1.記憶喪失
作詞:UA
作曲:朝本浩文
空が割れて古い隕石が頭の上に
落ちてひとつ記憶を失くせるなら
あのウタを忘れたい
あなたにとって青い海はただ
どこまでも青いだけだとして
謎の宇宙船が不時着して生贄を探すなら
どうか迷わずこの私を選んで
そしてどこかに消えて
そうね一度は土星を見たかった
フラフープあの輪っかでしてみたい
この星が丸くないなら
あなたにも出逢えずに
髪型も変わらずに笑ってたかな
明日同じ時間に目が覚めても
朝が来ないなら
サナギみたいに冬のまんまで
ずっと眠りつづけていたい
このまま皆などうか変わらずに
庭の桜も枝から離れないで
この空が青くないなら
この胸の痛みなんて
痒いくらいなものね
8月が去年より
とても暑かったから
船が近くに見えて
はしゃぎすぎたの 嬉しくて
この星が丸くないなら
あなたにも出逢わずに
手袋も失くさずに
あの夏がいつもより
ひどく暑かったから
青い海にたくさんの朱色が
浮かんで見えただけね それだけね
2.閃光(ALBUM Ver.)
作詞:UA
作曲:UA
こんなに優しい場所を知っていた
呼吸を交わすように届く風
貴方に触る右腕の描く
ラインを風が教えてる
何度も塵になった世界はまた
美しく照らされて 陰をも産んで
名もない色をまとう 小石をそっと
女の子が拾って 窓辺に置くよ
月が見ていた 夜が見ていた
※吠える空を見た 目を閉じたまま 突き抜ける景色を
これ以上 何を見ればいいの だから私はもう戻らないよ※
ねえ 今何時なの ここは何処なの
貴方は誰なの 帰る家はあるの
優しい人達が 殺されているよ
もうあと一滴で 世界は溢れそうだね
もしあの道を右に曲がらなくて
いつものラインだけただ歩いていたなら
貴方と今こうして うなじを握って
飲み込むものは何も無かっただなんて
月を見ていた 夜を見ていた
△胸に生える羽根は 雲を切ってここを見下ろすように
尋ねるよ 何を失くしてるのかと 誰をずっとさがしてるの△
大きく伸びた 真っ黒な翼からこぼれて落ちた
1枚の羽根が光に透けて 色が消えてくよ
不揃いな胸のラインを真似た
地平線に 着地するときを
(※くり返し)
(△くり返し)
雪が解けるように 私の奥に射し込む光は
貴方の瞳の奥に在る 一筋のラインを超えてくる
3.泥棒
作詞:UA
作曲:鈴木正人・ASA-CHANG
それは多分そうね きっと盗まれた
4/14 23:00 西の風5m
我慢 冗談 相談 傲慢 花壇 自慢 油断
舞台の中央に捨てられた裸の心臓
ジャバラなあたしが めくられてく
お化け 怪獣 悪魔 泥棒
そしてあたしの夢は 一時停止のまま
割った玉子も フライパンに 届かずじまい
不埒なあなたが 舌を出す
誰か どうか お構いなく 彼を あいつを 消して
檻に入れて とかげ らくだ きりん 泥棒
4.瞬間
作詞:UA
作曲:エミ・エレオノーラ
その葉っぱは恋をした
水面に現れては消える1個の泡に
きらきら光ってただ消える
葉っぱが気づくと
もう消えているあの娘
あの娘の頬にキスをしたいよ
11月のある朝 葉っぱの体がみるみる赤くなった
北風がピューンと口笛を吹いたとき
葉っぱは一陣の竜巻になって
クルクルと水面に落ちた
全身を震わせ 冷たい冬の水をあっためるほどに赤い彼
陽がすっかり傾いて彼に負けないくらい空が赤くなりだしたとき
彼は想った
ああ僕は今日までこんなに奇麗な空を見たことがあっただろうか
毎日毎日池ばかり見て
この広い世界をみることをすっかり忘れていただなんて
そんな気持ちに浮かんでいた
そのとき
彼の背中に1個の想い
それは彼をそれは彼をゆっくりと深く浅くゆっくりとなぞっていく
真っ赤な世界に溺れるように 彼は目を閉じた
右の耳に不思議な優しい音が近づいたとき 彼は気がついた
あの娘だ とうとう訪れた彼のたった1つの
願いが叶うとき 大きな世界に
包まれながら
小さなあの娘に触れるとき
彼がやっとできたことといえば
もう行ってしまうあの娘のために
少しばかり体を沈めてあげることだけ
あの娘は右の耳元から
ころりとこちらに転がって 2人はそっと口づけをした
そうしてあの娘はプツンと居なくなった
沈んだ彼にお水はとっぷりのっかって
どんどん染み込んで 気がついたら水の底
大きななまずが わからないくらいゆっくりと動いている
泡は消えたよあの娘は
空に行きたがっていたよ 空って一体
ほんとは何色なんだい
ここに写る色と同じさ ここは何色なんだい 水色さ
広い空と泡の肌 破裂しそうな喜びと
同じくらいに悲しい理由は もう二度と戻らない瞬間に
