1.あの頃の僕は
2.春
作詞:イルカ
作曲:イルカ
春 早く来てね 私の所へ
あの人の所へ とどけてあげたい
どうして なぐさめたらいいの
男の人の心を
春が来てくれたら 私におしえて
あの人の所へ そっと 置いてくるから
一人ぽっちじゃないと
わかってほしい
春 早く来てね 私の所へ
忘れられた小枝の様に 私は待っている
つばさを ひろげて
あの人が飛んで来るから
3.風にのせて
作詞:イルカ
作曲:イルカ
見知らぬ街の
あの少年に、とどけておくれ
この言葉を……。
風にゆれる花を
「きれいね」とあの人は言った。
ぼくは、今まで何も気づかなかった。
風にゆれてる花が
君には、見えますか?
見ようとしなければ、
何も見えはしないのです。
急ぎ足で通り過ぎて
行くなんて、
君にも知ってほしいな、
心のとびらをあけて。
君に聞こえますか?
ぼくのこの声が、
いつまでもうつむいていないで、
顔を上げてごらん。
風にゆれてる花が
そこには見えるはず、
今すぐとどけてあげたいな。
あの人からもらった、ほほえみを、君にも
風にのせて。
とっても悲しいことがあった時、つらい時、
だれでも、他の人からほほえみをもらうものです。
そして自分もほほえむことが出来る様になるのです。
だから今度は君にも、ほほえみをあげたい。
4.なごり雪
作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三
汽車を待つ君の横で
ぼくは時計を気にしてる
季節はずれの雪が降ってる
「東京で見る雪はこれが最後ね」と
さみしそうに 君がつぶやく
なごり雪も 降る時を知り
ふざけすぎた 季節のあとで
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった
動き始めた
汽車の窓に 顔をつけて
君は何か 言おうとしている
君の口びるが
「さようなら」と動くことが
こわくて 下を向いてた
時が行けば 幼い君も
大人になると 気づかないまま
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった
君が去った ホームに残り
落ちてはとける 雪を見ていた
今 春が来て 君はきれいになった
去年よりずっと きれいになった
5.君は悲しみの
作詞:イルカ
作曲:イルカ
きのうの事さえ 思い出せない程
ぼくはいつも 疲れてた
そんな時 熱いジャスミン茶のゆげの中に
ぼくを そっと眠らせてくれた
君は やすらぎの人
ぼくは ぼくの事しか見えなかった
君が泣いてるなんて 知らなかった
君はぼくの為に生きてくれたやさしい人
君は悲しみの
君は悲しみの
君は悲しみの やすらぎの人
何も告げずに 一人 旅に出て
雨の日突然帰った ぼくを
迎えてくれたのは
灯がついた 明け方の部屋と
眠ったふりした君
君はやすらぎの人
ぼくは ぼくの事しか見えなかった
君が泣いてるなんて 知らなかった
君はぼくの為に生きてくれたやさしい人
君は悲しみの
君は悲しみの
君は悲しみの やすらぎの人
6.片想いの少女
7.雨の物語
作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三
化粧する君の その背中がとても
小さく見えて しかたないから
僕はまだ君を 愛しているんだろう
そんなことふと思いながら
窓の外は雨 雨が降ってる
物語の終りに
こんな雨の日 似合いすぎてる
誰もが物語 その1ページには
胸はずませて 入ってゆく
ぼくの部屋のドアに 書かれていたばすさ
“とても悲しい物語”だと
窓の外は雨 あの日と同じ
肩を濡らした君が
ドアのむこうに立っていたのは
窓の外は雨 雨が降ってる
いく筋もの雨が
君の心のくもりガラスに
8.鳥の記憶
9.サラダの国から来た娘
作詞:イルカ
作曲:イルカ
季節の変わり目さえ 気づかない程
ぼんやりしている あなたに
まざり毛糸あつめて マフラーあんで
秋の野原をかけてあげたい
