1.群衆の中で
作詞:山上路夫
作曲:BETTY DEAN
人波どこへながれる 日ぐれの街
どうして人は生きてる こたえてくれぬ
今日もひとり街の中 あても知らず行く
郊外行きのバスが 急いでゆく
だれでも人はそれぞれ 生きているの
今日も生きるこたえを ひとり探すの
今ごろどこの家にも 灯りがつく
だれでも人はそれぞれ 生きているの
2.陽はまた昇る
作詞:山上路夫
作曲:上条友章・補作曲:村井邦彦
涙の雨が降る
世界のどこかで今日も
悲しい色たたえ
夕陽が沈んでゆくよ
けれども明日また
朝日はのぼるよ
地球をそめながら
明日も又陽は昇る
いつでも花は咲き
青空ひろがる世界
何故みな忘れはて
にくしみ繰り返すのか
けれども海の彼方
朝日はうたうよ
地球をそめながら
明日も又陽は昇る
……
3.夜明けを告げに
作詞:山川啓介
作曲:加藤和彦
空と海が出会う彼方 朝がきらめく
さあ、君の舟を浮かべるんだ 若者よ
昨日なんて せまい街に置いて出て行け
今、世界中に美しい 夜明けを告げに
夜明けを告げに
古い地図は破り捨てて 波に流そう
その燃える目には何が見える 若者よ
何もかもが君のために ここにあるのさ
今、世界中に美しい 夜明けを告げに
夜明けを告げに
何もかもが君のために ここにあるのさ
今、世界中に美しい 夜明けを告げに
夜明けを告げに
4.美しい世界
作詞:小田和正
作曲:小田和正
やがて夏も 色あせて
この美しい 世界の全て
ことばもほほえみも 思い出の中へ
そして涙も 枯れ果てて
その小さな 世界の中に
あなたの心を ひとりおいてゆく
このひとときを 大切にして
あなたのまわりの この広い世界
すべてあなたのもの このひとときよ
もしもあなたが ひとりなら
二度と訪れぬ このひとときを
私と手をとり あしたへの道を
このひとときを 大切にして
あなたのまわりの この広い世界
すべてあなたのもの このひとときよ
5.おさらば
作詞:東海林修
作曲:東海林修
一人部屋の中で ビルの谷間みつめていると
何故か空しさが この胸の中にこみあげる
風は吹くよ 梢ならし 光おどる中で
いつか来たよ 子供の頃遠い昔に アアー
雨に濡れた歩道を 二人肩を並べて歩く
駅の広告の町へ 急ぐ汽車はまだあるよ
朝になれば 窓の外に 忘れた緑まぶし
やっとつかんだ 幸せに喜ぶ二人 アアー
ララララ……
青ざめた都会の生活には おさらば
都会には おさらば アアー
6.悲しきあこがれ
作詞:山上路夫
作曲:東海林修
忘れていた街の空
見上げた時 あこがれが
この心をみたした 鳥のように
心は大空を 飛び立つ
どこへ行く
ララララ‥‥
貴方がいるあの街へ
急いで行く この心
街をはなれ 山越え
川を渡り 行くのさ
遠い街めざして 飛んで行く
ララララ‥‥
貴方と別れた街
今では帰れないよ
あこがればかりが 貴方を
忘れないで たずねて行くよ
愛の灯は消えたのに
心だけ此の身体はなれて
あの街へ行くよ
7.もう歌は作れない
作詞:小田和正
作曲:小田和正
僕にとってほんのささいな言葉のやりとりも
いつも先のことばかり考えていたから
あなたにしてみれば離れて行くように見えたの
なんにもしてあげられない
なんにもしてあげられないから
あなたの口ぐせ
今だからあなたのやさしさがわかる
僕にはもう歌は作れない
僕にはもう歌は作れない
一枚の絵の中の老人のように木立の中で
あなたの編んだセーターを着て午後の光を浴びながら
今、僕はあなたのことを思い出しています
