんなでも

誰にも過去は あるんだと
夢をお猪口に 注ぐあなた
やさしい情けが 嬉しくて
思わず涙 溢れます
いいのねあなた… いいのねあなた
苦労が沁みた おんなでも

寄り添い甘える 倖せを
そっと映した 夜の川
明日から世間を 気にせずに
歩いてゆける 日向みち
いいのねあなた… いいのねあなた
私のような おんなでも


7.にがい酒

作詞:わたなべ泰彦
作曲:酒田稔

冷でいいから おじさん注いで
ついでにあたしの 話を聴いて
あヽあいつったらさ 別れも告げず
いま出た船に 乗ったのよ
そうよ…おじさん このお酒
明日は独りの にがい酒

海の男は 情なしかもめ
その気もないのに くち先ばかり
あヽあいつったらさ 口惜しいけれど
やっぱり駄目よ 憎めない
そうよ…おじさん このお酒
飲んで酔えない にがい酒

みなと屋台の おじさんだけよ
あたしが涙を 流せるひとは
あヽあいつったら それでも一度
女房になれと 言ったのよ
そうよ…おじさん このお酒
夢の欠片よ にがい酒


8.命のかぎり

作詞:冨田洋行
作曲:酒田稔

晴れの日 雨の日 苦労に耐えて
涙みせずに ついてゆく
愛を忘れず 心を燃やし
好きなあなたの 女でいたい
命のかぎり 尽くしてゆくわ

荊の道でも 寄り添いながら
明日の灯りが みえるまで
辛さかくして 笑顔をみせる
心やさしい あなたとならば
命のかぎり 尽くしてゆくわ

女の坂道 つまずきながら
やっと掴んだ 倖せよ
どんな 嵐に 叩かれようと
負けはしません あなたとならば
命のかぎり 尽くしてゆくわ


9.恋の川

作詞:原こうじ
作曲:岡千秋

惚れちゃ駄目よと 言いながら
離れないのよ あなたの面影が
やっと掴んだ 倖せを倖せを
お願いあなた 消さないで
ふたり 漕ぎたい 恋の川

さそわれ上手に ほろり酔い
あなた信じて この恋かける
こんな女の 真ごころが真ごころが
その瞳にあなた 見えますか
女 夢追う 恋の川

私のすべてを 捧げても
散って悔いない あなたとならば
連れて行ってよ どこ迄もどこ迄も
この手をあなた 寄せ合って
ふたり 流れる 恋の川


10.女のみち

宮史郎とぴんからトリオ
作詞:宮史郎
作曲:並木ひろし

私がささげた その人に
あなただけよと すがって泣いた
うぶな私が いけないの
二度としないわ 恋なんか
これが 女のみちならば

ぬれたひとみに またうかぶ
捨てたあなたの 面影が
どうしてこんなに いじめるの
二度と来ないで つらいから
これが 女のみちならば

暗い坂道 一筋に
行けば 心の灯がともる
きっとつかむわ 幸せを
二度とあかりを けさないで
これが 女のみちならば


11.酔いざめ未練酒

作詞:大場まさと
作曲:南郷孝

寒く凍った 昔の傷は
熱い情に 溶かされて
今度こそはと すがったの
何で私を 責めるのよ
濡れた女に 冷たい世間風

酒がつくった あの日の夢は
どうせ一夜の 恋しずく
知っていたけど 淋しくて
すべてあずけた この心
それは女の 切ない忍び泣き

酒に浮かべた涙が沈む
夜は面影 めぐらせる
さめりゃ やさしさ 楽しさが
思い出されて つらくなる
酔いざめ女が 飲みほす未練酒


12.あなたが欲しい


13.片恋酒

作詞:小川道雄
作曲:酒田稔

好きで呑んでるお酒じゃないわ
ひとりが淋しい片恋酒よ
遊び上手な あなたでも
噂を聞く度 逢いたくて
つらいのよ つらいのよ
バカな女と 言われても
忘れられない 恋だから
面影グラスに 忍び泣く

荒れた生活の今日この頃は
酔う程未練が身にしみるのよ
夢で激しく 燃えるより
やさしい強さで 抱きしめて
欲しいのよ 欲しいのよ
バカな女と 言われても
忘れられない 恋だから
面影グラスに 忍び泣く

「あなた命」とボトルに書いて
心に注ぎたす片恋酒よ
愛の傷あと 痛む夜は
いい事ばかりを思い出し
生きるのよ 生きるのよ
バカな女と 言われても
忘れられない 恋だから
面影グラスに 忍び泣く


14.夢一輪