私 あなたの所へ お嫁に来ました
私の夢と心を かごにつめて
サササ サラダ サラダの国から来た娘
あなたがねむってる部屋の窓の
カーテンをそっと 開けてあげたい
そうしたら あなたはウム〜朝が
一番好きになるはず
私 あなたの所へ お嫁に来ました
遠い国から来たのに あなたはお留守
サササ サラダ サラダの国から来た娘
夜が来て ふくろうがないても
私こわくない ここで待ってる
あなたが心を 開けてくれるまで
ひざをかかえて 一人すわってる
私あなたの所へ お嫁に来ました
私の夢と心を かごにつめて
サササ サラダ サラダの国から来た娘
10.海岸通
作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三
あなたが船を選んだのは
私への思いやりだったのでしょうか
別れのテープは切れるものだと
なぜ 気づかなかったのでしょうか
港に沈む夕陽がとてもきれいですね
あなたをのせた船が小さくなってゆく
夜明けの海が悲しいことを
あなたから教えられた海岸通
あなたの言うとうり妹のままで
いたほうがよかったかもしれない
あなたがいつかこの街離れてしまうことを
やさしい腕の中で聞きたくはなかった
まるで昨日と同じ海に波を残して
あなたをのせた船が小さくなってゆく
11.冬の馬
12.私の中の私
13.十九の春
14.夜明けのグッバイ
15.我が心の友へ
作詞:イルカ
作曲:イルカ
みんな私の前から去って行ってしまう
さよならの言葉は聞きたくないけど
きっと又いつか会えると信じていても
いいよと答えてほしかったのに……
時の流れをあやつれたら
すべて夢だった事にして
あなたを引き止めたのに
いつも別れは突然 わがままなもの
愛する人々を引き裂いて行く
どこか知らない街で会える そんな気がして
いつでも汽車の窓から外を見てます
あなたの名前を口にしなくても
ふともらすため息のその中に
あなたがいつもいるのです
今もあなたの笑顔が私には見える
私の笑い声も聞こえていますか?
ひとつひとつずつ言葉をくり返しては
この広い空の下で生きて行きます
時の流れがすべての事を
想い出とすりかえて走り過ぎても
あなたを忘れはしない
16.まあるいいのち
作詞:イルカ
作曲:イルカ
ぼくから見れば
小さなカメも
アリから見ればきっと
大きなカメかな?
みんな同じ生きているから
一人にひとつずつ 大切な命
ぼくから見れば
大きな家も
山の上から見れば
こびとの家みたい
みんな同じ地球の家族
一人にひとつずつ 大切な命
ぼくから見れば
東と西も
よその星から見れば
丸くてわかんない
みんな同じ宇宙の仲間
一人にひとつずつ 大切な命
二つの手のひらほほにあてれば
伝わるぬくもり まあるいいのち
ラララ…
17.Follow Me
作詞:イルカ
作曲:イルカ
本当は明るい人が好きなのね
電話の音ばかり気にしているわ
肩にふれてる指先さえも
あの頃のあなたを感じられない
Follow Me そう言って
Follow Me きっと きっと
Follow Me ひきよせて
もう少しそばにいてよ
Follow Me そう言って
Follow Me きっときっと
Follow Me かわれるわ
ついて行く もう一度
夏が過ぎる頃私はひとりね
そんな時あなたもさみしければいいのに
別れの予感を吹き消す様に
街角でかまわない 抱きしめてほしい
Follow Me そう言って
Follow Me きっと きっと
Follow Me ひきよせて
もう少しそばにいてよ
Follow Me そう言って
Follow Me きっときっと
Follow Me かわれるわ
ついて行く もう一度
18.すべてがラヴ・ソング
19.枯葉のシーズン
作詞:イルカ
作曲:イルカ
まさか あなたと「さよなら」なんて
いつまでも 一緒と思ってたのに
二人約束したわけじゃない
いつのまにか いつも二人でいただけ
若葉のシーズン 恋に恋してた
枯葉のシーズン 今ははなればなれ
