1.峠
作詞:木下龍太郎
作曲:原譲二
ここでいいなら 頂上だけど
先を見上げりゃ まだ中半(なかば)
男なりゃこそ 他人(ひと)より重い
夢を背負って 登りたい
峠と言う名の 一生を
命綱より 離せぬものは
惚れたお前の 心杖
こんな男の 明日に賭けて
共に歩いて 呉れるのか
峠と言う名の 一生を
花と散るとき 男は見たい
生きた証の 足跡を
一歩一歩を 大地に刻み
天を目指して 登りたい
峠と言う名の 一生を
2.纏(まとい)
作詞:志賀大介
作曲:原譲二
やると決めたら 俺はやる
誠ひとすじ 纏に賭けて
度胸千両 真ごころ千両
親に貰った お宝だ
でっかく咲かすぜ
纏一代 おとこ道
からだ一つを 投げ出して
それで済むなら お安いものさ
俺を頼りと 思ってくれる
そんなあいつの 為にある
真実一路の
纏一代 おとこ道
義理に生きれば 義理に泣く
泣けば悲しむ 観音さまが
向けた背中に 切り火を受けて
今日も修羅場で 仁王立ち
ここが勝負だ
纏一代 おとこ道
3.歩
作詞:関沢新一
作曲:安藤実親
肩で風きる 王将よりも
俺は持ちたい 歩のこころ
勝った負けたと 騒いじゃいるが
歩のない将棋は 負け将棋
世間歩がなきゃ なりたたぬ
あの娘いい娘だ 離れもせずに
俺を信じて ついてくる
みてろ待ってろ このまますまぬ
歩には歩なりの 意地がある
いつかと金で 大あばれ
前に出るより 能なし野郎
吹けば一番 飛ぶだろう
だけど勝負は 一対一よ
王将だろうと 何だろと
後にゃ引かない 俺のみち
4.夢
作詞:沢村友美也・原譲二
作曲:原譲二
汗が涙に 変わるたび
奥歯かみしめ 生きてきた
人にすがれば 踏みつけられて
落ちてもがけば 泥ん中
せめて会いたい せめて会いたい
夢ひとつ
苦労重ねて 耐えきれず
捨てた自分に 腹が立つ
どうせ一度の 人生だから
悔いを残すな 男なら
春を信じて 春を信じて
待つがいい
先の見えない 坂道を
上りつめれば なつかしい
今の俺には 悲しい時も
命あずけた 奴がいて
きっと笑える きっと笑える
明日が来る
5.風
作詞:原譲二
作曲:船村徹
人はいつも 何かを見つめ
何かを求めて また陽が沈む
ある日よろこび 微笑み
ある日哀しみ 涙して
迷い さすらい
落葉の路に 独り言 風が吹く
青い空がある限り
人はいつも 何かに燃える
何かに希望を また陽が昇る
いつか名もない 草木も
いつか花咲き 実をつける
命 いっぱい
土に根を張る 人生に 風が吹く
青い空がある限り
風よ 風よ
今日より明日へ 美しく 風が吹く
青い空がある限り ある限り
6.男
作詞:星野哲郎
作曲:船村徹
新しいもの すぐ古くなる
義理も人情も お笑い草か
昔ながらの 白壁越しに
今日も泣いてる 糸川柳
母のやさしさ 親父の強さ
併せ輝く 富嶽の姿
道に迷えば 初心に帰り
山を仰いで 自分をさとす
背に両親 腕に妻子
攻めて守って 火の粉を浴びる
温故知新を 表にかかげ
真一文字に 男はすすむ
7.情(なさけ)
8.橋
作詞:仁井谷俊也
作曲:原譲二
この世には 眼には見えない橋がある
親子を繋ぐ 橋がある
這えば立て 立てば歩めと
大事に育て…
親から旅立つ 日が来ても
一生忘れぬ 橋がある
世間には 縁という字で結ばれて
夫婦で築く 橋がある
倖せの 春はいつでも
足踏みだけど…
ふたりでいたわり 庇いあい
死ぬまで寄り添う 橋がある
男には 夢を拳で握りしめ
ひとりで渡る 橋がある
向かい風 今日も行く手を
邪魔するけれど…
勇気・誠実(まごころ) この汗で
明日へ架けたい 橋がある
9.輝(かがやき)
作詞:大地士子
作曲:大地士子
先を急いで歩いても
道は険しく果てしない
