1.ひとつ
作詞:富田雅奥・高畠俊
作曲:富田雅奥
ただひとつ ひとつだけ 僕の願いがひとつ叶うなら
君にまた会いにゆく月あかりの道を
君と歩いた道 欲張りな夢ばかり いくつも抱えては
すべて叶えるつもりでいた
見上げればいつでも夜空には月あかり
僕らの行く末をまるで分かっていたように
君はどこにいってしまったのか 僕を眠らせたまま
朝焼けの空が白く濁した月のように
ただひとつ ひとつだけ 僕の願いがひとつ叶うなら
神様はいなくても 君だけそばにいて
満たされた姿の満月よりもきっと
欠けてる三日月はずっと輝いていれるんだ
君はやさしく微笑んでくれた
まるで月の光が照らす道のように 僕は歩いていれたから
もう一度 一度だけ 君が笑顔を預けてくれたら
ひとりでも歩きだす 月のない夜道を
君と離れたくない
ずっと君のそばにいたい
ダメな僕 と ダメな君 でいい
もがいてく もがいていこう
ただひとつ ひとつでも 僕の願いがひとつ叶うなら
神様はいなくても 君だけ
ただひとつ ひとつだけ
君にまた会いにゆく 月あかりの道を
2.それからどんどこしょ
作詞:富田雅奥
作曲:富田雅奥
僕は僕だから 君はやっぱり君で 誰の指図もいらない
あの角曲がりたきゃ曲がる権利があるんだ そこが落とし穴でも
自分が主役の小説をみんな今日も執筆してる
思惑どおりに展開するストーリーなんて 魅力的じゃないけど
誰かの横槍で赤ペンだらけの人生も あまり乗り気じゃないし
明日の行方を怖がらないで 栞など挟まずに
それからどんどこしょ
君と作る物語はなんか面白そう
「とびだす絵本」に「ミステリー」 「恋愛小説」もイーね
それからどんどこしょ
重い腰をあげて物語は急展開
正しさの枠をはみ出た時にすべては始まる ―序章―
例えば誰かが 君の行動や言動をお気に召さなくたって
構いやしないぜよ おととい来やがれってもんだ
今こそ自分を信じるんだ
他人とは違った感覚こそが可能性に化けるんだ
それからどんどこしょ
周りの色にうまく馴染めずに悩む時は
自分の色を突き出せばいい そりゃもう胸張ってこうよ
それからどんどこしょ
望みを持たずに生きてゆくことを幸せと
呼べてしまうなら その時こそある意味で君の ―最終章―
それからどんどこしょ
君と描く物語はきっと面白そう
「おとぎ話」もそりゃいいけど「官能小説」もグーね
それからどんどこしょ
重い腰をあげて物語は急展開
結末は最後まで開かないどこう
それからどんどこしょ
大それた夢など見なくたっていいんだけど
とりあえず見てるだけならば 無料なんだし見とこうよ
それからどんどこしょ
叶うも叶わないもその後さ 関係ない
正しさの枠をはみ出た時にすべては始まる ―序章―
3.多年草
作詞:富田雅奥
作曲:富田雅奥
痛み溢れる魔法 それだけが僕の心に灯をともす
君が残した痛みを 糧に根をのばす多年草
あの日と同じ痛み 再び僕めがけて忍び寄ってきた
とうに克服したはずなのに 片手だけでひねり潰された
どこで間違ったのだろう・・・思い返した数だけ
君の笑顔が浮かんで消えた 傷口を裂いて僕は生きてゆく
痛み溢れる魔法 それだけが僕の心に灯をともす
君が残した悩みの種も いつかは花を咲かす
さよならのない世界がもしもあるのならば 君は行きたいかい?
人のやさしさ ありがたみとか きっとそこでは気付けない それでも?
繰り返されるさよならは 鏡以上に素顔の
自分の今を 誰かの愛を 忘れた笑顔を 映してくれるよ
のびた鼻をへし折られて 気付けばまた振り出しへと
そうやって僕ら歩いて行こうよ 転ぶなら前へ勢いをつけて
光り輝く斜塔 僕はまだここにいるよって主張する
何倍もの重力にでも 負けずに立っていられるはず
痛み溢れる魔法 それだけが僕の心に灯をともす
君が残した痛みを 糧に根をのばす多年草
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