なんにもしてあげられない
なんにもしてあげられないから
あなたの口ぐせ
今だからあなたのやさしさがわかる
僕にはもう歌は作れない
僕にはもう歌は作れない
今だからあなたのやさしさがわかる
僕にはもう歌は作れない
僕にはもう歌は作れない
8.はたちの頃
作詞:鈴木康博
作曲:鈴木康博・重実博
君とは よく話したな
アパートの狭い部屋で
お互い認めあえずに
夜更けまで話した
今の君に僕の悩みを
聞いて欲しい今すぐにも
古い友達の言葉は
またこの胸にひびくだろうか
古びた手紙の文字は
懐かしい言葉ばかり
大人へと芽ばえ始めた
はたちの頃の君
二人語った 未来物語
希望に燃えていたあの頃
誰にもうそのないあの頃
手紙のひとつも書いて欲しい
希望に燃えていたあの頃
誰にもうそのないあの頃
手紙のひとつも書いて欲しい
9.忘れ雪
作詞:松本隆
作曲:筒美京平
あれは忘れ雪降る頃 ふたり訪ねた山あいの宿(やど)
肩をもたれあって聞いた
雪どけ水のさやめきだった
ふたりにとり最後の旅知らずに過ごしたね
きみの愛が辿った径をひとりで歩こう
寒い霜柱踏みしめ今しみじみと
きみを想うよ
足をくじいたきみを背負い この山径をのぼりつめたね
ふたりかばいあって生きた
あの愛が何故通わないのか
ひざ抱き寝る雪の夜に哀しみ降りつもる
ぼくの愛が辿った径を明日は帰ろう
今もきみの泣きぼくろが眼に浮かんでは
涙を誘う
ふたりにとり最後の旅知らずに過ごしたね
きみの愛が辿った径をひとりで歩こう
寒い霜柱踏みしめ今しみじみと
きみを想うよ
10.水いらずの午後
作詞:松本隆
作曲:筒美京平
水いらずの午後にきみは頬に涙つたえる
風も凪いでしまったのに吹き抜けるよ哀しみ
何故きみは愛のこと話すたびに
淋しい笑顔はぐらかすの
せめて今夜だけはきみと寄りそいたい
肌が寒い季節だから
熱い紅茶啜(すす)りながらきみの気持読みとる
雪のように舞う言葉に何をたくし話そう
何故愛は手にのせた雪のように
こんなにせつなく消えてしまう
せめて今夜だけはきみと寄りそいたい
肌が寒い季節だから
11.ひとりで生きてゆければ
作詞:小田和正
作曲:小田和正
君にも 愛にも 疲れてしまい
とおり過ぎた 若き日を知る
青春は たそがれて
夢はひそかに 別れを告げる
あゝありふれた 倖せに
背を向けてゆく 勇気が欲しい
声をはりあげ 泣いてみるのもいいさ
この街を 今歩いて
やがて友は 消えてゆくだろう
あの日の語らいも しらけてみえる
東京は たそがれて
ほんの少しだけ やさしくみえる
ひとりこのまま 生きてゆくなら
色あせてゆく この青春に
しがみついては ゆかないだろう
ひとりで生きてゆければ
あゝありふれた 倖せに
背を向けてゆく 勇気が欲しい
声をはりあげ 泣いてみるのもいいさ
この街を 今はなれて
立ちどまる このひとときも
友はまた一人 消えてゆくだろう
12.あいつの残したものは
作詞:鈴木康博
作曲:鈴木康博
思い出の中へ 消えかけていた君から
遠い日々を 呼びもどすような電話が
大人びた声に おどろきを かくせずに
思わず あいさつの 言葉さえもでなかった
今なら あなたに会えそうな気がするという
悲しみも 癒えてあなたに笑顔がみせられる
あいつの思い出を かたる君の横顔に
少女らしい あどけなさなんてみえない
あいつは 妹だった君に 突然
一人 生きる さみしさだけ残し死んだ
たよる人をなくして 一人おびえながら
流してきた涙が 君を強くした
何故 今頃 愛をうちあけにきた
若き日々の中へ 君をおいてきたのに
