恩義

出水二郎 恩義歌詞
1.恩義

作詞:野本高平
作曲:弦哲也

(セリフ)「金で来たら金でかえせ
心で来たら心でかえせ」
これが私の世渡りの術だと
自分に云いきかせてまいりました
そんな私に お他人様でありながら
金も心も与えて下さった人がございます
あの方への恩と義理―
私は生涯 忘れはいたしません

かけた人情は 忘れても
うけた恩義は 忘られぬ
浪花節だと 嗤われようが
守りぬきたい 人の道
何んで散らさりょ 義理の花

(セリフ)地獄の底でもがいていた私に
そっと手をさしのべて下さったのは
あの方でございます
あの暖かい手と大きな心―
もしも私が背いたら世間さまは一体
何んと仰るのでございましょうか

死んで人生 捨てるより
生きて明日を 掴みとれ
慈悲の言葉に 背中を押され
辿るこの世の 我慢坂
握る 拳が 意地を呼ぶ


(セリフ)今の私におかえし出来るものは
何もございませんが たった一つ
まだ残っているものがありました
それは私の「命」でございます
生きてこの命がある限り
私は人の道をはずさぬ様
歩いてゆく心算でございます

時は流れて 消えてゆく
恩はこころに 抱いてゆく
俺の命を ささえてくれた
赤の他人の おもいやり
誠意尽くして 報いたい

(セリフ)感謝を忘れ 義理を欠き
自分勝手に生きたがる
人間にだけは なりたくはありません


2.さよならは云うけれど