1.闇を暴け
作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗
手のひら透かしてみた
重くも軽くもないな 命の音がする
五稜郭の宵空は 吸い込まれてしまいそうだ
この手の震えが止まる
明けていく空の色は群青に染まる
最初で最後の夜明けに
生きている意味を問う握りしめた右手
夜空に突き上げる
あなたを抱きしめた この手が覚えている
命の柔らかさ
嵐が来る前の凪いだ海の様に
心の震えが止まる
明けていく空の色は朱色に染まる
最初で最後の光で
戦う意味を知るこの胸の痛み
夜空に突き上げた 右手
さぁ、闇を暴け
明けていく空の色を朱色に染めて瞼に焼き付く光
戦う意味を知る握りしめた右手
最初で最後の力で
守るべきものを知る握りしめた右手
夜空に突き上げて
今、命を焼き尽くす
2.花は生きることを迷わない
作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗
カミサマがサジを投げて
失敗作として人間は出来た
孤独、不安、絶望、虚無感、無くならない自己矛盾
人は皆、混沌の鍋
known/my/dawn から known/my/dead
始めっからきっと狂っていた
死にたいなんて 死にたいなんて
思わない奴がいるものか
今、貫々と ただ、貫々と
鳴り響いた踏切の音
その何秒後、君は呟いた
「花は生きることを迷わない」
花が綺麗だと思うのは
人が醜い生き物だからか?
地位、名誉、欲望、嫉妬、生きるためだけに生きられない
人は愛と憎悪の鍋
完全だ 花は完全だ
僕は不完全だ あああああ
known/my/dawn から known/my/dead
始めっから全部狂っていた
知りたいなんて 知りたいなんて
思わない奴がいるものか
今、頑々と ただ、頑々と
鳴り響いた命の鼓動
震える声で僕は呟いた
花は生きることを迷わない
unknown/my/dawn unknown/my/dead
花が咲いてる
known/my/dawn & known/my/dead
僕はそれをただ見つめている
3.スモールワールド
作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗
いつしか僕らは知ってしまった
悲しみは無くならないってこと
僕らの命が平等なんかじゃないこと
だから神様がわざと心を
弱く淋しく創ってくれた
僕らが独りで生きていかないように
同じ空気を吸って 同じことで笑って
それ以上あと何が必要だろう?
僕がいて君がいた だから僕ら出会えたっていうこと
僕がいて君がいた 理由なんかなくても
僕がいて君がいた こんなにもあったかいっていうこと
僕がいて君がいた それだけでいいんだ
気付かないくらい小さいことが
たったひとつ違ってただけで
僕らは出会えてなかったかもしれないね
だけども何かがうまい具合で
ちゃんと僕らこうして出会った
こんなに広い宇宙のこの場所で生まれた
小さな小さな奇跡だ
果てしない歴史のこの瞬間に
果てしない宇宙の中のこの場所で
僕がいて君がいた だから僕ら出会えたっていうこと
僕がいて君がいた 理由なんかなくても
僕がいて君がいた こんなにもあったかいっていうこと
僕がいて君がいた それだけでいいんだ
僕がいて君がいた こんなにもあったかいっていうこと
僕がいて君がいた 理由なんか知らねぇよ
僕がいて君がいた だからもうあったかいっていうこと
僕がいて君がいた それだけでいいだろ?
ああ、あったかいな
4.消えたプレヤード
作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗
燃え尽きていく夕方の雲
東に吸い込まれる影
今日が笑う 寂しそうに
誰もいない国領川で僕はただ立ち尽くしていた
紫色の空の下 迷子みたいに
そして あたりまえに夜が来る
ああ、なんにもない音が響く
干涸びた枯れ葉みたいだ
月が笑う 寂しそうに
誰もいない国領川で僕はまだ立ち尽くしていて
紫色の空はもう何処かに消えた
遠くで鳴く犬の声
誰もいない 誰もいない
僕は独りで考える
あの娘は誰のために泣いていたのか?
