1.つれあい
作詞:たかたかし
作曲:市川昭介
惚れたおまえと しみじみと
盃かわす 旅の宿
久しぶりだな なぁおまえ
ほんとに 久しぶり
生きるに下手な この俺を
ささえてくれた いいおんな
つらいことなど 忘れたと
笑って酒を 注ぐおまえ
酔っていいわね ねぇあなた
今夜は ふたりきり
涙をかくし この俺を
ささえてくれた いいおんな
花が咲く日も 枯れる日も
ふたりはいつも 一緒だよ
体いたわれ なぁおまえ
あなたも 大切に
陰に日向(ひなた)に この俺を
ささえてくれた いいおんな
2.恋瀬川
作詞:松井由利夫
作曲:叶弦大
雨の雫(しずく)は 心の雫
あなたとわたしを 結ぶ糸
明日をつなぐ この舟の
行き着く先は 風まかせ
ゆれて ゆられて ふたつの花は
どこへ流れる 恋瀬川
濡れた袂(たもと)は しぼればかわく
恋情(なさけ)をしぼれば なお燃える
いつかはきっと この舟が
幸福(しあわせ)くれる 岸に着く
ゆれて ゆられて ふたつの花は
どこへ流れる 恋瀬川
舟にあずけた 女の夢は
涙のすだれの その向う
あなたがいるの わたしには
重ねた指は ほどかない
ゆれて ゆられて ふたつの花は
どこへ流れる 恋瀬川
3.女のしあわせきっと来る
4.河内おとこ節
作詞:石本美由紀
作曲:岡千秋
河内生まれの 風来坊は
生きのいゝのが あゝ…売りもんや
サテモ皆様 おそまつながら
こゝが男の 舞台なら
太鼓叩いて 見栄を切る
喧嘩囃子の 河内ぶし
一に度胸や 二に人情や
後は腕づく あゝ…腕しだい
サテモ皆様 悪声ながら
坂田三吉 物語り
派手な掛声 頂いて
唸る男の 河内ぶし
馬鹿な息子と 叱ってくれる
俺(わい)の親父(おやじ)は あゝ…生駒山
サテモ皆様 おゝそれながら
肌は鉄火の 勇み肌
グイと冷酒 飲みほして
仁義がわりの 河内ぶし
5.下津井・お滝・まだかな橋
作詞:喜多條忠
作曲:弦哲也
備前、瀬戸内、下津井港
北前船が港に入る
にしんは要らんよ
あんたが欲しい
箱の枕を鳴らせておくれ
早く その橋 渡っておいで
まだか まだかで 一年待った
まだかな橋よ
備前、瀬戸内、下津井芸者
「汐のお滝」たァ あたいのことさ
鬢付け油の 島田が揺れりゃ
どんなお方も骨抜き鯛さ
早く その橋 渡っておいで
まだか まだかで あんたを待った
まだかな橋よ
海は凪でも 心の海はよ
あんた恋しと 嵐がふくさね
ひとつ どんどろ 港を定め
北前船が白い帆たたむ
三味線稽古で 手だこも出来た
酔うたあんたに聴かせる為に
早く その橋 渡っておいで
まだか まだかで 幸せ待った
まだかな橋よ
6.酒なさけ
作詞:仁井谷俊也
作曲:叶弦大
あなたが教えた この酒が
あなたを忘れる 邪魔をする
消せない面影 あの声が
酔うたび未練の… 酒なさけ
この髪この指 好きだよと
私を泣かせた 憎いひと
淋しいこころの 傷あとに
お酒のにがさが 沁みてくる
あきらめきれない 人だから
せめて夢でも 逢いに来て
おんなの倖せ この胸に
今夜はしみじみ… 酒なさけ
7.大阪情話
8.美律子のさのさ
作詞:松井由利夫
作曲:岡千秋
月が出るまで 半刻(はんとき)あまり
しのぶ恋路は 気もそぞろ
顔をそむけて 大川添いに
小股小走り いそいそと
ナニサ・ヨンヤサ
怪我をせぬよに 行かしゃんせ さのさ さのさ
河岸の柳に 夜風が絡む
じれて泣かせる 悪いくせ
紅を落として 島田をくずし
せめて一夜を 都鳥
ナニサ・ヨンヤサ
夢の波間で 揺られたい さのさ さのさ
赤い紙縒を 小指に巻いて
今日で十日も 肩すかし
茶断ちしてまで 住吉さまに
女ごころを 賭けたのに
ナニサ・ヨンヤサ
恋に上下は ないものを さのさ さのさ
9.女の旅路
作詞:石本美由紀
作曲:叶弦大
冬が来るのに 津軽を越えて
函館港は 仮の宿
ハァア アーア 眠れぬ夜は
あなた恋しい 小雪酒
酔えば 尚さら ひとりが寒い
想う一念 雪をも溶かす
明日は室蘭 苫小牧
ハァア アーア 私の春は
好きなあなたの 胸にある
釧路 ほつれ毛 女の旅路
根室海峡 大漁旗に
船まで寄り添う 波なさけ
ハァア アーア 汽笛よ叫べ
たとえひと冬 待とうとも
春は 笑顔の うす紅化粧
10.だんじり
作詞:松井由利夫
作曲:岡千秋
風を喰(く)らって 傾くような
屋台骨では 天下は取れぬ
意地と根性 櫓(やぐら)に組んで
点(とも)すでっかい 夢灯り
男は燃えろ 女も燃えろ
人生祭りだ だんじりだ
後姿に ぞっこん惚れた
前に回って もひとつ惚れた
粋で勇肌(いなせ)で ちょっぴり悪で
ふるいつきたい 侠(おとこ)ぶり
男は燃えろ 女も燃えろ
人生祭りだ だんじりだ
