1.女心の唄
作詞:山北由希夫
作曲:吉田矢健治
あなただけはと 信じつつ
恋におぼれて しまったの
心変わりが せつなくて
つのる思いの しのび泣き
どうせ私を だますなら
だまし続けて ほしかった
酔っている夜は 痛まぬが
さめてなおます 胸の傷
うわべばかりと つい知らず
ほれてすがった 薄情け
酒がいわせた ことばだと
なんでいまさら 逃げるのよ
女ですもの 人並みに
夢を見たのが なぜ悪い
今夜しみじみ 知らされた
男心の うらおもて
逃げた人なぞ 追うものか
追えばなおさら つらくなる
遠いあの夜の 思い出を
そっと抱くたび ついほろり
散って砕けた 夢の数
つなぎあわせて 生きてゆく
いつか来る春 幸福(しあわせ)を
のぞみすてずに ひとり待つ
2.虫けらの唄
作詞:もず唱平
作曲:キダタロー
死んだ親父は 極道者で
逃げたお袋 酒づかり
どこに息子の 立つ瀬があろう
ぐれたこの身を 責めるなよ
いつかやるぞと 力んでみても
セコイ世間にゃ 歯がたゝぬ
泣いてみたとて 虫けら達にゃ
明日がひらける わけじゃない
甘い言葉にゃ 欺されないよ
うまい話も 信じない
人の情けを 知らないオレが
なんでお前に 惚れたのか
訊けばお前も 15の春に
親に背いて つまずいて
夢を求めた ネオンの街で
涙ながした 花なのか
どうせ虫けら ネグラもないが
落ちはしないさ これ以上
風のあたらぬ 日陰をさがし
生きて行こうよ 二人して
3.おとこ酒
作詞:あいたかし
作曲:あいたかし
生まれ育ちは 違っても
何故か気が合う 奴だから
こころ開いて 酒を酌(く)む
一つの命に 重なる夢を
俺とお前で 語ろじゃないか
意気がとけ合う おとこ酒
ふとした仕草(しぐさ)の 裏側に
過ぎた昔の 傷がある
それを癒(いや)して くれた奴
惚れたあの娘(こ)に 情けもやれず
むせび泣きした 別れの夜を
想い出させる おとこ酒
他人(ひと)に馬鹿だと 云われても
つまずきながらも 生きて行く
うしろ見せない 俺なのさ
ひび割れ夜風に 吹かりょとままよ
こうと決めたら 後へは引かぬ
俺とお前の おとこ酒
4.ネオン川
作詞:横井弘
作曲:佐伯としを
誰が名づけた 川なのか
女泣かせの ネオン川
好きで来たのじゃ ないけれど
いつか知らずに 流されて
浮いた浮いたの 酒を注(つ)ぐ
義理に死んでく 人もある
金に負けてく 人もある
いくら真心 尽くしても
信じられずに 諦めた
恋はいくたび あったやら
泥にまみれた 川だって
やがて着くだろ 青い海
お伽話(とぎばなし)の 夢だけど
晴れて素顔に 戻る日を
抱いているのさ あたしでも
5.銀座は恋の十字路
6.少年の悲しい唄
7.星が云ったよ
作詞:長沢ロー
作曲:シナ・トラオ
星が云ったよ
星が云ったよ
悲しい時には
歩いてごらん
どこかに どこかに
幸せがあるだろう
星が云ったよ
星が云ったよ
淋しいときには
歩いてごらん
いつかは いつかは
幸せに逢うだろう
どうしたんだい?
淋しそうな顔して
淋しかったら星を見るんだよ
ホラッ決して
一人じゃないだろう
見知らぬ どこかで
幸せが呼ぶだろう
呼ぶだろう 呼ぶだろう
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