こんな寒い季節に
人恋しいシーズン
あなたがあんまり いい人だから
バカな私ね その気になって
あなたの事なら みんなわかってる
「さよなら」は決して 言えない人
若葉のシーズン 恋に恋してた
枯葉のシーズン 今ははなればなれ
こんな寒い季節に
人恋しいシーズン
舗道の枯葉 風に散らされ
もどれないのね アスファルトの道じゃ
私も帰れる 愛がないの
せめてきめてよ 後姿を
若葉のシーズン 恋に恋してた
枯葉のシーズン 今ははなればなれ
こんな寒い季節に
人恋しいシーズン
人恋しいシーズン
20.渚にて
21.きみのマーチ
22.LOST LOVE
23.もう海には帰れない
作詞:秋元康
作曲:林哲司
夏には早いけれど 1人バスで来てみた
地図にも載らないくらい 小さな海岸
防波堤のすぐ隣が 二人の指定席
この海を忘れられるほど
愛した日は遠くない
思い出に変えてしまうほど
今の私 強くない
夕陽が沈むように 静かに恋は終わり
あなたと そう友達も 失くしてしまった
人の心 歩きにくい 波打ち際みたい
この海に連れて来ないでね
彼女だけは お願いよ
“サヨナラ”の最後の言葉を
今だって 恨めない
引き潮が 思い出を連れ去って
あの頃が波音に変わってく
この海を忘れられるほど
愛した日は遠くない
“サヨナラ”の最後の言葉を
今だって 恨めない
24.海のゆりかご
作詞:イルカ
作曲:イルカ
四角いコンクリの部屋の中じゃ
君は一緒に暮らせないんだ
泣きながら 野原で別れたね
小さなシッポが ゆれてた少年の日の事
誰だって愛を持ってる 箱舟に乗せて
君を救えるなら
この地球は みんなのものなのに
忘れてしまう時があるの
大きな海が見えますか
どこの国のものでもない海が
大海原を走る君達が
すこやかにいられたら
僕達もいつまでも幸せ
人だってその昔は 海のゆりかごに
ゆられて育ったのに
この地球は みんなのものなのに
忘れてしまう時があるの
いつだって君達は 言葉も持たず
神様みたいだね
この地球はみんなのものなのに
忘れてしまう時があるの
25.雨上がりの夏
26.悲しみの証明
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
夜更けの電話 あなたの声も いまは聴きたくない
あきらめかけた 私の心 もて遊ばないで
ちがう誰かに 淋しくされて 懐しいだけなら
終ったはずよ 悲しいけれど 昨日にもどれないの
もう恋人じゃない 心があなたを好きでも
可哀想ね ふたり友だちにも なれないなんて
あなたも自由 私も自由
追いかけないで これ以上
あなたがくれた 手紙と写真 いまもしまってある
送りかえせば 想い出までも 傷つけるようで
いつか月日が 埃をかぶり 遠い日になっても
輝きながら 生きてたことを 忘れはしないと思う
もう恋人じゃない しばらく悩んでいたけど
可哀想ね 涙こぼすことも 出来ないなんて
あなたは空ね 私は雲ね
あしたがいまは ちがうから
あなたも自由 私も自由
追いかけないで これ以上
27.迎えに行く朝
28.時の子守唄
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
あなたがいつか大人になって
この家を出てゆく そんな日がきても
愛する人に めぐり逢ったら
その人と離れずに ついてゆくのよ
あどけない その寝顔
どんな夢 見てるのかしら
時よ この子を 守って下さい
あなたがもしも悲しい愛で
傷ついて泣いてたら 帰ってくるのよ
たとえ遠くで 暮らしていても
この家はあなたの 生まれたところ
頬よせる 手のひらで
どんな夢 つかむのかしら
時よ この子を 守って下さい
あどけない その寝顔
どんな夢 見ているのかしら
時よ この子を 守って下さい
29.終恋
作詞:中村ブン
作曲:三木たかし
あてもなく電車に揺られて
気づくとまたひとりここにいる
花屋の角を曲がるとすぐに
あなたと暮らした部屋がある
SLのレコード聴きながら