全てがあって 全て終わったから 心はただ泥に浮かんで
恋の熱に季節を間違えた
蓮の花が遠くで泣いたよ
赤色と泡のような口づけ
破裂しそうな喜びと悲しみ
あなたが一番 愛すべきことはそう
もう戻らない 今のこの瞬間
この話に似たようなこと
あなたにもきっと起こるでしょう
だけどそんなときは怖がらないで 飛び込んで
この冷たい水はあなたにとって 記憶の温度計
あなたがずっと欲しがっていたこと 蓮の花が
思い出してくれる この話に似たようなことが
あなたにも多分起こるでしょうね
だからそんなときは我慢しないで
飛び込んで この冷たい水はあなたの中
のぞいて染み込んで あなたが本当に欲しがっているなら
蓮の花を 描いて
色を交ぜてよ
5.世界
作詞:UA
作曲:高木二郎
ああ 私を見てる 遠いところで
この空より高い場所をみた
つかみかけて 手を離す
見つけたから 目を閉じる
ああ 音が響いてる 耳の奥で
無くなった景色を探すように
子供達が 傘をさす
雲1つない 空の下で
奇跡の女神は居ないのかな
孤独が刺さって死んだの
だけど馬が待っている
稲妻が近くて胸がはじけそうだよ
つかみかけて 手を離す
見つけたのに 目を閉じた
6.ブエノスアイレス
作詞:UA
作曲:KIKI
ブエノスアイレスを思った日の夜
隣の庭の大きな 梨の実がひとつ落ちた
オレンジ柄したプロペラ機で
カエルに葉っぱの傘を借りた
ハンドバックはホルンのかたち
丸い窓の外 目玉焼きの国 あの大きな滝へ
名前はわからないけど 地球が転がるくらいに
めちゃくちゃに水が落ちてる カエルに借りた傘をさして
時計の針みたいに手をつないで
タンゴのステップを踏もう
水しぶきの中 ぐるぐる回る
闇夜にはメルヘンを 忘れないでね
嘘つきはどこヘ ブエノスアイレスの
月は君の顔に似て 膨れ上がる紺色の海が
シルクの絨毯に変わり始めてく TYPHOON BRAVOが通り過ぎて
今日は遠くの山が全部見えたんだ
雲1つない夕闇に 真っ白い龍が腰をくねらせた
闇夜にはメルヘンを 忘れないでよ
狼のお腹を切った後は
ちゃんと縫い合わせてね
きっと 嘘つきはどこへ
ねえ僕の言葉をきいて
もう背中は見たくないんだ テーブルに何を隠したの
パパもママも何処 僕の高さで目を見て
意地悪なママハハにもちゃんと
キャンディわけてあげるよ
嘘つきピノキオの鼻がどんどん伸びて
トオン記号みたいにくるんと曲がっていくよ
隣りの梨の枝にぶらさがっているんだよ
パパママ ちょっと来て あのトオン記号取ってよ
ねえ もっとちゃんと見て 僕の高さで見てよ
闇夜にはメルヘンを 忘れないでね 嘘つきはどこへ
7.ドア
作詞:UA
作曲:UA
ベイビー そのドア開けてよ
この部屋はまぶしくて 見るのが嫌になったの
今日は昼が長くて 陽だまりが地面を
はしゃいで喜ばせてた
いつまでも笑って らせんを描いて 空に辿り着くまで
こんな心があったと 世界は気づかないで
季節だけ追い回して見えた
右の膝に残ってた 昼間の跡が上手く隠れて夜を待ってる
始まったこと知ってたけど無くし始めてた
脱げるだけ触って 今をただ抱いて ふらつきながら
繰り返した その仕草だけを見せて
火曜日の朝に
ひどい夢で目が覚めたの
壁の無い部屋に暮らして
皆な見てるの だけど私は目が無くて
お気に入りのこの地球に四角い穴があいていくよ
そこにぶらさがる値札には理性の文字が書かれてた
愛してるって言葉がただ 喉に届くの待ってただけなの
抱いて 今をただ抱いて
こんなにも 人の肌が柔らかいってこと 覚えたけど
だから ドアを開けてる
この夜と明日とは 仲良くできないから
ベイビー ドアを開けてよ
未来の頭文字が おどけて読めなかっただけ
8.彼方
作詞:UA
作曲:鈴木正人
今 彼女の瞳には彼の笑顔 またあの花が咲いてる
嵐を誘うように 何かを思い出す気がした
煙をくゆらせて 波描いてよ
ねぇ ダンスはいかが 得意なんでしょ
カーテンが日に焼けて嬉しそうね
言葉にできなくて外を見てた
言葉にならなくて飛行機を見てる
見て この壁は奇麗ね お城の模様
隣りのラジオが変わる ワルツのチャンネルに
全てを間違えた気がしたの 神様
怒らせてみてもいいんじゃない
神様 怒らせて逃げたりしたらどう
空からニワトリが降ればいいのに
このままこの部屋が舟になれば
今 彼女の瞳には彼の笑顔
でも彼女が見てるのは
春の彼方
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