旅立たずにはいられない

西田敏行 旅立たずにはいられない專輯

9.もしもピアノが弾けたなら

作詞:阿久悠
作曲:坂田晃一

もしもピアノが弾けたなら
思いのすべてを歌にして
きみに伝えることだろう

雨が降る日は雨のように
風吹く夜には風のように
晴れた朝には晴れやかに

だけど ぼくにはピアノがない
きみに聴かせる腕もない
心はいつでも半開き
伝える言葉が残される
アア アー アア…
残される

もしもピアノが弾けたなら
小さな灯りを一つつけ
きみに聴かせることだろう

人を愛したよろこびや
心が通わぬ悲しみや
おさえきれない情熱や

だけど ぼくにはピアノがない
きみと夢みることもない
心はいつでも空(から)まわり
聴かせる夢さえ遠ざかる
アア アー アア…
遠ざかる