1.ひとり寝の子守唄
作詞:加藤登紀子
作曲:加藤登紀子
ひとりで寝る時にはよォー
ひざっ小僧が寒かろう
おなごを抱くように
あたためておやりよ
ひとりで寝る時にはよォー
天井のねずみが
歌ってくれるだろう
いっしよに歌えるよ
ひとりで寝る時にはよォー
もみがら枕を
想い出がぬらすだろう
人恋しさに
ひとりで寝る時にはよォー
浮気な夜風が
トントン戸をたたき
お前を呼ぶだろう
ひとりで寝る時にはよォー
夜明けの青さが
教えてくれるだろう
一人者(ひとりもん)もいいもんだと
ひとりで寝る時にはよォー
ラララ………
2.琵琶湖周航の歌
作詞:小口太郎
作曲:小口太郎
我は湖(うみ)の子 放浪(さすらい)の
旅にしあれば しみじみと
昇る狭霧や さざなみの
滋賀の都よ いざさらば
松は緑に 砂白き
雄松が里の 乙女子は
赤い椿の 森蔭に
はかない恋に 泣くとかや
波のまにまに 漂えば
赤い泊火(とまりび) 懐しみ
行方定めぬ 浪枕
今日は今津か 長浜か
瑠璃の花園 珊瑚の宮
古い伝えの 竹生(ちくぶ)島
仏のみ手に いだかれて
眠れ乙女子 安らけく
3.知床旅情
作詞:森繁久彌
作曲:森繁久彌
知床の岬に はまなすの咲くころ
思い出しておくれ 俺たちの事を
飲んで騒いで 丘にのぼれば
はるかクナシリに 白夜は明ける
旅の情けか 飲むほどにさまよい
浜に出てみれば 月は照る波の上
今宵こそ君を 抱きしめんと
岩かげに寄れば ピリカが笑う
別れの日は来た ラウスの村にも
君は出てゆく 峠をこえて
忘れちゃいやだよ 気まぐれカラスさん
私を泣かすな 白いかもめよ
白いかもめよ
4.リリー・マルレーン
作詞:Hans Leip・Nohert Schultze・訳詞:加藤登紀子
作曲:Hans Leip・Nohert Schultze
ガラス窓に灯がともり きょうも町に夜がくる
いつもの酒場で陽気に騒いでる
リリーリリーマルレーン
リリーリリーマルレーン
男達にかこまれて 熱い胸を躍らせる
気ままな娘よみんなのあこがれ
リリーリリーマルレーン
リリーリリーマルレーン
おまえの赤い唇に 男達は夢を見た
夜明けがくるまで すべてを忘れさせる
リリーリリーマルレーン
リリーリリーマルレーン
ガラス窓に日が昇り 男達は戦(いくさ)に出る
酒場の片隅 一人で眠ってる
リリーリリーマルレーン
リリーリリーマルレーン
月日は過ぎ人は去り おまえを愛した男達は
戦場の片隅 静かに眠ってる
リリーリリーマルレーン
リリーリリーマルレーン
ンンン………
リリーリリーマルレーン
リリーリリーマルレーン
5.灰色の瞳
作詞:Tito Veliz・日本語詞:加藤登紀子
作曲:Una Ramos
枯野に咲いた小さな花のように
なんて淋しいこの夕暮れ
とどかない想いを抱いて
なんて淋しいこの夕暮れ
とどかない想いを抱いて
私の大事なこの笛のうたう唄を
あなたは聞いているのだろか
どこかの小さな木の下で
あなたは聞いているのだろか
どこかの小さな木の下で
澄んだ声色で響くこの笛
あなたは聞いているのだろか
泣きくたびれた笛の音を
あなたは聞いているのだろか
泣きくたびれた笛の音を
山は夕暮れ夜が闇がしのびよる
あなたは何処にいるのだろか
風の便りも今はとだえ
あなたは何処にいるのだろか
風の便りも今はとだえ
山の坂道一人で歩いて行った
あなたは今も唄っている
彼方の空に声が聞こえ
あなたは今も唄っている
彼方の空に声が聞こえ
一人ぼっちで影を見つめる
あなたは何処にいるのだろか
風の便りも今はとだえ
あなたは何処にいるのだろか
風の便りも今はとだえ
ララララ…………
6.黒の舟唄
作詞:能吉利人
作曲:桜井順
男と女の間には ふかくて暗い河がある
誰れも渡れぬ河なれど エンヤコラ今夜も舟を出す
Raw & Raw Raw & Raw
ふりかえるな Raw & Raw
おまえが十七おれ十九 忘れもしないこの河に
ふたりの星のひとかけら ながして泣いた夜もある
Raw & Raw Raw & Raw
ふりかえるな Raw & Raw
あれからいくとせ漕ぎつづけ 大波小波ゆれゆられ