ふたりで夢の中旅にでた
あなたの背中につかまりながら
本当は時間を止めたかった
灯りのともった二階の窓に
あなたの影がなつかしい
元気そうね 幸せそうね
誰かの影が寄りそう
来なければよかった
もうすべてが届かない
最終電車は出て行ったわ
私ひとりを残して
蒼白いレールのその上を
はだしで泣きながら歩いてた
カカトのとれた靴は哀しい
あの日に戻れるはずもない
涙にかすんだ記憶の中で
あなたは今もほほえむわ
やさしすぎたわ 幸せだったわ
あなたをきらいになりたい
来なければよかった
もうすべてが届かない
最終電車は出て行ったわ
私ひとりを残して
戻りたかった せめてもう一度
抱かれたかった その胸に
あなたがきっと悔やむほどの
女(ひと)になって見せるわ
始発電車はいつ来るのだろう
凍える私は歩けない
30.あいふたたび
31.女はつらいよ
作詞:イルカ
作曲:イルカ
仕事に追いたてられて
人にも疲れ果てて
部屋に帰った時には
何もかも忘れて
ただあなたの胸の中
飛び込みたいの
洗いっぱなしの素顔のままで
愚痴をこぼしてもいいかしら
ゆっくりと夜に揺られて
こうしてふたりきりの時だけ
いつもと違う私を
見せてあげるわ
「こんな時だけいつでも
素直になるんだから」って
あなたはすぐに言うけど
優しいその目が好き
私だって解ってるの
いつもかわいい私で
いられたらいいな毎日
あなたにもたれて
人には明日が待ってて
朝になれば着替えて出てゆく
時計の針に追われて
人波の中を
だからゆっくりと夜に揺られて
こうしてふたりの時だけ
いつもと違う私を
見せてあげるわ
見せてあげるわ
見せてあげるわ
32.傘の雫
作詞:伊勢正三
作曲:伊勢正三
時には雨の街角
待ち合わせたね
君はすまなさそうにそっと
雨に濡れた傘をたたんだ
時計見ながら
着て行く服選んで
迷う時ほど
会えばすぐそんなことなど
恋は忘れさせてくれる
そんなひととき
傘の雫で床に書いたプロポーズに
気づかなくてそのまま時は流れた
もしも流れる時間を
先回りして分かっていたなら
誰も代わりは出来ない
君だったことに気づいていたのに
街行く人波から
もてはやされた
昨日までの店が突然
姿消したりするような
流行り廃りに
誰もが惑わされて
生きてきたから
自分らしく飛べる翼も
いつか邪魔になってしまう
飛べないふりして
もしも都会に迷い込んだ
冬鳥でもいつかはまた
海を渡る日が来る
だからも一度会いたい
君といた頃の自分に会いたい
そして悲しいくらいに
純粋な夢捜しに行きたい
もしもこの長い雨が
今もその胸を濡らしているなら
恋という辛い雨を
砂のように受け止めてあげたい
33.心の砂時計
34.おさなごころ~1995番目の春に一人想う
35.いつか冷たい雨が
作詞:イルカ
作曲:イルカ
雪がふる駅の片すみで だれにも いたずらされない様に
うずくまっている年老いた犬 パンをあげても 見てるだけ
時が来れば 汽車にのる私
泣く事の他 何もしてあげられない私
広い道路の真中で ひかれてしまった みけ猫
その上を何台もの車が 通りすぎていく
思わず目をとじてしまった 私を許して下さい
みんなだって そう思っていると信じたいのです
牛や鳥やおさかなも 人間の為にあるのよ
サァ残さずに食べなさい
そんな風に言うおかあさんには なりたくありません
でも私だって 食べて育ってきたのだし
虫だって 殺した事もあります
だから だから お願いです
もう役に立たなくなったら
すててしまったり 自分本位でかわいがったり
小さなオリに閉じこめて
バカにしたり きたながったり
人間だけが えらいんだ なんて ことだけは思わないで下さい
人間以外の物達にも もっとやさしくして下さい
同じ時を生きているのだから
朝が来れば 夜も来るし
生まれて そして死んで行く
私が土になったら お花達よ そこから咲いて下さい
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