3.塗り壁
作詞:瞬火
作曲:瞬火
編曲:陰陽座
旅路を行くは一方(ひとかた)の
畏(おそ)れを知らぬ剛の者
七分過ぎたるその剎那(せつな)
見る目適(かな)わぬ巨大な壁が
上を下へと取り亂し
途方に暮れて立ち盡くす
明日の宵(よい)には山越えて
邑君(むらきみ)の許著かねばならぬ
嗚呼 繫ぎ止めた明日が
音もなく遠ざかり
繰り返す遺響(いきょう)の囁(ささや)き
想いは潰(つい)えたと泣くより
この身が朽ちる際まで 弛みなかれ
忌々(いまいま)しくもとぼとぼと
兵(つわもの)どもが夢の跡
諦むことも口惜しく
持ちたる杖で裾野を掃う
信じ難きやおとろしや
何時(いつ)しか壁は消え入らむ
八方の手をつくさねば
答えは出せぬ此の世はをかし
嗚呼 咎(とが)認めたはずが
聲もなく立ち竦(すく)み
蒸し返す回向(えこう)の玄き
想いは潰えたと泣くより
この身が朽ちる際まで 弛みなく
想いは潰えたと泣くより
この身が朽ちる際まで 弛みなかれ
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