1.月物語
作詞:松井五郎
作曲:五木ひろし
眉月(まゆづき)の舟に揺られ
流れ着く夢の果て
一度の逢瀬 許したら
二度が三度に続くもの
弦月(ゆみはり)の月の先が
よこしまな紅を引く
悪い女になったのは
ずるい男のせいでしょう
愛されたくて
愛されたくて
雨夜(あまよ)の月は満ちてゆく
愛されるほど
愛されるほど
ひとりの月は欠けてゆく
十六夜(いざよい)の空を拭う
ためらいの指の痕(あと)
誰か不幸にしなければ
恋は叶わぬものですか
有明の月に濡れて
残り香に涙する
馬鹿な女で通すのは
好きな男のためでしょう
愛されたくて
愛されたくて
真昼の月も覚悟して
愛されるほど
愛されるほど
ふたりの月は霞んでる
ふたりの月は霞んでる
2.おしろい花
作詞:たかたかし
作曲:木村好夫
雨の中咲いている 白粉花には
おまえのさみしい 横顔が似合う
涙ぐせ不幸ぐせ
いつもあきらめ先に立つ
ふたたびのめぐり逢い もしもかなうなら
おまえをもう二度と 離さない
好きだからいいのよと この腕(て)にくずれた
おまえのぬくもり 襟足のほそさ
泣きぼくろ白い指
長いまつ毛に宿る露
しあわせの入り口で 泣いちゃいないかと
気づかう水割りの ほろ苦さ
人の世のかなしみを おまえとせおって
あのとき出直す ことも出来たのに
涙ぐせ不幸ぐせ
今もひとりで暮らすのか
ふりむけば街の灯が 遠くにじんでる
旅路のはてまでも 匂う花
3.トワイライト ブルー
作詞:松井五郎
作曲:五木ひろし
折れた薔薇を挿しても
さみしさは変わらないのに
続きのない夢でも
また二人飾りたがる
ついてもいい嘘だけ
くちびるに並べた後で
いましかない涙で
やさしさを傷つけてみる
強く抱いてトワイライトブルー
星が沈む海のように
愛ひとつ残さずに
波が時を拭うなら
熱く抱いてトワイライトブルー
心なんか忘れるくらい
幸せに気づくほど
人は壊れやすいもの
閉めたドアの向こうに
思い出も置いてくればいい
あなたを捜す誰かを
苦しめる恋になっても
強く抱いてトワイライトブルー
戻る道はもういらない
悲しみに耐えられる
深いぬくもりがあれば
熱く抱いてトワイライトブルー
心なんか忘れるくらい
ときめきを紡(つむ)いでも
人は儚(はかな)すぎるもの
4.ゆめかぜ
作詞:石坂まさを
作曲:弦哲也
髪を押さえる 小指の白さ
胸の思いが 言えなくて
そっと別れた 故郷の駅
風はあの日の 夢を連れてくる
夢風は恋の風 思い出に抱かれて
微笑を集めては
微笑に泣いている
寂しがりやの 野菊が好きと
部屋に一輪 飾っては
僕の名前を 呼んでいた
花の香りが 今もジンと来る
夢風は愛の風 遠い日に酔いしれて
まごころを拾い出し
まごころに泣いている
女らしくて 気持ちが純で
母に良く似た 人だった
人の前では 見せないが
生きるやさしさ 顔に秘めていた
夢風は夢の風 あの人は今どこに
しあわせを集めては
しあわせに泣いている
5.そして…めぐり逢い
五木ひろし・テレサ・テン
作詞:荒木とよひさ
作曲:中村泰士
語りあかせば 尽きないけれど
過ぎてみれば いまでは笑い話だね
ふたり暮した あの部屋の
鍵は心に いまもある
あゝ 今夜は 帰したくない
ひと春 ふた春 そして…めぐり逢い
「そうかよかった」幸せなのか
あの頃より綺麗に なったみたいだね
グラスをゆらす 白い指
昔とおなじ そのしぐさ
あゝ いまでも 憶えているよ
ひと夢 ふた夢 そして…めぐり逢い
涙うかべる 笑顔がつらい
情にもろいところも 昔のままだね
無理を言っては こまらせた
子供すぎてた あの頃は
あゝ いまでも 愛しているよ
ひと冬 ふた冬 そして…めぐり逢い
6.誰よりも愛した人
