elemental

FictionJunction elemental歌詞
1.elemental

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

胸の中にあった
elemental grace
知らない世界で
飛んで泣いて落ちて
夢に疲れたって
今ちょっと怯えてるのね
嘘のように元気な顔して
明日は会いに行くから
たまに気持ちが上手く
機能しなくなるだけ

elemental pain
昨日夢に見てた場所までは
なかなか届かないよね
命を突き動かすもの
もっとpureな筈で
rain 今日もぬるい雨の降りしきる
この感傷の全て
どうか優しく許して下さい
零れ落ちて行く

鍵をかけたままで
遊びにおいでと呼ばれたような
君の漆黒の
心の手触り
ピースの足りないパズル
解って欲しくない事を
残したままで解ってと
曇り硝子越しに差し出す
胸の真実

elemental pain
君の中に渦を巻いている
怒りはどんな声で
正しさという出口に迷って
ただの熱量になる
rain 痛みも強さも抱え込んで
ただ生きて行く術を
勝ち取りたい
自由になったり
孤独になったり

生まれたばかりの奇麗な
心を汚した葛藤が
私を作ってくれるのね
「今」の在処は
悪くない

elemental pain
優しい気持ちになりたいのに
胸が軋むのはどうして
何を抱え生まれて来たのか
答えは無いけど
rain こんなぬるい雨に騙されて
手に入れたぬくもりが
泣きたいほど大事なものです
君の手を取るよ
君の手を取るよ

たまに嘘を付く心で始めよう
少し大人びたリズムで始めよう


2.storytelling

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

静かな夜の片隅に落ちてた
小さな星の欠片
まだここにある
涙になるのかヒカリになるのか
明日になれば
消えてしまうだろう

夢と希望と哀しみに満たされて
最短の距離で行こう
少し取りこぼしても
無理矢理手に取ったものだっていいよ
カタコトのまま
夢は叶うだろう

このままずっとずっと……
夏だけが煌めいて
何かそんな風に信じて
行けるかも
愛の無いうたのような
日々だってここにある
何かが始まる

同じ話だけ
繰り返してるけど

旅人のような気持ちでいたいんだよ
何処か浮ついて
「初めて」を持て余して
無邪気な涙も
まだ軽い恋も
明日になれば
消えてしまうかな

いきなり降って湧いて夏になって
気のせいでもいいから
理由(わけ)もなく幸福(しあわせ)になる
ときもある
難しいうたのように
この日々は続いてく
もうすぐ
奇麗な和音(コード)が
始まる

咲いてみたくて
ふいに笑う
恋のようになる
こともある
小さな
今日の
物語

このままずっとずっと……
君の手を離さずに
何かそんな風に信じる
ときもある
思い出と慰めを
振り払って行けるかも

もうすぐ
新しいうたが
始まる

聞こえて来る


3.ひとりごと

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

喋りたいことを誰かが
聞きたいと思ってくれるかな
ひとりごとでも構わないけど
受け止めてくれたら

昨日咲いた花のこと
窓辺で見てた夢のこと
聞いて欲しくて

愛したい時に貴方は
愛したいと思ってくれるかな
こんなにたくさんの心に
居場所はあるかな

風に紛れてく
言葉の行く先を
二人の未来へ
届けられるかな

こんな静かな夜
流れる星
願い事を
貴方にだけ
届くように
呟いてる
ひとりごとのように

喋りたいときに貴方が
私を振り向いてくれたなら
どんなに素敵な音楽が
聞こえるでしょう
夢のように

愛したいときに貴方を
本当に大事に出来るかな
好きという気持ちを一人で
遊んでいないで

二人の未来を
見つけられるかな

風に吹かれて消えて行く
言葉は何処まで届くかな
ひとりごとでも構わないけど
受け止めてくれたら……


4.時の向こう 幻の空

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

愛しさはいつも
哀しみへと続いてるの?
君に もう一人きりで
泣かないでと言い出せずに

色褪せてく世界の歌
僕等は終わりへ旅をする
その束の間に君と出会った
命を削るように

時の向こうに確かにあった
遙かな故郷、君と行けるの
愛も見えない夜の向こうに
幻の空

夢を見るたびに苦しむのに
それでもまだ笑うの
風に逆らって
あとどれだけ足掻けばいい

この惨劇の行方がただ
静かな夜であればいい
知っていたんだ、届かないこと
それでも僕等は闇を駆け抜け

時の向こうにゴールはあるの?
辿り着いたといつか言えるの?
生きて行くから どうか光を
幻の空

いつでも
君の側にいるから
世界の時を止めて
抱きしめたいのに
in the land of pain

時の向こうに僕等は還る
遥かな故郷君と行けるの
愛を見つけて超えて行くのは
惨劇の空
夢を見る荒野


5.ひとみのちから

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

好きだから
見つめるだけで伝わるなんて
笑ってるからいいと思ってた
好きだから

ほんとうは
そんなに子供じゃないよとか
口にしてるより考えてるよとか
全部気づいてると思ってた

言葉にしなくても分かる筈なんて
それはただの我が儘
今になってやっと気がついたのは
少し大人になったせい?