下手な鉄砲 数打ちゃ当たる
そんな弱気じゃ 勝負に勝てぬ
押せば押せ押せ 引くときゃ引いて
汗と涙の ぶっち交(が)い
男は燃えろ 女も燃えろ
人生祭りだ だんじりだ
11.段平いのち
12.島田のブンブン
作詞:田口洋
作曲:山田一平
夜のとばりが パラリと降りりゃ
祭りごころが 騒ぎだす
今日は祇園か 先斗町(ポントチョウ)
三味に太鼓に 鳴物ばやし
ぬる燗ふくんで ひと節はア
誰が呼んだか 島田のブンブン
今夜もちょいと ご機嫌さん
誰が名付けた 島田のブンブン
ずいぶん いい気分
時計の針が クルリとまわりゃ
遊びごころが 疼きだす
いまごろ新地か 三ノ宮
ピアノギターに マイクを握り
ワイン片手に 得意のあの歌を
誰が呼んだか 島田のブンブン
今夜もちょいと ご機嫌さん
誰が名付けた 島田のブンブン
ずいぶん いい気分
女ごころに しっぽり触れりゃ
帰したくない あ〜帰れない
誰が呼んだか 島田のブンブン
今夜もちょいと ご機嫌さん
誰が名付けた 島田のブンブン
ずいぶん いい気分
誰が呼んだか 島田のブンブン
今夜もちょいと ご機嫌さん
誰が名付けた 島田のブンブン
ずいぶん いい気分
13.瞼の母
作詞:坂口ふみ緒
作曲:沢しげと
軒下三寸 借りうけまして
申しあげます おっ母さん
たった一言忠太郎と呼んでくだせぇ
呼んでくだせぇ たのみやす
(セリフ)おかみさん 今何とか言いなすったね
親子の名のりがしたかったら
堅気の姿で尋ねて来いと言いなすったが
笑わしちゃいけねえぜ親にはぐれた子雀が
ぐれたを叱るは無理な話よ愚痴じゃねぇ未練じゃねぇ
おかみさん俺の言うことをよく聞きなせぇ
尋ね尋ねた母親に倅と呼んでもらえぬような
こんなやくざに誰がしたんでぇ
世間の噂が 気になるならば
こんなやくざを なぜ生んだ
つれのうござんす おっ母さん
月も雲間で 月も雲間でもらい泣き
(セリフ)何をいってやんでぇ 何が今更、忠太郎だ何が倅でぇ
俺にゃおっ母さんはいねぇんでぇ
おっ母さんは俺の心の底に居るんだ
上と下の瞼を合わせりゃ逢わねぇ昔の
やさしいおっ母の面影が浮かんでくるぁ
逢いたくなったら 逢いたくなったら 俺ァ 瞼をつむるんだ
逢わなきゃよかった 泣かずにすんだ
これが浮世というものか
水熊横丁は遠灯り 縞の合羽に
縞の合羽に雪が散る
おっ母さん
14.人生桜
作詞:福田義雄
作曲:福田梓仁
二度や三度の つまづきで
弱音を吐くな 男なら
浮世荒波 どんと来い
ここが我慢の 人生桜
いつか世に出て 咲かせて見せる
意地と涙の おとこ花
後にゃひかない 生きかたが
お前を何度 泣かせたか
俺を支えて くれる女(やつ)
夢は二人の 人生桜
辛い時こそ 笑って耐える
意地と涙の こころ花
やると決めたら ひとすじに
男の誓い 燃える道
度胸千両の 心意気
咲かす明日の 人生桜
握る拳に 血潮がたぎる
意地と涙の おとこ花
15.壷坂情話
作詞:たかたかし
作曲:富田梓仁
見えぬあなたの杖になり
越える苦労の人世坂
あなた、離しちゃだめですよ
運命の糸を この指を
つなぐ心の お里・沢市 夫婦づれ
(節)
妻は夫をいたわりつ 夫は妻に慕いつつ
頃は六月、中の頃 夏といえど片田舎
木立の森もいと涼し
すまぬ女房と掌をあわせ
頼る夫のいじらしさ
好いたあなたとふたりなら
地獄へだって ついてゆく
なんでつらかろ お里・沢市 夫婦づれ
(台詞)
おれにかまわず、しあわせを見つけろだなんて、
沢市つぁんそれはあんまりです。
この世で、この人だけと
惚れて尽くすは女のまこと。
つらくても、好きなお方のそばにいられたら
女はうれしいものです。
あなたの涙は、わたしの悲しみ。
あなたの笑顔は、わたしの青空。
お里は一生、いいえ、末の世までもずっーと
あなたの妻ですよ。
神よ仏よきこえたら
お慈悲くださいこの人に
明日を信じて ねぇ、あなた
濡らすこの世のしぐれ道
涙ふきあう お里・沢市 夫婦づれ
16.酒場ひとり
作詞:石本美由起
作曲:岡千秋
叶う夢やら 叶わぬ夢か
夢を追うのも 恋のため
別れても 未練があるから 忘れない
酒よなんにも 聞かないで
いろいろあって いま 独り
ああ いま 独り
拗ねて生きてる 訳ではないが
酒と仲良し 安酒場
人生は 表があるから 裏がある
裏は知りたく なかったが
いろいろあって いま 独り
ああ いま 独り
過ぎた昔と あきらめるには
生きる運命が 辛すぎる
雨の夜は あんたが欲しいと 怨み節
夢も薄れる 肌寒さ
いろいろあって いま 独り
ああ いま 独り
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