1.命尊し
作詞:遠藤実
作曲:遠藤実
空の広さと くらべたら
あなたの悩みは 小さいよ
いじめに負けて 泣くなんて
元気を出して 立ち上がれ
死ぬなんて だめです
強く・強く生きるのよ
(孤独の中からさがした夢は一生の宝物です
親が子を 子が親を それに いじめ…
弱い者を苦しめる卑怯者など相手にせずに
尊い命を大切にしなさい
あなたは生きる為に生まれてきたのですよ)
愛があるから 人は生き
トゲ持つ言葉が 苦しめる
いじめを受けて 悩まずに
家族につらさ 話すのよ
死ぬなんて だめです
春は・春はきっと来る
(この世で起きた事ならば
この世で解決できるはず
苦しみをかみしめて初めて人の優しさが判るものです
ほら あの青空の虹のように きれいに輝いてください
あなたは生きる為に生まれてきたのですよ)
死ぬなんて だめです
強く・強く生きるのよ
2.母から娘へ
3.人は堂々
作詞:杉紀彦
作曲:四方章人
嫌な奴ほど はびこるような
世紀数えりゃ 二十とひとつ
時代が生み出す 苦労とゴミは
捨てて自分に 値段をつけろ
歩き始めりゃ 仲間も出来る
人は堂々 生きるもの
早い流れに 置いてけぼりを
喰らう気がする この世の仕組
誰のせいとは 言わずに笑う
自分磨きに 精出す心
闇にひと筋 灯りを見つけ
人は堂々 道を往く
恋のつぼみが 忘れた頃に
ひらくときめき 惚の字もあろう
ままよいざこざ 待ち受けようと
愛と誠を 気取るも華よ
好きな人には きめ細やかに
人は堂々 生きるもの
4.米つぶの詩
作詞:荒木とよひさ
作曲:岡千秋
生きてゆくのに 理屈はないが
辛抱してこそ 苦労が実る
こんな小さな 米つぶも
八十八度 人の手が
忘れてならない
忘れてならない 日本のこころ
楽をしてたら
誰かが見てる
天につば吐きゃ
わが身に還る
こんな小さな 米つぶも
降ってはこないさ 空からは
教えてくれてる
教えてくれてる 日本のこころ
人という字は 優しいけれど
支えがなければ 倒れてしまう
こんな小さな 米つぶも
生命を捧げて 人の為
この手をあわせる
この手をあわせる 日本のこころ
5.風
6.人生列車
7.雑草のうた
作詞:荒木とよひさ
作曲:岡千秋
下駄(あし)で踏まれりゃ 耐えなさい
泥をかぶれば 耐えなさい
この世に生まれた 雑草は 雑草は
弱音吐かずに 背伸びして
空を見上げて 生きている
桜(はな)に生まれた 人もいる
母を知らない 人もいる
この世に名もない 雑草は 雑草は
人を嫉(ねた)まず 羨(うらや)まず
大地(つち)に根っ子で 生きている
雨にも敗けずに くいしばり
風にも敗けずに くいしばり
この世を見捨てず 雑草は 雑草は
冬に枯れても また春に
生命いっこで 生きている
8.おんな無法松
9.利休絶唱
10.瞼の母
作詞:横井弘
作曲:遠藤実
親はあっても 顔さえ知らず
表通りを はずれ笠
どこに
どこにいるのか おっかさん おっかさん
瞼あわせて 今日も呼ぶ
「おかみさんそれじゃあ番場宿の忠太郎と云う
者に憶えはねえとおっしゃるんでござんすか」
永い歳月(としつき) 別れて住めば
遠くなるのか 気持まで
俺は
俺は馬鹿だよ おっかさん おっかさん
なまじ逢わなきゃ 泣くまいに
「考えてみりゃあ俺も馬鹿よ
骨をおって夢を消してしまった…」
西へ飛ぼうが 東へ行こうが
とめてくれるな 花すすき
これで
これでいいのさ おっかさん おっかさん
瞼とじれば また逢える
11.草燃える
12.夢の大銀杏
13.一本刀土俵入り
作詞:藤間哲郎
作曲:桜田誠一
山と積まれたお宝さえも
人の情けにゃ 代えられぬ
なんで忘れよ 花かんざしに
こもる心を
