SINGLES

DOES SINGLES歌詞
1.明日は来るのか(Re-Recording)

作詞:氏原ワタル
作曲:氏原ワタル

はっちゃく真っ盛りの少年
空回る毎日愉快
君と僕でにわかに結ばれた暗黙の了解
次の列車に乗ったら終わり
帰らなきゃ帰らなきゃ
橙の空からカラスが二羽飛ぶ飛ぶ

つまんない
なんとなくつまらないよ
これで終わりなんてさ

反応まあまあだとみえて
なあなあが良いかと思った
折角のラブレターも陽の目を見ず目のやり場に困る
意外とそう遠くはないと感じた距離感
勘違いは僕の方
やれやれやれやれやれやれ

たまんない
これはもうたまらないよ
すぐに終わりなんてさ

初めからやり直したい僕に
明日は来るのか
あてもなにもありません


2.赤いサンデー

作詞:氏原ワタル
作曲:氏原ワタル

赤いサンデー
黒いマンデー
キリギリスは緑で
僕はブルー
それくらいはフツー

開ける窓
風に揺れて
傷だらけのカーテンは
まだひとりぼっちで
日照りを待ちわびている

会いたい想いがあふれるような
オムニア色の世界は
上の空
星の数ほどにも
月すぎた嘘

イージーカム
イージーゴー
遠くへ行こう
寂しくなるけど
ただ君がいないくらいなら
誰もいない方が幸せなんだ

会いたい想いがあふれ出そうな
おもいで色の世界は
上の空な暮らしの中にも
褪せることはなく


3.三月

作詞:氏原ワタル
作曲:氏原ワタル

三月のしらけた道
子猫がどこかで鳴いて
麻色の上着を脱いだら
あの子が笑ってみせたよ

桜舞い落ちる
坂道は昼下がり
おもえらく
僕ら風に吹かれて

狭い裏路地ぬけたら
人気もなく広がるグラウンド
瀬戸際の今は
すべて忘れていたいよ

桜散る後の
港には船が着く
おもえらく
僕ら遊び疲れて

季節を止めて
君はいつも陽気な顔で
逃げたよ

桜散り舞い上がる
片道の船が出る
おもえらく
僕ら帰りそびれて

桜散り舞い上がる
坂道は昼下がり
おもえらく
僕ら風に吹かれて


4.修羅

作詞:氏原ワタル
作曲:氏原ワタル

街角は色めく
少女らの縄張り
寂しがりなおさげ
旋風に揺れて

耳障りな誘惑
花椿の香り
雲無しの午後には
僕の修羅が騒ぐ

焼け付く想いは憂い募らせる
重なる面影を見つけては頂垂れている

一、だれか僕の
ニ、火を消して
三、飛ばしてくれ
四、イエイエ

駆け抜けた一撃
エレキテルびりびり
悩ましげなまつげ
そこはかとなくだるい

燻ぶる思いは憂い募らせる
あの日の思い出を薄めては大人びていく

一、だれか僕に
ニ、火をつけて
三、燃やしてくれ
四、イエイエ


5.サブタレニアン・ベイビー・ブルース

作詞:氏原ワタル
作曲:氏原ワタル

午後のベルが鳴り
浅き夢みし昼休みが終わって
君は長めの居眠り
愛想がいいね

夕暮れ道端に群れる赤とんぼ
土埃をあげて走り去る自転車を
ぼんやり眺め
ため息

君はひとりが好きな
サブタレニアン・ベイビー
退屈がり屋の
サブタレニアン・ベイビー・ブルース

世界の片隅であくびをしてる
野良猫のような目で
僕のことを見つけて
にっこり笑うといいな

君はひとりが好きな
サブタレニアン・ベイビー
恥ずかしがり屋の
サブタレニアン・ベイビー・ブルース


6.曇天

作詞:氏原ワタル
作曲:氏原ワタル

鉛の空重く垂れ込み
真白に淀んだ太陽が砕けて
耳鳴りを尖らせる

ひゅるりひゅるり低いツバメが
8の字なぞってビルの谷を翔る
もうじきに夕立が来る

曇天の道を傘を忘れて
歩く彼女は雨に怯えてる
ので僕も弱虫ぶら下げて空を仰ぐ

あちらこちらあんよは上手
珈琲屋に寄って一休み極めたら
帰れない帰らない

曇天の道をぶらりぶらぶら
歩く二人は足軽のごとく
危険好きの誰かのふりをする小心物共

曇天の道を傘を忘れて
歩く彼女は雨に怯えてる
ので僕も弱虫ぶら下げて空を仰ぐ


7.陽はまた昇る

作詞:氏原ワタル
作曲:氏原ワタル

時は流れるリズムに乗せて
踊り明かした青春が
夢に現を抜かしてまわる
流行りに飽きてしまうと
きらめく街の灯りが消えて
陽はまた昇る

夜の優しさを朝に忘れて
人ごみの中で迷い泣いた午後
古い悲しみを夕日で滲ませ
新しい夜を越える支度にかかる

僕は転がる石の一粒
積もる瓦礫恐れて
居たり逃げたり似たり寄ったり
いつも同じ心象風景
あまねく続く都市の影絵に
陽はまた落ちる

朝の愛しさを夜に忘れて
仮初めの光求め呑んで候
道なき道とか英雄に憧れ
世知辛い明日を生きる腹積もりで

ふいに昔の歌が聴こえて
あの日の想い掠める
僕の夜が壊れ始める

