1.胸に降る雨
作詞:及川眠子
作曲:都志見隆
降りだした雨が この髪つたうたび
悲しみを隠す 化粧も滲む
逢いたくて 逢いたくて
またあなた捜している
幻に変わっても 忘れられなくて
優しい誰かに ほどほどに愛されるより
あなたのためだけ 泣くこと選ぶわ
お願い 同じ空の下
生きてるだけでいい 報せてよ
せつなく胸に降る雨に
想いが流されて しまわぬように
川面で揺れてる 灯りをすくうように
面影は指を すりぬけてゆく
泣き濡れて 泣き濡れて
憎しみにすがるけれど
私には旅立てる 傘さえもないの
あなたにとっては もう思い出したくもない恋でも
私のささえだったから
お願い いつもの街角
報われなくていい 待ちたいの
あなたを愛する気持ちが
間違ってないこと 信じるために
お願い 同じ空の下
生きてるだけでいい 報せてよ
せつなく胸に降る雨に
想いが流されて しまわぬように
2.街をはなれて
作詞:及川眠子
作曲:岸正之
Tonight いま電車の窓遠くにじむ街あかり
捨ててきた想い出がせつなくまたたく
ねぇ あの尖った瞳で夢ばかりを見てたひと
わがままもいとしくてあんたときたけど
尽くしきれずに尽くしきれずに
背中を向けた私を許してね
命を賭けて愛したことに嘘はないのよ
すこし疲れただけ
なぜ なぜ 悔やむために
別れたわけじゃないのに
強がりで微笑むたびに涙こぼれる
Tonight いまくすむ夜空にめずらしく星が揺れる
あの街を抱くようにいくつも流れる
ねぇ ねぇあんたの声そっと聞こえた気がした
幸せになれよっていつもの調子で
尽くしきれない尽くしきれない
痛みが心また迷わせるけど
あんたのために死ねる女でずっといるから
どうか忘れないで
なぜ なぜ もっともっと
優しくできなかったの
私より大切だったそんなあんたに
尽くしきれずに尽くしきれずに
背中を向けた私を許してね
命を賭けて愛したことに嘘はないのよ
すこし疲れただけ
なぜ なぜ 悔やむために
別れたわけじゃないのに
あの街が遠くなるほど涙こぼれる
3.いっぱいの酒
4.河の流れる街で
5.泣いてもいいか
作詞:森雪之丞
作曲:都志見隆
馬鹿な男だから
女がいつも 泣いてくれた
気障に笑いながら
捨てられたのは 俺なのさ
もしもおまえが 今夜急に
別れましょうと 鍵を投げたら
足にすがりついて止めて 何度も詫びて
おまえがいなきゃ死にたいと 泣いてもいいか
だめな男だけどやっと 愛せた女
失うほど 愚かじゃない
馬鹿な男だから
厄介な夢 忘れきれず
街に傷ついては
お前の肌に甘えてる
洒落た店も 飾る嘘も
何も知らない 女だけれど
今日も強い酒に溺れ弱音を吐いて
やさしい膝でだらしなく泣いてもいいか
こんな無様な姿さえ 愛してくれる
女はただ おまえだけさ
足にすがりついて止めて 何度も詫びて
おまえがいなきゃ死にたいと 泣いてもいいか
だめな男だけどやっと 愛せた女
失うほど 愚かじゃない
今日も強い酒に溺れ弱音を吐いて
やさしい膝でだらしなく泣いてもいいか
こんな無様な姿さえ 愛してくれる
女はただ おまえだけさ
6.女の純情知らんくせに
7.いまさら泣けてくる
8.JAZZ PIANO
9.たった独りのアンコール
作詞:伊藤薫
作曲:伊藤薫
暗い 客席の隅で
壁際にもたれたまま
舞台の上のあんたを見てる
一人こうしてライトをいくつも浴びて
スーツがよく似合ってる
今日のあんたとっても綺麗
逢えて良かった
ああ おかしいね
ああ 人生は
ああ あの日の哀しみに感謝しなきゃ
そろそろ行かなけりゃ
あの人が心配するから
たった独りのアンコールを
胸に抱いたまま…
ひとつ傘に寄り添って
互いに肩を濡らして
それでも二人良く笑ったね
遠いあの頃 日増しに荒れるあんたを
もしも救えるものなら 本気で死ねる
そう信じてたそんな若い日
もう やめましょう
もう 消えましょう
ああ レコードの時代が終わるように
ああ おかしいね
ああ 人生は
ああ あの日の哀しみに感謝しなきゃ
そろそろ行かなけりゃ
あの人が心配するから
たった独りのアンコールを
胸に抱いたまま…
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