1.浮気道
吉田照美・小俣雅子
作詞:秋元康
作曲:後藤次利
(セリフ)(男)なぜ 男は浮気をするのか?
(男)それは、毎日、毎日、サバミソ煮定食を食べ続けていたら、
(男)たまには、メンチカツ定食やニラレバ炒め定食も
(男)食べてみたいなと 思うようなものであります
(女)だって、そのサバミソ煮定食が好きで結婚したんでしょ?
(男)携帯電話のリダイアル
(男)気をつけなさい
(男)その前に話してた
(男)女のあぶり出し
(女)高速料金のレシートも
(女)捨てなきゃだめよ
(女)どこに行って何してたか
(女)証拠の日付入り
(男)シャワーで
(男)石鹸使ったら
(男)Yシャツの
(男)隙間から
(男)煙草をふかせ
(男女)隠そうとしても
(男女)しっぽが見える
(男女)バレてないなんて
(男女)ちょっと甘いね
(男)女には
(男)鋭いカンがある
(男女)お見通しよ
(男女)すべて
(男女)浮気の道は険しい
(セリフ)(女)どうして、バレるような浮気をするの?
(男)バレてこそ、浮気だからであります。
(男)バレずに、深く潜行するのは浮気ではなく、本気であります。
(男)男は、浮気しながらも、早く、
(男)カミさんにバレて楽になりたいと願っているのであります
(男)好みとは違うネクタイは
(男)誰かのプレゼント
(男)いそいそとつけてく日は
(男)お礼のレストラン
(女)デパートの地下名店街
(女)全国うまいもの展
(女)出張に行かなくても
(女)お土産のアリバイ
(男)テレビで
(男)映画をやってても
(男)よかったよな? と
(男)聞いちゃだめ
(男)カミさんじゃない
(男女)隠そうとしても
(男女)しっぽが見える
(男女)バレてないなんて
(男女)ちょっと甘いね
(男)男って
(男)それでも懲りないよ
(男女)どこまでも
(男女)続く
(男女)浮気の道は険しい
(セリフ)(女)男って、馬鹿ねえ
(男)馬鹿なんであります。
(男)大馬鹿なんであります。
(男)まるで、小学生の頃、教室で椅子をうしろギリギリに倒して、
(男)これ以上倒したら、ひっくり返るというようなスリルを
(男)味わっているのであります。
(男)大人になるにつれ、世渡り上手になり、ずるく、
(男)こりこうになって行く自分への警鐘、
(男)それが、浮気道であります
(男女)隠そうとしても
(男女)しっぽが見える
(男女)バレてないなんて
(男女)ちょっと甘いね
(男)女には
(男)鋭いカンがある
(男女)お見通しよ
(男女)すべて
(男女)浮気の道は険しい
(セリフ)(男)毎日のサバミソ煮定食が、決して、まずいからではなく、
(男)また、明日、サバミソ煮定食を
(男)おいしく食べるための生活の知恵こそ
(男)浮気道精神であります
(女)詭弁よね?
(男)詭弁であります。
(男)言い訳であります。
(男)自己正当化であります。
(男)それでも、なぜ、男は浮気をするのか?
(男)子孫繁栄のためであります。
(男)オスの本能であります。
(男)遺伝子に組み込まれたプログラムであります。
(男)是非 そのあたりを御理解いただき、
(男)これからも、浮気道普及のために
(男)精進する所存でございます
(男)パチパチパチ
(女)要するにスケベなのよね
(男)その通り!
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