極楽見えたこともある 地獄が見えたこともある
Raw & Raw Raw & Raw
ふりかえるな Raw & Raw
たとえば男は阿呆鳥 たとえば女はわすれ貝
まっかな潮が満ちる時 失くしたものを想いだす
Raw & Raw Raw & Raw
ふりかえるな Raw & Raw
おまえとおれとの間には ふかくて暗い河がある
それでもやっぱり逢いたくて エンヤコラ今夜も舟をだす
Raw & Raw Raw & Raw
ふりかえるな Raw & Raw
Raw & Raw Raw & Raw
ふりかえるな Raw & Raw
Raw & Raw Raw & Raw
ふりかえるな Raw & Raw
7.難破船
作詞:加藤登紀子
作曲:加藤登紀子
たかが恋なんて 忘れればいい
泣きたいだけ 泣いたら
目の前に違う愛が見えてくるかもしれないと
そんな強がりを言ってみせるのは
あなたを忘れるため
さびしすぎて こわれそうなの
私は愛の難破船
折れた翼 広げたまま
あなたの上に 落ちて行きたい
海の底へ 沈んだなら
泣きたいだけ 抱いてほしい
ほかの誰かを 愛したのなら
追いかけては 行けない
みじめな恋つづけるより
別れの苦しさ えらぶわ
そんなひとことで ふりむきもせず
別れたあの朝には
この淋しさ 知りもしない
私は愛の難破船
おろかだよと 笑われても
あなたを追いかけ 抱きしめたい
つむじ風に身をまかせて あなたを海に沈めたい
あなたに逢えない この街を
今夜ひとり歩いた 誰もかれも知らんぷりで
無口なまま 通りすぎる
たかが恋人を なくしただけで
何もかもが消えたわ
ひとりぼっち 誰もいない
私は愛の難破船
8.百万本のバラ
作詞:A.Voznesenskij・日本語詞:加藤登紀子
作曲:R.Pauls
小さな家とキャンバス 他には何もない
貧しい絵かきが 女優に恋をした
大好きなあの人に バラの花をあげたい
ある日街中の バラを買いました
百万本のバラの花を
あなたにあなたにあなたにあげる
窓から窓から見える広場を
真っ赤なバラでうめつくして
ある朝 彼女は 真っ赤なバラの海を見て
どこかの お金持ちが ふざけたのだとおもった
小さな家とキャンバス 全てを売ってバラの花
買った貧しい絵かきは 窓のしたで彼女を見てた
百万本のバラの花を
あなたはあなたはあなたは見てる
窓から窓から見える広場は
真っ赤な真っ赤なバラの海
出会いはそれで終わり 女優は別の街へ
真っ赤なバラの海は はなやかな彼女の人生
貧しい絵かきは 孤独な日々を送った
けれどバラの思い出は 心にきえなかった
百万本のバラの花を
あなたにあなたにあなたにあげる
窓から窓から見える広場を
真っ赤なバラでうめつくして
百万本のバラの花を
あなたにあなたにあなたにあげる
窓から窓から見える広場を
真っ赤なバラでうめつくして
9.愛のくらし
作詞:Tommy Children・日本語詞:加藤登紀子
作曲:Alfred Hause
この両手に 花をかかえて
あの日 あなたの部屋をたずねた
窓をあけた陽射しの中で
あなたは笑って迎えた
手をつなぎ 頬よせて くり返す愛のくらし
花は枯れて 冬が来ても
すてきな日々はつづいていた
愛を語る言葉よりも 吹きすぎる風の中で
求めあうぬくもりが 愛の変らぬしるし
人はいく度も 愛に出会い
終わりのない愛を信じた
ある日気がつく 愛の終わりに
人はいく度も泣いた
手をつなぎ 頬よせて くり返す愛のくらし
花は咲いて 春が来ても
すてき日々は戻って来ない
愛を語る言葉よりも 風にこごえたこの両手に
あなたの身体のぬくもりが 今も消えずに残る
10.哀しみのダンス
11.この空を飛べたら
作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき
空を飛ぼうなんて 悲しい話を
いつまで考えているのさ
あの人が突然 戻ったらなんて
いつまで考えているのさ
暗い土の上に 叩きつけられても
こりもせずに 空を見ている
凍るような声で 別れを言われても