受けて茂兵衛の こらえ泣き
(セリフ)
「取的さん、お前本当に精を出し
て立派な関取りにおなり、いっしょう懸命お
やり、そうして故郷のおッ母さんのお墓の
前で横綱の土俵入りを、きっとやるんだよ」
厚い化粧に 涙をかくす
茶屋の女も 意地はある
まして男よ 取的さんよ
見せてお呉れな
きっとあしたの 晴れ姿
(セリフ)
「おおお蔦さん、棒ッ切れを振
りまわしてする茂兵衛のこれが十年前
に、櫛・笄・巾着ぐるみ、意見をもらった
姐さんに、せめて見てもらう駒形の、し
がねえ姿の土俵入りでござんす」
逢えて嬉しい 瞼の人は
つらい連れ持つ 女房雁
飛んで行かんせ どの空なりと
これがやくざの
せめて白刃の 仁義沙汰
14.靖国の母
作詞:横井弘
作曲:遠藤実
夢を見ました 倅(せがれ)の夢を
肩をたたいて くれました
骨になっても
母を忘れぬその優しさに その優しさに
月がふるえる 九段坂
(セリフ)
あの日、万歳の声に応えて、
お前は挙手の礼をしたっけ。
日の丸の旗を、たすきにかけたお前は、
とても凛々しかった。
「お国の為に、立派に死ぬんだよ」
私は殊更きびしく言ったけど、
心の中では
「どうか無事で帰ってくるように」って、
泣きながら祈っていたんだよ。
生きてきました 嵐に耐えて
めぐり逢う日を 待ちました
愚痴は言うまい
ここの社(やしろ)へ 詣(もう)でる人は 詣でる人は
みんなせつない 人ばかり
(セリフ)
それでも、まだ南の島に
日本兵がいるって噂をきくと、
もしやお前じゃないか、
もしや生きているのじゃないかと、
居ても立ってもいられなくなるのさ。
こんな母さんを、許してくれるね。
花が咲きます 桜の花が
まるで倅(せがれ)の 姿です
帰る望みも
今じゃはかない陰膳(かけぜん)だけど 陰膳だけど
供え続ける いつまでも
15.関東一本〆
作詞:藤間哲郎
作曲:千木良政
やると決めたら どこまでも
いのち一つの 筋一つ
関東気質(かたぎ)の 意地一つ
お受けしました 〆(しめ)の手も
一本〆で参ります お手を拝借
「お手を拝借 ヨーオ!」(ポン!)
祝い〆
酒は千樽 万の樽
お山颪(おろ)しも そよろ風
阪東太郎は 男です
お受けしました ニッコリと
一本〆でつとめます お手を拝借
「お手を拝借 ヨーオ!」(ポン!)
祝い〆
祝いごとなら 数あれど
夫婦契(めおとちぎ)りの 上はない
二人が一つに なる祝い
お受けしました 仲だちを
一本〆で願います お手を拝借
「お手を拝借 ヨーオ!」(ポン!)
祝い〆
16.岸壁の母
作詞:藤田まさと
作曲:平川浪竜
母は来ました 今日も来た
この岸壁に 今日も来た
とどかぬ願いと 知りながら
もしやもしやに もしやもしやに
ひかされて
(セリフ)
「又引き揚げ船が帰って来たのに、今度もあの子は帰らない。
この岸壁で待っているわしの姿が見えんのか……。
港の名前は舞鶴なのに何故飛んで来てはくれぬのじゃ……
帰れないなら大きな声で……。」
呼んで下さい おがみます
ああ おっ母さんよく来たと
海山千里と言うけれど
なんで遠かろ なんで遠かろ
母と子に
(セリフ)
「あの子は今頃どうしているでしょう。
雪と風のシベリアは寒かろう……
つらかっただろうと命の限り抱きしめて……
温めてやりたい……。」
悲願十年 この祈り
神様だけが 知っている
流れる雲より 風よりも
つらいさだめの つらいさだめの
杖ひとつ
(セリフ)
「ああ風よ、心あらば伝えてよ。
愛し子待ちて今日も又、
怒涛砕くる岸壁に立つ母の姿を……」
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