好きだから
信じ過ぎてた
ひとみのちから

好きだから
ほんとのことが嘘になったり
悲しいことも増えるのね
そんな事さえ……
ケンカさえしなかったね

言葉にしなくても分かる二人になろう
だから言葉を重ねて
綺麗なだけじゃない気持ちの全てを
今度こそ伝えよう
それとももう遅すぎるの……?

好きだから
信じていたい
ひとみのちから


6.storm

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

静かに二人を包んでいた
綺麗な動かない時間から
羽を広げ飛び立つ時が
もう側に来てるの

緑の夜の中寄り添って
無口な慰めをくれたから
どんな時もその温もりを
抱きしめて行ける

夢の住むこの場所を守りたいずっと
風の音、運命の歌が響いて
灯火を手に取って冬空を照らす
胸の星をただ信じて

空を行く鳥たちの交わす鳴き声
暮れて行く草原に響いてるよ
安らぎの大地へと帰るため
最後の風を超えて行く

額にちりちりと夕凪が
嵐の予感を運んで来る
貴方に吹く風の全てを
受け止めてあげたい

優しい時間だけでいいのに
いのちは切なさをくれるのね
二人でいたよろこびだけを
抱きしめて行くわ

愛の住むこの場所を守りたいずっと
体ごと運命に焼かれてもいい
灯火を手に取って冬空を照らす
胸の星をただ信じて

空を行く鳥たちの交わす鳴き声
暮れて行く草原に響いてるよ
嵐を超えて辿り付く場所は
きっと貴方の胸の中
帰るわ……


7.eternal blue

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

この胸が語る言葉を信じて
見えない空の中へ
羽ばたいて行ける
eternal blue

俯いた心
抱きしめた背中
何処かで聞こえる
寂しげな音楽を
追いかけて行く
暗闇の最中で
夢見てる空は蒼く

消えて行った幾つもの光には
哀しみと優しさの記憶さえ
もう見えない
手を伸ばす
まだ儚い未来は
輝きさえ知らずに
眠り続けてる
目覚めを待って

振り払う昨日
脱ぎ捨てたチカラ
「本当」の意味を
決めるには早すぎて
何も見えない
ここからもう一度
始まりを打ち鳴らして

僕が僕でいられる場所を信じて
戦う日々の中に手を伸ばす
だから今は
なぐさめと優しさに手を振って
新しい瞳で
迎え撃つ未来
eternal blue

沈黙よりも静かな夜に
初めて心に灯した
君の瞳

君の言葉を信じて
頼りない空の中へ
君と僕が巡り会う過去は
確かな未来へ繋がっていたよ
eternal blue

滅び行く世界の夢を信じて
祈りのような空へ手を伸ばす
やがて朝が開く
絶望の片隅で
輝きさえ知らずに
眠り続けてる
僕に会いたい


8.stone cold

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

頑な心のままで
石ころは何処まで行ける
砂のように脆く崩れる
一文字も読めない未来

don't believe in action
ただ前に進むだけじゃ見えない
show me your emotion
言葉に出来ないものを下さい

一粒の冷たい石に
秘められた熱もあるだろう
どうせなら勝ちに行きたい
何もかも見えない未来

you are my illusion
空っぽのままの心でもいい
show me your addiction
閉ざされた夢を探して

勢い任せで掴んだ手が
きっと君を変えてくsignal
会いたくて 飛んだって
落ちて行くけれど
もう一度空を目指して
放り投げる想い全て
泣いたって 分け合って
君が笑うまで

一粒の涙の為に
石ころはひび割れて行く
夢一つ守れるのなら
砕け散る意味もあるだろう

show me your emotion
頑なままの心でもいい
no more contradiction
ごまかし切れないものを下さい

騙された場所で見つける
大切な想いもあるさ
泣き言を笑い飛ばせば
明日さえ掴めるようで

It's all for affection
どんな嘘よりも酷い真実
you are my devotion
逃げる事はもう出来ない

それは君のため
それともただ僕のため
繋いだ passion
愛なんていつだって
ひとりぼっちだけど
微笑み一つで救われたんだ
ちっぽけな心なんだ
頑張って 転がって
君に出会うまで
stone cold

頑な心のままで
石ころは微笑んでいる
一つだけドアを開けたら
眩しくて見えない未来
いつだってその場しのぎで
どこまでも転がって行く
だけどほら、光の方へ
少しずつ行ける気がする

初めての恋をしたんだ
君だけがそこにいたんだ
会いたくて、抱き合って
一人ぼっちになるときも

いつもただ君が泣かないように
寂しさに震えぬように
頑張って 呼び合って
側にいると伝えたい
優しさに目を覚ました
ちっぽけな心なんだ
会いたくて 転がって
触れ合う二つの
stone cold


