マラソン

吉田拓郎 マラソン歌詞
1.あいつの部屋には男がいる

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

彼女と初めて 口づけしたのは 去年の夏だった
体は熱いし 心が燃えるし 人影まばらだし
次の日青山通りを曲がった 彼女のマンションへ
女の一人暮らしは それなりに甘くてとけちまう

今夜のあいつは変だぜ 返事がうわの空だぜ
電話ごしに音がする 煙草は吸わない筈だぜ

誰かが居るから 二人の男に 心がまどわされ
おまえは受話器を早く おきたがる サヨナラを急ぐ
Oh あいつの部屋には あいつの部屋には 男がいる

男と女の関係ができて 半年が経ち
好みのレコード 好みのシャンプー 好みのティーカップ
俺らのにおいが ふとした気分で ただよう425号
気持ちが少しは ゆるんでいたかも 恋に落ちていたし

今夜のあいつは変だぜ 知らない曲が 聞こえるぜ
電話ごしに音がする シャワーが つけっぱなしだぜ

誰かを気づかう おまえの心は 確かにうわの空
「今日は遅いから 明日また」なんて サヨナラを急ぐ
Oh あいつの部屋には あいつの部屋には 男がいる

青山通りを曲がった所で 車を降りてみた
彼女の部屋から 灯りがもれてる このまま帰ろう
合鍵がやけに まとわりつくから 気分も白い
明日になれば 新しいKeyの#425

Oh あいつの部屋には あいつの部屋には 男がいる
あいつの部屋には あいつの部屋には 男がいる

Oh あいつの部屋には あいつの部屋には 男がいる
あいつの部屋には あいつの部屋には 男がいる…


2.お前が欲しいだけ


3.友と呼べれば


4.KAHALA(5000 KAHALA AVENUE HONOLULU,HAWAII)


5.今夜も君をこの胸に


6.愛は誰かのとなりに


7.すういーとるーむばらっど


8.マラソン

作詞:吉田拓郎
作曲:吉田拓郎

子供の頃僕は
夢を見たことがあった
隣の大きな家に住む
あの人達に混じって話がしたい
ただそこにあるレンガの壁を
飛びこえさえすれば いいんだけれど
小さな僕の背伸びでは
まだ大人の世界をのぞけなかった

誰から聞いた訳じゃなくて
可愛いい女の子がいるらしい
まだ見ぬ憧れを追って
僕は ここにいるよと叫びたかった
夢を見続けているうちに
あの人達は どこかの町へ
とり残された僕の心に
悲しさが初めて姿を見せた

今はもう忘れかけた 出来事だけど
そんな ひとつひとつが重なりあって
人は いつか走れなくなるまで
はるかな夢を抱いて 旅を続ける

なつかしい人に出逢った時に
恥ずかしさが僕を包みこむ
例えば昔の恋人を
まぶしく思うのは 何故だろう
その時は その時の心をこめて
愛を言葉にしたんだけれど
あまりに何かを求め急いで
季節の変わるのも気づかずに

きっと本当は誰だって
人の人生を見つめはしない
心が病んだり ゆれる時
話し相手には なってくれるけど
自分の旅が続く限り
自分の明日を追いかける限り
苦しさにたえて そこにただ
立ちつくすだけの時もある

僕はあの時 風になり
大空をくるくる回りながら
このまま死んでしまいたいと
またひとつ 小さな夢を見た
ふり返れば そこに僕がいて
お調子者だと笑ってる
子供の頃も 今もまた
壁にしがみつくだけだった

今はもう忘れかけた 出来事だけど
そんな ひとつひとつが重なりあって
人は いつか走れなくなるまで
はるかな夢を抱いて 旅を続ける