五木ひろし・オルリコ
作詞:松井五郎
作曲:五木ひろし
昨日見た
夢のようね
あなたがまた
そばにいる
離れてた
時をつなぐ
ことばをいま
探そうか
いつか枯らした花にも
もしも季節が巡るなら
誰よりも愛した人
いまだって大事な人
どんなときも
忘れていなかった
誰よりも愛した人
いつまでも大事な人
もう一度
もう一度
名前を呼んで
若過ぎて
見落としてた
小さな実が
あったんだ
あの頃は
ムキになって
向かい風を
歩いたわ
いつかあふれた涙を
もしも許していいのなら
誰よりも愛した人
いまだって大事な人
どんなときも
忘れていなかった
誰よりも愛した人
いつまでも大事な人
もう一度
もう一度
心のままに
7.冬の唄
作詞:阿久悠
作曲:五木ひろし
手あぶり火鉢が あった頃
煙草は 今よりうまかった
女の素足の つめたさが
いとしく思えたものだった
二人でいれば 生きられる
一人になれば 凍え死ぬ
そんな思いが ジンジンと
胸に響いた 冬の唄
ああ 人恋し ああ冬の唄
時計がチクタク 鳴った頃
別れは 今より辛かった
男のコートを 重ね着て
女がふるえたものだった
夜ふけに おりる階段が
ギシギシきしむ たびごとに
二人 その場に立ちどまり
耳をすました 冬の唄
二人でいれば 生きられる
一人になれば 凍え死ぬ
そんな思いが ジンジンと
胸に響いた 冬の唄
ああ 人恋し ああ冬の唄
8.街
作詞:松井五郎
作曲:五木ひろし
ここで生まれた
ここで育った
青空を見上げたり
夕焼けに泣いたり
いつも歩いたあの道
風のささやき
川のせせらぎ
かけがえのない人と
思い出を紡いだ
時に涙も拭って
いつまでも
いつまでも
わたしの街がある
ここで暮らした
ここで笑った
幸せになるために
手と手を合わせた
いまも聴こえるあの声
窓のともしび
星のまたたき
また明日 咲く花に
願いをあずけた
夢の続きを見たくて
いつまでも
いつまでも
わたしの街がある
いつまでも
いつまでも
わたしの街がある
9.傘ん中
作詞:阿久悠
作曲:船村徹
雨は野暮だし 日暮れは薄情
道はひとりで 靴まで重い
笑い上手は うわべのはなし
芯は一日 泣いている
都会はからくり
見せかけ芝居
男も女も 水びたし
せめて こちらへ 傘ん中
縁があるなら 傘ん中
夜はこわいし ひとりは寒い
夢はみじかい 眠りは浅い
化粧する日は 孤独が責めて
やせた素顔が 蒼ざめる
雨まで色づく
巷に立てば
男も女も 迷いびと
せめて こちらへ 傘ん中
縁があるなら 傘ん中
くちびる震わせ
転がす小節(こぶし)
男も女も 泣き上手
せめて こちらへ 傘ん中
縁があるなら 傘ん中
せめてこちらへ 傘ん中
縁があるなら 傘ん中
10.高瀬舟
作詞:水木れいじ
作曲:五木ひろし
雪も桜も 蛍火も
ふたりで見りゃこそ 絵に描(か)けた
半年あとの 倖せよりも
たとえ 一夜(ひとよ)の罪でいい
抱いてください 思い切り…
今宵なごりの 高瀬舟
つらい別れの 待ちぶせを
知らずに解(ほど)いた 花の帯
死ぬほど惚れて 惚れてるくせに
酔って乱れた ふりをして
愛想(あいそ)尽きたと 嘘をつく…
浅き夢やら 高瀬舟
何がこの世で 哀しいか
あなたに恋した ことだけよ
呼んでも二度と 帰っちゃ来ない
人のさだめに 流されて
明日(あす)はどこまで 行くのやら…
女泣かせの 高瀬舟
11.ふるさと('08バージョン)
作詞:山口洋子
作曲:平尾昌晃
祭りも近いと 汽笛は呼ぶが
荒いざらしの Gパンひとつ
白い花咲く 故郷が
日暮りゃ恋しく なるばかり
小川のせせらぎ 帰りの道で
妹ととりあった 赤い野苺
緑の谷間 なだらかに
仔馬は集い 鳥はなく
