1.センチメンタル・ゲイ・ブルース
作詞:最首としみつ
作曲:杉本眞人
あたしが男を知ったのは
おんなを知った日から まだ3日目の夜
場末の酒場で むせていた あたしを介抱してくれた GIジョー
熱い嵐が身体を走り 気づいたところは安ホテル
小ちゃな窓のガラス越しに 路面電車の青い火花が散った
ラーララララー ラーララララー
あたしが男を愛したのは
女に絶望した日から まだ間もない頃
男と男が部屋を借りて それからしばらくは幸せだった
ある晩ジョーは大酒飲んで 手当たり次第に あたりをぶち壊す
その日が来たのね あたしのいい人に 真っ黒な頬に 大粒の涙
ルールルルルー ルールルルルー
あたしが街に立ったのは
ベトナムが終わってから しばらく過ぎた頃
寂しさまぎらす化粧もいつか ルージュをひく手つきも 女を越えた
あたしに弱みがあるなら それは 化粧を浮かせるひげの剃りあと
毎日3時になると 風呂屋に行って すね毛を剃るのが その日の始まり
ラーララララー ラーララララー
あたしに声をかけたのは
今夜はあんたが最初の男
一本貰うわね ハッカたばこ つまらぬ話を終わらすために
それよりあんたは普通の男 それともあたしのいい人なの
今夜もたたずむ街角に 夜風がしみるよ
センチメンタル・ゲイ・ブルース
今夜もたたずむ街角に 夜風がしみるよ
センチメンタル・ゲイ・ブルース
ルールルルルー ルールルルルー
2.バーボン・ダブルで…(哀愁のジャズ・シンガー)
作詞:星川裕二
作曲:杉本眞人
ありふれた夜の ありふれた酒場
古い恋歌 けだるく ためいきのトランペット(ペット)
ひとごとのように クールな顔して
つらい過去(むかし)を隠して 今夜も歌う
哀愁の ジャズシンガー
ひとは 誰も そう呼ぶわ
愛も 恋も 夢も 捨て
気楽な ふりして
この次の 出番まで
バーボン ダブルで…
恋をした数で 上手くなるのなら
あたし誰にも負けない ラブソング歌う
薔薇の花束が 贈られてきても
男なんかはいらない 強がりじゃないわ
哀愁の ジャズシンガー
胸に 秘めた この想い
あんた だけに 真実を
そろそろ 言おうか
照れくさい 話だから
バーボン ダブルで…
哀愁の ジャズシンガー
それは きっと やせがまん
あんただから 言えるのさ
こころが 溶けてく
酔いどれて 眠るまで
バーボン ダブルで…
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