こりもせずに信じてる 信じてる
ああ 人は昔々
鳥だったのかもしれないね
こんなにも こんなにも
空が恋しい
飛べる筈のない空 みんなわかっていて
今日も走ってゆく 走ってく
戻らないあの人 私わかっていて
今日も待っている 待っている
この空を飛べたら 冷たいあの人も
優しくなるような 気がして
この空を飛べたら 消えた何もかもが
帰ってくるようで 走るよ
ああ 人は昔々
鳥だったのかもしれないね
こんなにも こんなにも
空が恋しい
ああ 人は昔々
鳥だったのかもしれないね
こんなにも こんなにも
空が恋しい
12.灰色の季節
作詞:加藤登紀子
作曲:加藤登紀子
真赤なドレスに身をつつんでも
心の中は悲しみばかり
燃えない女と あなたは言うけど
はじける花火に あなたは気づかい
灰色の季節なんて もう二度といらない
あふれるままに愛したい
悲しみを燃やして
暗い目をして気取っているけど
ほんの少しだけ 憶病なだけね
淋しい女と あなたは言うけど
言えない言葉が 胸をかけめぐる
灰色の季節なんて もう二度といらない
あふれるままに愛したい
悲しみを燃やして
踊っているのに 心が燃えない
愛しているのに なんで淋しいの
陽気な女とみんなは言うけど
一人のさびしさ 誰も気づかない
灰色の季節なんて もう二度といらない
あふれるままに愛したい
悲しみを燃やして
灰色の季節なんて もう二度といらない
あふれるままに愛したい
悲しみを燃やして
13.帰りたい帰れない
作詞:加藤登紀子
作曲:加藤登紀子
淋しかったら 帰っておいでと
手紙をくれた 母さん元気
帰りたい帰れない…
帰りたい帰れない
もしも 手紙を書きたくなっても
僕は書かない 母さん
呼んでも答えぬ 人波にもまれて
まいごの小犬は ひとりでないた
帰りたい 帰れない…
帰りたい 帰れない
破れたコートの ポケットにいつも
リンゴの花の 想い出をいれて
帰りたい 帰れない…
帰りたい 帰りたい
一人ぼっちが つらくなっても
僕は泣かない 母さん
春になの花 夏には祭り
秋の三日月 木枯らしの冬に
帰りたい 帰れない…
帰りたい 帰れない
帰りたい 帰れない…
帰りたい 帰れない
帰りたい 帰れない…
帰りたい 帰れない
14.時代おくれの酒場
作詞:加藤登紀子
作曲:加藤登紀子
この街には不似合な
時代おくれのこの酒場に
今夜もやって来るのは
ちょっと疲れた男たち
風の寒さをしのばせた
背広姿の男たち
酔いがまわればそれぞれに
唄の一つも飛び出して
唄を唄えば血がさわぐ
せつなさに酔いどれて
気がつけば窓のすきまに
朝の気配がしのびこむ
あーあどこかに何かありそうなそんな気がして
俺はこんな所についつまでもいるんじゃないと
この街には住みあきて
俺の女もどこかへ行った
あいつ今頃どこでどうして
どんな男といるんだろう
夢のにがさを知りもせず
夢をさがしているんだろう
あーあどこかに何かありそうなそんな気がして
俺はこんな所にいつまでもいるんじゃないと
この街には不似合な
時代おくれのこの酒場に
今夜もやって来るのは
違う明日を待つ男
今夜もやって来るのは
昨日を捨てた男たち
15.あなたの行く朝
16.愛する人に歌わせないで
17.希望
18.赤い風船
作詞:水木かおる
作曲:小林亜星
赤い風船 手にもって
走ったり ころんだり 笑ったり
いつもひとりで たわむれている
可愛い坊やは 空が好き
赤い風船 手をはなれ
青空にふわふわと 飛んでった
坊やびっくり 追いかけようと
大きな通りに 飛び出した
赤い風船 空の上
泣きながら 街の中 追いかけて
坊や車に ひかれて 死んだ
可愛い坊やは 死んだ
赤い風船 手にもって
何かしら 楽しそうに歌ってた
あどけない歌 かわいい声も
今はどこにも 聞えない
赤い風船 ゆらゆらと
青空を さまよって 探してる
どこへ行ったの 可愛い 坊や
可愛い坊やは もういない
可愛い坊やは もういない
19.美しき五月パリ
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