愛すべき男たち

堀內孝雄 愛すべき男たち歌詞
1.愛すべき男たち

作詞:石原信一
作曲:堀內孝雄

この年だから 秋刀魚のにがさ
わかるんだよな しみじみほろり
秋風が吹く 暖簾の店で
酒くみ交わす 男たち

女房とたまに しゃべっているか
頑固な癖は まだそのままか
物忘れして へこんでないか
なあ 愛すべき 男たち……

型の古い 服著ているが
仕立てはいいさ 崩れちゃいない
たそがれ時刻(どき)に にぎわう店は
背中が似てる 男たち

醫者から言われ 煙草をやめた
流行りの歌は 何にも知らず
初戀の女(ひと) ときどき想う
なあ 愛すべき 男たち……

女房とたまに しゃべっているか
頑固な癖は まだそのままか
夜中にひとり 目が覺めないか
田舍に手紙 書きたくなるか
遠い昔が 戀しくないか
なあ 愛すべき 男たち……
なあ 愛すべき 男たち……


2.さよならは雲わない

作詞:荒木とよひさ
作曲:堀內孝雄

コスモスが笑いていた 秋の空
黑ぶちの寫真は 笑っていた
寂しさも儚(はかな)さも 煙になって
旅立つためにだけ 生きていたのか

また會おう 君のそばで
少しは待たせて しまうけど
さよならは雲わないよ 淚も浮かべない
この青空がこんなに 切ないけど

思い出は音のない 風になり
飲んで騷いだ日々 今はかげろう
悲しみに問いかける いのちのもろさ
先立つためにだけ 急いでいたのか

また會おう 君のそばで
最後の言葉に なるけれど
さよならは雲わないよ
虛(むな)しさも恨まない
この青空がこんなに 切ないけど

また會おう 君のそばで
少しは待たせて しまうけど
さよならは雲わないよ 淚も浮かべない
この青空が こんなに切ないけど
この青空が こんなに切ないけど