桜の轍

吉岡亜衣加 桜の轍歌詞
1.桜の轍

作詞:上園彩結音
作曲:小野貴光

熱き誠 抱いて…

凛と あなたは咲き急ぐ花
嵐 呑まれて なぜ怯まない

あゝ 徒し世に抗って
命より 護りたいもの
貫いてゆく覚悟なら
地の涯てまで 共に往く

もし儚く散ろうとも
悔いなき夢の轍(わだち)よ
心重ね合えた夜
生きる意味をあなたがくれたから

大地 紅き泪で染めても
時の刃 何を贖(あがな)える

あゝ せめて 風よ
あなたの空の叢雲 吹き分けて
ここは常闇になろうと
その道 照らせるように

また寂しさひとつずつ
越えて 勇気の轍に
月に願い宿るなら
どこにいても心は寄り添える

あゝ 震える鼓動
静心なき蝶よ
最期に羽ばたく瞬間(とき)まで
ただひとえに信じたい

この刹那に永遠(とこしへ)を
託すと 固く誓った
桜の乱舞 宿すから
熱き祈り届けて あなたへと

あの出逢いではじまった
想い出光る轍は
今をたたう歌になる
生きる意味をあなたがくれたから


2.永い余白を越えて

作詞:上園彩結音
作曲:増谷賢

烈(はげ)しいまでに 星がまたたく
吹き消す運命(かぜ)に抗うみたいで

虎落笛(もがりぶえ)の音 涙誘って
あなたと生きた日々 溢れ出す

そう 守りたい大事な人
出逢えて 優しく強くなれた
長い孤独 潤せるほど
あの夜 同じ彩(いろ)に溶けた

月影が 満ち欠けるよに
たえまなく想いはめぐる
逢いたくて 触れたくて
夢の余白が 滲む空に
吐息の数で あなた描く…

初めて通る道が なつかしい
揺れる残像 あえかに薫る

このさみしさも 愛と名付けて
想い出すべて 抱きしめてゆく

命を削り 燃えた日々に
恥じない私でありたいから
澄んだ瞳 凪いだ心に
あなたが息づいてるように

花よりも 熱い刹那を
麗しく凛々しく咲いた
あの誓い 終われない
明日の余白も 祈り染めて
あなたに捧ぐ 愛の詩(うた)を…

誰も知らない心の奥
触れられゆだねた ささめごとは
つらい過去も 頬ずりできる
清流(せせらぎ)へ導いてくれた

月よりも満ち欠け止まぬ
めくるめく想いの果てで
結ばれて 現在(ここ)にいる
永い余白に 勇気注ごう
いつかあなたに還る日まで…


3.白き誓い

作詞:上園彩結音
作曲:上野義雄

凍てつく空はなぜ
こんなにも澄み渡る
覚悟のその涯てで
星は見えますか

来(こ)し方行く末が
閉ざされた運命(さだめ)でも
あなたに逢えた日を
手放せない

天を 涸らすほどの
涙雨(あめ)も 突き進もう
勇気は消えないひとすじの光明(ひかり)だから

この想いを吹雪かせて
白き誓いの花よ
気高く風を舞い
あなたの空へ届け

あゝ どんなに離れても
同じ夢 抱きしめる
あなたの志こそが
私の往く道… そう決めた

ひとたび芽吹いたら
その夢は直道(ひたみち)に
咲かずにいられない
実らずとも

時代(とき)を繋ぐ橋が
朽ちて 崩れようと
怯まぬ命の輝きをたたう日まで

この刹那をうねらせて
白き誓いの波よ
あなたを追いかけて
見えない明日を渡ろう

あゝ 誠義を貫いて
想い出も朱(あけ)に染め
それでも悔やみなどしない
あなたと歩いた… そのすべて

心 砕け散った
日々の想いの露
空へと還りて 祈りの慈雨へと変わる

この想いを羽ばたいて
白き誓いの鳥よ
ひたすら舞い飛んで
目指した明日に止まれ

あゝ どんなに離れても
同じ夢 抱きしめる
あなたの志こそが
私の往く道… そう決めた