あー 誰にも 故郷がある
故郷がある
お嫁にゆかずに あなたのことを
待っていますと 優しい便り
隣の村でも いまごろは
杏の花の まっさかり
赤いネオンの 空見上げれば
月の光が はるかに遠い
風に吹かれりゃ しみじみと
想い出します 囲炉裏ばた
あー 誰にも 故郷がある
故郷がある
12.おふくろの子守歌(ニューバージョン)
作詞:つんく
作曲:つんく
おどま盆ぎり盆ぎり
盆から先きゃおらんど
盆が早よくりゃ早よもどる
久しぶりに会いたい おふくろ元気ですか
幾度も思いながら 帰れずじまいでした
面影少し残る 駅前の痩せた道
見上げるほども高くない ホテルも懐かしい
あぁ おふくろの おふくろの 手料理のにおい
あぁ あぁ おふくろの 子守歌
久しぶりに再会 おふくろとの思い出
心配かけたあの日 叱ってくれた涙
言葉数も少なに 手を引きながら歩く
長生きしておくれよと 心で繰り返す
あぁ おふくろよ おふくろよ ありがとう
あぁ あぁ 懐かしい 子守歌
おふくろの 子守歌
13.花は生き方を迷わない
作詞:中島薫DCA
作曲:五木ひろし
どんな花でも 芽を出して
緑を広げ 花を咲かせてる
誰が見ていようと 見てまいと
太陽に向って 一生懸命咲いている
道端の どんな小さな花さえも
生き方を知っている
花は生き方を 迷わない
どんな鳥でも 歩き出し
翼を広げ 空へ向かってる
風に打たれようと 凍えても
仲間と一緒に 北の国へ旅をする
太陽の光 背に受け虹の中
海を越え 翔んでゆく
鳥は風の中で 歌ってる
人はいつでも 夢を持ち
幸せ求め 明日に生きてゆく
たとえ闇の中 迷っても
元気出せよと 希望の声が聴こえてくる
始まりは どんなものでも小さいと
星を見て 信じてる
人は思い出も 越えてゆく
14.ふたつ星
15.山河(アルバムバージョン)
作詞:小椋佳
作曲:堀内孝雄
人は皆 山河に生まれ 抱かれ 挑み
人は皆 山河を信じ 和(なご)み 愛す
そこに生命(いのち)をつなぎ 生命を刻む
そして 終(つ)いには 山河に還(かえ)る
顧(かえり)みて 恥じることない
足跡を山に 残したろうか
永遠の 水面の光 増す夢を
河に浮かべたろうか
愛する人の瞳(め)に 愛する人の瞳(め)に
俺の山河は美しいかと 美しいかと
歳月は 心に積まれ 山と映り
歳月は 心に流れ 河を描く
そこに積まれる時と 流れる時と
人は誰もが 山河を宿す
ふと想う 悔いひとつなく
悦びの山を 築けたろうか
くしゃくしゃに嬉し泣きする
かげりない河を抱(いだ)けたろうか
愛する人の瞳(め)に 愛する人の瞳(め)に
俺の山河は美しいかと 美しいかと
顧(かえり)みて 恥じることない
足跡を山に 残したろうか
永遠の 水面の光 増す夢を
河に浮かべたろうか
愛する人の瞳(め)に 愛する人の瞳(め)に
俺の山河は美しいかと 美しいかと
16.別れの鐘の音
作詞:山口洋子
作曲:平尾昌晃
もう何も
言わなくてもいいの
あの鐘が鳴り終ったら
もうあなた
引きとめになくてもいいの
この道をいつかのように
わたし独りで帰るかえる
アデューアディオスグッドバイと
別れの言葉はあるけれど
あなたの小指
血のにじむほどかんだ
それが私のさよなら
幸せはほんの少しでいいの
想い出あるなら
もう何も
言わなくてもいいの
あの鐘のせめて最後を
わたしに聞かずに帰るかえる
アデューアディオスグッドバイと
別れの鐘は鳴るけれど
あなたの肩に
頬すりよせて泣いた
それが私のさよなら
幸せはほんの少しでいいの
想い出消えない
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