1.姫路城哀歌
作詞:おかべしづこ
作曲:久保進一
古城の庭に虫啼きて
眺めは遠き 瀬戸の海
運命に逆らう すべもなく
倖せ薄き千姫の
伝説哀し ああ…姫路城
(セリフ)千姫はなんのためにこの世に生まれて来たのか
愛も夢もあの虹さえも男たちが奪っていく
花も鳥も自然に生きてこそ 美わしいものを…
小袖に隠す 胸の中
知らずに舞うや 白鷺よ
愛しいひとの 化身なら
ひと声啼いて逝く秋の
大空高く ああ…姫路城
(セリフ)春は山桜秋は紅葉の姫山は千姫の幻を見るように
まこと美しい姫は きっとあの大空を舞う白鷺に
なりたかったであろう…
篝火 城に照り映えて
宴は戦の水盃か
命をかけた武士の
残照 夢と燃え落ちて
松風寒し ああ…姫路城
2.義 (赤穂四十七士)
作詞:中谷純平
作曲:山路進一
刃の上に心を据えて
恩義・忠義の石となる
男・大石 内蔵助
腹にしまった意恨の鬼が
堪えて火となる時節を待つ
(セリフ)風さそう花よりもなおわれはまた
春のなごりをいかにとやせん
殿… 殿のおうらみこの内蔵助必ずや
身に代えお晴らし申し上げる覚悟でございます…
我が子も妻も天下もすてて
意地をつらぬく武士となる
男・涙の盃を
肩で呑み干し夜風と遊ぶ
今宵島原かくれ桜
(セリフ)おのおの方!我等が夢を結ぶ時が来た
亡き殿御無念の涙、いや!赤穂五万三千石の
無念の涙、あすは嬉し涙と変わるであろう
義の為、死するは武士の本懐、ご一同
いざ!いざ!…
赤穂の城は末代までも
誠あずかる山となる
男・大義に咲く四十七士
果す仇討ちこの世の門出
別れ雪降る南部坂
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