何故 今頃 愛をうちあけにきた
若き日々の中へ 君をおいてきたのに
あいつが私に 残したものは
あどけない頃の君の ほほえみだった
13.めぐる季節
作詞:小田和正
作曲:小田和正
あなたがそこに いるだけで
私のこころは ふるえている
あの甘くやるせない ジェラシイ
まだ若かった頃
もう少しだけ 今のまま
つづけてゆこう なんて
冬の寒さに 愛のことばも
かくれて みえなくなる
あなたをみつめて いるだけで
私は優しい 夜をむかえ
めぐる季節に あなたをうたう
まだ若かった頃 遠く過ぎて消えた
信じることが 倖せだった
なつかしい あの日々よ
こぼれるような あなたの笑顔
忘れてしまいそう
あなたをみつめて いるだけで
私は優しい夜を むかえ
めぐる季節に あなたをうたう
まだ若かった頃
あなたがそこに いるだけで
私のこころは ふるえている
あの甘くやるせない ジェラシイ
まだ若かった頃 遠く過ぎて消えた
14.ランナウェイ
作詞:鈴木康博
作曲:鈴木康博
たそがれそまる 夕日を追いかけながら
白い車は 二人を乗せて走るよ
東京飛び出し Highway
わずらわしい日々が 風の中に消えてゆく
まるであなたに はじめて会ったような
ときめきをのせて Run away
冬はもうすぐそこ この旅の終りに
あなたの暖かい ぬくもりがいるから
今 あなたと こうして旅に出る
あてもなく飛び出した この旅の道づれは
いつの間にか 二人を通り過ぎた
若い青春の 思い出
わずらわしい日々が 風の中に消えてゆく
まるであなたに はじめて会ったような
ときめきをのせて Run away
たとえひとときでも この街を離れて
二人の思い出と 夢をみつめあう
倖せそうな あなたの横顔
冬はもうすぐそこ この旅の終りに
あなたの暖かい ぬくもりがいるから
今 あなたと こうして旅に出る
冬はもうすぐそこ この旅の終りに
あなたの暖かい ぬくもりがいるから
今 あなたと こうして旅に出る
15.こころは気紛れ
作詞:小田和正
作曲:小田和正
ララ ララ
そのためいきは 退屈のせい
それとも 誰かを好きになったの
さあドアを閉めて すぐに帰るつもり
時計ばかり 気にしてるんだね
まるであなたは ゆきずりのオンナのよう
春にゆられ うつろな眼差しは遠い空の果て
ナマイキ ナ オンナ
ララ ララ
責めないで あなたを好きだけど
愛してるなんて 私は言えない
だからドアを開けて 外へ出たいから
午後のひかりは 私をさそう
シャクな はなしだけど
ゆれるこころ 止めることもできず黙っていた
まるであなたは ゆきずりのオンナのよう
春にゆられ うつろな眼差しは遠い空の果て
私はまだ若いから
心は気紛れ
私はまだ若いから
こころは気紛れ
16.あなたがいれば
作詞:小田和正
作曲:鈴木康博
またひとつ夢がきえてゆく
ぼくはまた人生が切なくなる
こんなときあなたがいれば
いつものようにささやくだろう
「あなたの好きな道をゆけば
私はそれで倖せ」
ぼくにしてみれば
それだけで心ははれる
あなたにはひみつだけれど
まだ若いあの頃みたいに
ときめくこころはもうないけれど
幼い頃の日々のように
ひとりの夜もあたたかい
どうしてこんなにやさしくきこえてくるの
「あなたの好きな道をゆけば
私はそれで倖せ」
ぼくにしてみれば
それだけで心ははれる
あなたにはひみつだけれど
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