9.野原

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

この手を離さず
明日へと続く道を
貴方と二人
行きたい

ハシバミの木陰には
微笑みの記憶だけを
花びらのように
残して

よろこびの待つ野原へ
貴方と行こう
遠くで呼んでいるのは
懐かしい故郷のうた

海を越え風を抱き
心を汚さぬように
ただ愛に耳を澄ませて

憧れの住むところ
真白い最果てまで
一歩ずつ歩いて行くだけ

導く星のあることを
この世界はいつでも
夏の野原の輝きに
溢れていた

憧れの住むところ
夏草の燃え落ちる
最果てまで
続いている
道を

海を越え風を抱き
こころを空の中へ
解き放つ夏の
野原へ


10.Parallel Hearts

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

僕等は
未来を変える力を
夢に見てた

ノイズの中聞こえて来た君の泣き声
笑っていた僕の弱さを暴いた

君の行く道は君にしか分からない
違う空追いかけて

僕等は未来へ向かう勇気を
欲しがって過去に迷う
君が笑うほんとうの
現在へ還り付くまで

君の事を知りたいと思って初めて
寄り添えない心の距離に怯えた

分かり合えないと分かったそれだけで
二人が始まって行く

涙も痛みも全て抱きしめてあげたいけど
走れば走るほど遠くなる気がして不安になる
何処まで行けばいいの……

ノイズの中聞こえて来る君の歌声
失くしていた僕の姿が今見えるよ

一人で行く筈だった未来を
変える力を下さい
君が笑うそれだけで
高く飛べる

僕等は心を繋ぐ勇気を
欲しがって愛に迷う
君と笑うほんとうの
僕に還り付くまで


11.凱歌

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

やがて途絶えた道の
向こうに淀むものを
その重さだけ
声も無く知っていました

かりそめの朝
偽りの歌さえざえと
僕らの喉を鳴らした
無惨な凱歌

こんなに蒼くまだ蒼く月が光るから
夜は秘密を守れずに唇を濡らす
まだ永久に閉ざされた数多の扉を
届かぬ闇のその中に
隠して下さい

時を運ぶには小さすぎる舟でした
舵を流して
ただ波を漂いました

春の喘ぎが憧れを育む頃に
傾きながらよろこびを歌い続けて

ちりちり瞬く
冷たい鈴の音
瞳の深くに
花火を灯して

モノクロで描く
研ぎ澄まされた絵のように
心を削いで
その骨を晒せる日まで

ただひとときを生き残るために歌ってる
何も持たない僕たちの不器用な凱歌
まだ永久に閉ざされたこの胸の中に
ノイズのような音ばかり散り散りに響く

夢より甘くまだ甘く
夜の旋律は
遠くなるほど近くなる
静寂の調べ

こんなに蒼くまだ蒼く月が光るから
傾きながら切れ切れに
僕たちは歌う


12.約束

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

こんなに激しい過去と未来、僕等の進む道
風はもうすぐ嵐になって夜明けを運ぶ

見捨てた夢だった、子供の頃
秘密の隠れ家に書いて消した

潰えた星の見送り方を
泣きながら覚えた

こんなに激しい過去と未来、僕等の進む道
自分らしさを演じることに疲れて眠る
毎日捨てては生まれ変わる見知らない心を
僕等は自分と呼び続けてる、そんな約束

また一つ分かれた行き止まりで
変わらぬ運命だと呟いても

分かり合えずに言葉反らした
日々がただ悲しい

あの時泣いてた僕の為に僕はまだ明日を
最果ての歌のように甘く信じ続ける
風はもうすぐ嵐になって未来は降り注ぎ
果たせずに今日も一つ落ちた遠い約束

こんなに激しい過去と未来、僕等の進む道
たった一度だけ笑うために 嵐を超えて

約束のない世界がいつか僕等を呼ぶ頃に
最果ての歌が遠く甘く聞こえればいい
風の作る道を……


13.Distance

作詞:梶浦由記
作曲:梶浦由記

巡り会った心が
呼びあうよ遠い真実
逆巻く波を隔て
同じ夢を叫んだ

どうしようもなく
奪い合う日々だから
ただ頬に触れて
少しだけ微笑んだ

ここにいるから
見えない星の歌
愛と言う名の幻を奏でて

離れていた心が
呼び合うよ遠い真実
逆巻く空の向こう
同じ光を見てる

やわらかな指で
哀しみを暖めて
幸福の種が
一つだけ芽吹くように

花のようだね
散って行く光は
愛を信じて何処まで行けるだろう

明日を照らす歌が
貴方にも響くように
切なくまだ眩しく
慰めを歌ってる

懐かしい瞳
失われた星の
祈りが未来へ
届くまで

初めて見た光を
取り戻す為の真実
世界はまだ激しく
安らぎを夢見てる

離れていた心が
手を伸ばす胸の真実
逆巻く空を超えて
同じ光の方へ