全曲集

南こうせつとかぐや姫 全曲集歌詞
1.夏の少女

作詞:南こうせつ
作曲:南こうせつ

目を覚ましてみると 白い砂は焼けて
まぶしい日ざしと いたずらな瞳が
僕をまどわす ほほえむ君の顔が
夏の空に溶けてゆく おまえは僕のために
生まれてきた様な なぜかそんな感じ

ラララ 夏の少女よ 強く抱きしめて
二人のすべてを ここにしるしておこう

暮れゆく浜辺には 君と二人だけ
心のゆくままに 波間に漂よえば
夏も終り 泣いてる君の顔が
季節を変えてゆき 冷たい潮風が
熱い胸をぬけて 思い出は涙にゆれる

ラララ 夏の少女よ 強く抱きしめて
二人のすべてを ここにしるしておこう


2.君といっしょなら


3.海と君と愛の唄


4.神田川

作詞:喜多條忠
作曲:南こうせつ

貴方は もう忘れたかしら
赤いてぬぐい マフラーにして
二人で行った 横丁の風呂屋
一緒に出ようねって 言ったのに

いつも私が待たされた
洗い髪が芯まで冷えて
小さな石鹸 カタカタ鳴った
貴方は私の からだを抱いて
冷たいねって 言ったのよ

若かったあの頃 何も恐くなかった
ただ貴方のやさしさが 恐かった

貴方はもう捨てたのかしら
二十四色のクレパス買って
貴方が描いた 私の似顔絵
うまく描いてねって 言ったのに

いつもちっとも 似てないの
窓の下には神田川
三畳一間の小さな下宿
貴方は私の指先見つめ
悲しいかいって きいたのよ

若かったあの頃 何も恐くなかった
ただ貴方のやさしさが 恐かった


5.思い出にしてしまえるさ

作詞:岡本おさみ
作曲:南こうせつ

ぼくは旅を抱いて ねむるようになった
きみは淋しさと 話すようになった
いつも見送ってばかりいたって言って
手をふるんだね
旅立ちを 淋しくさせるんだね

また冬だよ もう一年たつね
思い出にしてしまえるさ

早く結婚してくれると 気が楽さって言うと
それっきり君は 話さないようになった
いつか ぼくでない他の男と
暮らしはじめるんだね
寝床を 温めあうんだね

また冬だよ もう一年たつね
思い出にしてしまえるさ

ぼくは風をつれて 歩くようになった
きみは夜と なじむようになった
まだひとりでいるなんて言って
ワインを 飲むんだね
都市(まち)に 住むんだね

また冬だよ もう一年たつね
思い出にしてしまえるさ


6.帰っておいでよ


7.春風


8.九州へ帰る友へ


9.妹

作詞:喜多条忠
作曲:南こうせつ

妹よ ふすま一枚へだてて今
小さな寝息をたててる妹よ
お前は夜が夜が明けると
雪のような花嫁衣裳を着るのか

妹よ お前は器量が悪いのだから
俺はずい分心配していたんだ
あいつは俺の友達だから
たまには三人で酒でも飲もうや

妹よ 父が死に母が死にお前ひとり
お前ひとりだけが心のきがかり
明朝お前が出ていく前に
あの味噌汁の作り方を書いてゆけ

妹よ あいつはとってもいい奴だから
どんなことがあっても我慢しなさい
そしてどうしてもどうしても
どうしてもだめだったら帰っておいで 妹よ……


10.愛する人へ

作詞:岡本おさみ
作曲:南こうせつ

きみのきれいな胸
とてもあったかい
暮れ残った日だまりみたいさ
窓の外は冬
雪さえ降ってきた

過去をふりかえると
恥ずかしいことでいっぱいさ
長い眠りからさめると
生まれ変わってた
なんて言うのがいいね

※愛する人よ 眠ろう
ことばは愛想なしさ
愛する人よ 眠ろう
だまってねむりなさい※

正義はまたからぶりさ
こんなところにも
にやなニュースがきこえてくる
街は病気だね
毒が空をめぐってる

なんにもできないから
愛の唄をうたっていくよ
ことばのまゝに生きてゆけたら
そいつはむずかしいな
そいつは苦しすぎるよ

(※くり返し×2)


11.幼い日に

作詞:南こうせつ
作曲:南こうせつ

石ころだらけの この道を
まっすぐ歩いて行くと
親せきの おばさんの家
僕の足音と 蝉の声が
遠く夏の空に こだまする

去年の夏までは 兄ちゃんと来たけれど
一人でここまで 来たのは はじめて

風に揺れてる 稲の影から
かすかに 見えて来た
やさしい おばさんの家
今年も 大きな スイカを食べられる
赤色かな黄色かな さあ 急ごう

去年の夏までは 兄ちゃんと来たけれど
一人でここまで 来たのは はじめて

大きな木の下で 汗をふけば
母ちゃんにもらって来た
ハンカチが まぶしい
向こうから手を振る 向こうから声がする
昔と同じ元気な おばさんの声

去年の夏までは 兄ちゃんと来たけれど
一人でここまで 来たのは はじめて
一人でここまで 来たのは はじめて
一人でここまで 来たのは はじめて


12.僕のグラフティー


13.今日は雨

作詞:喜多條忠
作曲:南こうせつ

国道沿いの 二階の部屋では
目覚めるときに 天気がわかる
今日は雨 アスファルトに流れる雨を
大きな車が 轢いて走る
一人のベットで 眠り目覚めた
僕のさびしさも 轢いて走る 今日は雨
昨日ほどお前のことを 憎んだ夜はない

昨日のコーヒー 乾いた部屋では
消えゆく星の つらさがわかる
今日は雨 窓ガラスを流れる雨が
心の中まで つたって落ちる
一人のベットで 眠り目覚めた
寒い胸の中 つたって落ちる 今日は雨
こんな日は眠ろう 眠りたいだけ
こんな日は眠ろう 眠りたいだけ


14.ねがい


15.旅立つ想い


16.海になりたい


17.夢一夜

作詞:阿木燿子
作曲:南こうせつ

素肌に片袖 通しただけで
色とりどりに 脱ぎ散らかした
床に広がる 絹の海

着ていく服が まだ決まらない
苛立たしさに 口唇かんで
私ほんのり 涙ぐむ

あなたに逢う日のときめきは
あこがれよりも 苦しみめいて

ああ 夢一夜 一夜限りに
咲く花のよう 匂い立つ

恋するなんて 無駄なことだと
例えば人に 言ってはみても
あなたの誘い 拒めない

最後の仕上げに 手鏡みれば
灯の下で 笑ったはずが
影を集める 泣きぼくろ

あなたに逢う日のときめきは
歓びよりも せつなさばかり

ああ 夢一夜 一夜限りと
言いきかせては 紅をひく

あなたを愛した はかなさで
私はひとつ大人になった

ああ 夢一夜 一夜限りで
醒めてく夢に 身をまかす