君の愛しさを時に忘れて
とめどなく浴びる酒に酔って朦朧
危うい眼差しをどこかに捨てて
行方知れず彷徨えるこの頃

夜の優しさを朝に忘れて
人ごみの中で迷い泣いた午後
古い悲しみを夕日で滲ませ
新しい夜を越える支度にかかる


8.世界の果て

作詞:Wataru Ujihara
作曲:Wataru Ujihara

渚を滑る潮風が
錆びれる想い運び去る
いつかまた会える
そうつぶやく時
終わりが始まる

遥か世界の果て
このまま二人消えてしまおう
何もなくてもいい
君がいるなら何もいらない

歪んだ唇が見せる
強がりの笑みがこぼれた
やがては崩れる足跡残して
歩き続ける

遥か世界はほら
寄せては返す波のようだよ
何も知らないまま
過ぎた日々にも意味があるはず

ため息ついた君の眼に
閉じ込められた通り雨
離れ離れが僕たちを
変えてゆくその前に

遥か世界の果て
このまま二人消えてしまおう
何もなくてもいい
君がいるなら何もいらない

遥か世界はほら
寄せては返す波のようだよ
何も知らないまま
過ぎた日々にも意味があるはず


9.夜明け前

作詞:Wataru Ujihara
作曲:Wataru Ujihara

明けの明星 宵の堤防
ラムカラーの 海は無表情
溶けるような 地平線に
酔いどれた 鴎らに
天使なら 飛べるだろう
そう君は またうそぶいて
笑っていた 風みたいに 笑っていた

あれからどれくらい夜明けを数えて
崩れそうな今に流されていたんだろう

遠いサンダー 聞こえるんだ
荒れ模様の 胸の奥で
僕はずっと 気まぐれな
神様の いたずらで
晴れの日も 雨の日も
君のこと 想いながら
歩いていた 風に乗って 歩いていた

それからの事は意味のない話
つまらないことはもう忘れた

真夏の夜
冬の昼
いつかもわからない思い出が
夜明けの街に踊るよ

これからの日々が輝きますように
手のひらに願いをかけ続ける僕は
あれからどれくらい夜明けを数えて
君がいない今でも前に進めてるかな


10.バクチ・ダンサー

作詞:Wataru Ujihara
作曲:Wataru Ujihara

喧騒と乱舞の間に興奮する狂おしさで
掻いた汗が落ちる
嫌じゃないそういうのは
本当さ

想像するより現象を骨身の髄に刺せよ
血潮が錆びる前に

春風に磨かれて
燃えさかる薄ら紅
衝動の影にやられた
驀地ダンサー (踊ろうよ)

風前灯を消すたび自然と涎が枝垂る
パラノイドなリズム
切らさないで閉ざさないで

高揚する体に滔々とぬるま湯かけ合えば
僕たちは満たされる

青空にあこがれて
舞い上がる薄ら紅
生きるために生まれた
驀地ダンサー (踊ろうよ)

永遠に快感していよう
瞬間だけ瓶に詰めて
唯我ある飛び方で
いつかはやれるさ

春風に磨かれて
燃えさかる薄ら紅
衝動の影にやられた
驀地ダンサー

青空にあこがれて
舞い上がる薄ら紅
生きるために生まれた
驀地ダンサー


11.星を集めて

作詞:氏原ワタル
作曲:氏原ワタル

間違いだらけの街から抜けだし
黄昏かき分け見つけた煌めき
落としたコインで決めた行き先は
射手座の矢の先

長い夜には空を仰いで
見えなくなった君を想うよ
だからこれからそこまで行くよBaby

ギラギラ光る星を集めて
はじけて消えた銀河に投げる
そして流星が燃えあがるような
爆発しそうな
ギャラクティックな恋する

トランス混じりのループな毎日
壊れたリズムで踊らされながら
SOSを出し続ける君は
魚座の目つきさ

風の夜には指先立てて
迷子になった君を探すよ
だからごめんね少し待っててBaby

ギラギラ光る星を並べて
君と僕との銀河を繋ぐ
そして金星が瞬いたような
パルスのような
短い夢を見る

月まで飛ばすミサイル
幾千日の想いを乗せて
届く時を待ち焦がれ

ギラギラ光る星を集めて
はじけて消えた銀河に投げる
そして流星が燃えあがるような
爆発しそうな
ギャラクティックな恋する

今夜 ずっと


12.ステンレス

(Re-Recording)
作詞:氏原ワタル
作曲:氏原ワタル

土砂降りの午後
紫陽花の葉にカエルが踊れば
雷は鳴りを潜めて
干上がる路上

沈まない夕陽
キャンセルした予定
辛辣な彩りに
ロゴスが壊れる時

虚ろな空の下で
君を待ち焦がれている
僕は名前を捨てた
ステンレスの空缶

六月には眠りを止め
零れた星に満たされた体は
ピカリ光る
白熱の疼きに悶えている

魅惑なノンレム
夢はどこに咲く
うんざりな夜にまた
パトスが暴れる度

虚ろな空の下で
君を待ち焦がれている
僕は名前を捨てた
ステンレスの空缶