2.その時
作詞:K.Kagami
作曲:D.Sato
突然の呼び出し 出勤命令
内心うろたえつつも敬礼
戻ってから慌てて銃の手入れ
仕方ない ただ従うだけ
初めてだから見習うまで
どうせすぐ政府が支払う金
きっと今行けば絶体絶命
行き先中東 火薬庫が別名
非常に困難 妻への説明
もうすぐ生まれる 2人目の子供
だから気になる家族のことも
心配に決まってるってそんなのどこも
しかしもともと自分自衛隊員
ここに残りたいなんて言えない
これ人道支援が大義名分
でも実態は機嫌伺う米軍の
すぐいいなりUSミリタリー
がまた上から話を切り貼り
それでもまだ向こうに義理あり
ってかなり大揺れの永田町
それも総理官邸の中がそう
ヒステリックに報道するメディア
攻撃受けるって二言目には
話で聞く限り 超危険なエリア/
その時どうする君は
そんな遠くまで行く意味は
そこじゃあ誰もが心配気味な
それでも敏感 目と耳が
その時どうする君はそんな遠くまで行く意味は
そこじゃあ誰もが心配気味な それでも敏感/目と耳が
戦争も数週で終結宣言
今より安定してたらしい戦前
とにかく治安が良くない全然
各国の軍隊もイラクへ到着
暫定政権の候補者当確
多分あいつらが裏から掌握
ここ反対と賛成に票割れ
自衛隊派遣で国会大荒れ
でも決まったとなったらしょうがねぇ
来月出発する復興活動
万が一っていうのも少し覚悟
テロリストの恐怖もあらゆる角度
ここどうやらいわゆる非戦闘地域
とはいっても今危険な時期
ただ噂じゃイラク人日本びいき
なぜなら旧日本軍の取った行動
開放に協力したイスラムの領土
でもメディアが煽んのはテロの報道
お陰で周りは過剰に反応
まぁこっちは軍人気分を堪能
武器の扱いも全てに万能
陸自になったんなら当然の任務
ただ気がかりなのは嫁まだ妊婦
ニュースじゃまたテロで死んだ人数
その時どうする君は
そんな遠くまで行く意味は
そこじゃあ誰もが心配気味な
それでも敏感 目と耳が
その時どうする君はそんな遠くまで行く意味は
そこじゃあ誰もが心配気味な それでも敏感/目と耳が
イラク到着後 サマワへ移動
向かう途中の緊張感異常
外を見てると痛くなる胃腸
医療設備とか水の補給
現地の会話だってまだ初級
やっと慣れてきた砂漠での呼吸
地元住民との交流も順調
宗教に熱心 驚くほど純情
彼らにとっちゃ当然な殉教
オレ若者の話す言葉の行間
から自爆テロへの畏れと共感
持ちつつアラームのバッテリー交換
でもしここテロ攻撃あった場合
代わりにオランダ軍が戦い
オレら守るだけじゃ面子立たない
ただこのイラクも日本同様
に破壊されてく流れに同情
これ 60年前の悲劇と同等
なんてこと考えながら夜中一人
女房の出産の無事を祈り
外歩いていると何か時おり
聞こえる物音チラッと黒光り
向けた銃口 オランダ兵の首左
本当なら声を出すのが決まり
でも その時 オレは・・・・・
その時どうする君は
そんな遠くまで行く意味は
そこじゃあ誰もが心配気味な
それでも敏感 目と耳が
その時どうする君はそんな遠くまで行く意味は
そこじゃあ誰もが心配気味な それでも敏感/目と耳が
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