気付けば街には灯が点り…
5.ラブ・ソング
作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗
今、僕らの心は確かにそっと近づいていった
もう、なにも怖くない 汚れたままで 生きていく事を
朝靄の街 まるで蜃気楼
握りしめた手 温かい
独りじゃないよ 独りじゃないよ 僕たちはもう独りじゃないよ
生まれてきたよ 生まれてきたよ 生まれてきたって泣いたよ
何もないなら 何もないなら 生きてる意味なんかないなんて
言わないでよ
今、環状線を越えて 鳥たちが 昨日の方へ
さあ、世界の終わりと 始まりの幕を開けよう
懐かしい歌 調子外れで
僕らは笑う 温かい
独りじゃないよ 独りじゃないよ これからはもう独りじゃないよ
生まれてきたよ 生まれてきたよ 生まれてよかったって泣いたよ
何もないから 何もないから 心だけは全部君にあげよう
小さな君が 体全部で 生まれてきたって泣いた朝
思い出したよ 忘れてた事 生まれてよかったって泣いたよ
世界が終わる 世界が終わる 新しい世界が始まる
暗い迷路で 独りぼっちで 泣き疲れた夜の向こうで
世界が終わる 世界が終わる 新しい世界が始まる
独りじゃない 独りじゃない 独りじゃない
独りじゃない 独りじゃない 独りじゃない
6.呼吸
作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗
最後に僕が死ぬその時
君の名前を呼んで死にたい
きっと多くは語れないから
その全部込めて君を呼びたい
僕の体を巡り巡った
吸い込んだ息で君の名を呼ぶ
たったひとつの願いを込めて
最後の息で伝えたいだけ
悲しみの消えない 世界を恨まないで
全てを愛せない 世界を憎まないで
汚い言葉を散々口にした
見えないナイフで切り刻んできた
綺麗事など大嫌いだった
だから最後に君を呼びたい
許されたい訳じゃないし
救われたい訳でもない
たったひとつの信じた言葉
最後の息で残したいだけ
想いを伝えたい だから君の名を呼ぶ
言葉では足りない だから君の名を呼ぶ
最後の呼吸で 僕は君の名を呼ぶ
最後の呼吸で 僕は君の名を呼ぶ
悲しみの消えない 世界を恨まないで
全てを愛せない 世界を憎まないで
想いを伝えたい だから君の名を呼ぶ
言葉では足りない だから君の名を呼ぶ
最後の呼吸で 最後の呼吸で 最後の呼吸で
最後の呼吸で 僕は君の名を呼ぶ
7.トット
作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗
人混みで溢れた街の隅っこで
あばらの浮いた猫はもう動かない
これはその猫が最後に思った事
どこかでこぼれおちただれかのおやすみが
そのあさおはようまでどうかつづきますように…
小さな少女が猫を見つけた時
猫のその体はまだ温かかった
これはその猫が最後に見ていた夢
どこかではじまっただれかのおはようが
そのひのおやすみまでどうかつづきますように
どこかでうまれおちたまだちいさなそのゆめが
いつしかそのみらいをどうかてらしますように…
8.Birthday
作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗
光は照らした 本当の孤独を
感じたくないから 気付きたくなかった
だから暗闇へ逃げた
本当の孤独を 感じないでいいように
光は照らした 本当の喜びを
失くしたくないから 見つけたくなかった
だから暗闇へ逃げた
本当の喜びを 失くさないでいいように
だけど
心が腐って しまいたくなかった
痛みを忘れて しまいたくなかった
本当は 本当は救われたかった
光の中で
光は照らした 本当の暗闇を
感じたくないから 気付きたくなかった
だからその目を閉じた
本当の暗闇を 感じないでいいように
だけど
心が腐って しまいたくなかった
痛みを忘れて しまいたくなかった
本当は 本当は救われたかった
光の中で
心が遺れて しまわないように
痛みを忘れて しまわないように
怖くて それでも光の中で その眼を閉じるな
いつか自分の心を愛せるように
誰かを心で愛せるように
眩しくて 涙が零れて落ちた
光の中へ
9.それでも血の色は鉄の味がした
作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗
涙が出た
何の意味も無い夜
本当に泣きたい時はいつも泣けないのに
誰にも見えない歪んだ世界で
それでも生きている理由が知りたかった
優しい雨
冷たい心のノイズを掻き消す
柔らかい闇の中
誰にも言えない 秘密を隠して
それでも血の色は鉄の味がした
誰にも見えない 歪んだ世界で
それでも息をする理由が欲しい
言葉に出来ない 想いがこぼれた
それでも血の色は まだ 鉄の味がした
10.トライデント
作詞:石川龍
作曲:石川龍
聞こえない声、聞こうとして
真夜中を叩く鼓動のように
見えないモノ、見ようとして
暗闇を見つめ続けるように
もういっそ抗って
で、開き直れたら笑えるぜ
ウタは哭いて ウタは哭いて
突き抜けるぜ 光射して
怖れないで 怖れないで
感じるまま 叫べばいい
迷わないで 迷わないで
どうしようもないぜ 悔やんだって
怖れないで 怖れないで
信じるまま 進めばいい
狂った世界のどこかで
生き場を見失ってしまったように
淀んだ世界のどこかで
答えを見失ってしまったように
もういっそ躓いて
で、開き直れたら始まるぜ
オトは鳴いて オトは鳴いて
切り開くぜ 未来だって
怖れないで 怖れないで
感じるまま 叫べばいい
迷わないで 迷わないで
どうしようもないぜ 悔やんだって
怖れないで 怖れないで
信じるまま 進めばいい!!
くだらなくて くだらなくて
赤い涙、溢れたって
忘れないで 忘れないで
君は君が美しい
ウタは哭いて ウタは哭いて
突き抜けるぜ 光射して
怖れないで 怖れないで
感じるまま 叫べばいい
迷わないで 迷わないで
どうしようもないぜ 悔やんだって
怖れないで 怖れないで
信じるまま 進めばいい
11.歌いたい
作詞:小高芳太朗
作曲:小高芳太朗
歌いたいことがない
不幸なくらい 自慢するほどの不幸がない
なんとなく恋をしたり セックスをしたり
その後少し寂しくなったり
それも すぐに 忘れてしまうのに
流れ星 ひとつ夜空を駆けたら
それが合図で 世界にサヨナラだ
流れる汗を拭いもせずに
走れ、走れ、何も持たないまま
悲しみに単位はないはずなのに
人はそれを比べたがる
美談は金になり
それを見て僕らは安っぽい涙を流す
どうせ すぐに忘れてしまうのに
流れ星 ひとつ夜空を駆けたら
それが合図で 世界にサヨナラだ
流れる汗を拭いもせずに
走れ、走れ、何も持たないまま
ああ、苦しくて吐きそうになるよ
胸が痛い 空気が足りないって
ああ、生きてるなあ
迷いもせずに 僕の小さな心臓が脈を打つ
ああ、まだ間に合うかな
誰かのために僕は強くなれるのだろうか?
流れ星ひとつ 今、夜空を駆けた
それが合図で 昨日にサヨナラだ
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