12.しぐれ川
作詞:吉田旺
作曲:徳久広司
春にそむいて しぐれ川
ふたりこぎ出す 情け舟
抜いた指輪を 川面(かわも)に投げて
これでわたしは あなたのものと
すがるおまえを 離しはしない
着のみ着のまま ほつれ髪(げ)に
せめてひとひら 花吹雪
明日の夢さえ 見えないけれど
こころ通(かよ)わす ぬくもりあれば
生きて行(ゆ)けると ほほえむおまえ
にごり川でも いつの日か
陽光(ひかり)きらめく 海に出る
死ぬも生きるも ふたりと決めた
恋のさだめが 指さすままに
ゆれて流れる あゝしぐれ川
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