1.季節の悪戯
作詞:渡辺豪
作曲:渡辺豪
闇の中、
美しい木蓮が、光を両手に空の下
羽ばたく香りが、嬉しさと悲しみの風を生みました
それはまるで、君の様でありました
その風の指揮に乗り
轟く白い花の面差しに一滴の笑顔を見たよ
藍色の空が街被い
大きく浮かぶ月の存在にあの日の涙を見たよ
いつかは闇へと帰るから
君のこと遠くまで歩いて探しに行くよ
空に羽ばたく花の鳥を君の姿と目を留めた
それは僕の果てを映す季節の悪戯さ!
2.人類へ砲声
作詞:渡辺豪
作曲:渡辺豪
太陽は光を山へ託し去る
それを記する時、我独り
この心、静寂の音に息を絶ちて
それを記する時、我は無知
さあ、帰ろう
さあ、走ろう
携えているものは、君への花弁と、
君を映す夕日と、一握りの風の音よ
この心、瞳が届かぬ果てにて
何を想って朽ち果てよう!
その言葉、誰が言おう
この偉大なる光の線と緑の歌声!
3.すずらん
作詞:渡辺豪
作曲:渡辺豪
境界線というのを見たんだ
それは奇麗な虹色をしていた
すずめの鳴き声がきこえる
僕は身体中雨に打たれる
何故こういう人なのだろう
誰か、早く殺してくれよ
すずらん揺れている
雨は強くなる
その中で僕はひたすら叫んだ
風の音を聴いて、光を裁いて、
僕らの背中に傷を負わせばいい
素敵な街路樹と涼風
それだけが今の僕の故郷
手作りの赤いポストに、願いを込めているのさ
君は男の子を産んだ、僕は少し体重が増えた
すずらん揺れている
雨は強くなる
その中で僕はひたすら叫んだ
風の音を聴いて、光を裁いて、
僕らの背中に傷を負わせばいい
いつか見た境界線、頭に浮かぶんだ
確かあの色は素敵な虹色
確かめてくるよ、あの丘の上まで
君と選んだ車を走らせて
4.夏の午後の約束
作詞:渡辺豪
作曲:渡辺豪
六月の気紛れ、雲を裂く日ざし
夏の香りが舞う穏やかな散歩道
安らかな君の眼差し、少し躓きがちな僕
この空にはどんな姿に見えているだろうか
菖蒲の花に囲まれた僕の先を行く君
その鮮やかな後ろ姿は何かを知っていた
蝶々が舞うように小さな幸せが舞う
君は青い花となって優しく触れるよ
穏やかで、静かで、落ち着いた夏の午後
僕らの言葉は静かに太陽へと消えていく
儚むことをもう忘れて、僕たちは季節を歩こうよ
僕らが見上げた青い空はその道を示した気がした
僕らどこまで歩いてきただろう
ずっと昔の景色が見えるよ
君は今、何を思っているのだろうね
空が奇麗さ
引きつった笑顔の悲しさを君は知っていたことだろう
君のその、変わらぬ笑顔を、
僕はずっと遠くで見ていたのだろう
空を優しく笑っている
君はずっと戦っていた
その果てに答えを見つけたなら全て忘れて構わないよ
菖蒲の花に囲まれて手を繋いだ僕と君
言葉にできぬ約束を僕だけは知っていた
5.連弾
作詞:渡辺豪
作曲:渡辺豪
宇宙戦艦に乗って旅に出よう
それがいいかもしれない、僕の考えさ
君はどうするよ、何、ここで世界を描き続けるって
それも悪くない
雲が流れても太陽が沈んでも
僕たちきっと連弾し続ける
僕らで作ったペンシルロケットを投げようとした
地味な青空に
ピアノ線、弾き返す、色んな音
静かな夜明け、歩道橋の上で最後まで眺めていておくれ
芝生の上で寝転んでいたんだ、ずっと
草の生え際をてんとう虫が、羽を広げて飛ぼうとしてんだ
僕たちの前世を誰か知っているか
ドアを開ければ明らかになる
君が口ずさむそのメロディーで縛ってくれ
縛ってくれ
雲が流れても太陽が沈んでも
僕たちきっと連弾し続ける
僕らで作ったペンシルロケットを投げようとした
地味な青空に!
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