望む思いが多いほど
両手にあまる物ばかり
生きているなら それなりに
生きてゆくなら 力の限り
風に向かって 人はゆく
何も見えない景色でも
雲が晴れれば暖かい
覚えた胸の切なさが
人に情けを灯すから
生きているなら 振り向かず
生きてゆくなら 想いの限り
明日を信じて 夢は咲く
生きているから 輝いて
生きてゆくから 命の限り
こころ豊かに 今をゆく
今をゆく 今をゆく
10.命
作詞:宮原哲夫
作曲:原譲二
かるく見るなよ 命の重さ
誰も秤に かけられぬ
切れば真っ赤な 血の出る躰
それが命と 云うものさ
バカにするやつぁ アー 罰あたり
人はそれぞれ 命の色は
みんな違うさ 死にざまも
生きるのぞみを 失した時は
せめて命に 酒の水
惚れた女と アー 注げばいい
悔いを残すな 命の道は
先も見えなきゃ 後もない
人と生れて 情をうけて
生きた命の ありがたさ
いつの時代も アー 変わらない
11.運
作詞:関沢新一
作曲:中村典正
運のない奴ァ どこまでも
振った賽の目 凶と出る
じたばたしたって 世の中は
お前一人じゃ どうにもならぬ
勝負はその日の 時の運
嫁に行くなら それも運
ついてくるなら それも運
右か左か わからない
どっちにしたって お天道さまが
西から出てくる 訳はない
運は自分で 開くもの
何もしなけりゃ 逃げられる
せくなあせるな 手を抜くな
いざと云う日にゃ 生命を賭けて
開いてみせるさ 俺の運
12.斧
作詞:竹内美子絵・星野哲郎
作曲:中村千里
大森林に 立ち向い
斧をふるたび おやじを想う
白い大地に 男の夢を
あ…賭けたおやじの 青春は
いまも錆びずに
いまも錆びずに ここにある
両手に余る 切り株を
力まかせに ひきずり起こしゃ
あせと涙の 苦労の花よ
あ…強いおやじが 泣いた日を
斧は見ていた
斧は見ていた 知っていた
おやじがくれた ど根性
斧といっしょに 受けついだのさ
俺は生きるぞ 生命の限り
あ…吹いてくれるな 北風よ
ここが我慢の
ここが我慢の 試練坂
13.山
作詞:星野哲郎
作曲:原譲二
流れる雲の 移り気よりも
動かぬ山の 雪化粧
ガンコ印の 野良着をまとい
生きる師匠(おやじ)の横顔に
おれは男の山をみた
おれもなりたい 山をみた
けわしい山に 登ってみたい
自分の道を 極めたい
それは男の 見果てぬ夢か
山に登れば その山の
山の向こうに 待っている
山の深さを 知るばかり
目先のことに うろちょろするな
昨日と同じ 今日はない
それが師匠(おやじ)の 口癖だった
たった一度の 人生を
花にするのも がまんなら
山にするのも またがまん
14.川
作詞:野村耕三
作曲:池山錠
川の流れと人の世は
澱みもあれば渓流もある
義理の重きを忘れたら
立つ瀬なくして沈むだ…黙って
おとこは川になる
風にこぼれた花びらを
浮かべて川に情がある
生きる辛さに耐えながら
人は優しさ恋しがる…忍んで
おとこは川になる
過去とうらみは流れても
流しちゃならぬ恩がある
他人の情けをかりながら
明日へ漕ぎだす舟もある…揺られて
おとこは川になる
15.空
16.竹
作詞:野村耕三
作曲:原譲二
雪の降る日も 雨の日も
竹は節目で 伸びてゆく
人もまた 己れが道の一里塚
確かめながら 行けばいい
そこに出逢いも 彩りも
ああ…粛々と 行けばいい
月の世界に 憧れて
竹に託した 夢もある
人はみな 見果てぬ夢の夢灯り
しっかと抱いて 生きりゃいい
熱い想いを 温もりを
ああ…粛々 と行けばいい
花の咲くのは ただ一度
竹は寿命(いのち)が 尽きるとき
人もまた 上辺の花を飾るより
誠実(まこと)の花を 持てばいい
こころ豊かに しなやかに
ああ…粛々 と行けばいい
|